金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

MARCH

06

新聞購読のお申込み

「品質の安定化を図る」阪村エンジニアリング社長・松井大介氏

EV化への対応加速

まつい・だいすけ
1975年生まれ。大阪府出身。2000年龍谷大学国際学部卒。1999年同社入社(在学中にアルバイト入社)、2009年取締役製造部長、21年代表取締役に就任。座右の銘は「意志あるところに道は開ける」。趣味はゴルフと海外出張。

磨きロボットなど販売

現状について。

自動車向けはダウンしているものの、工作機械やロボットの需要増加で六角穴付きボルト(キャップボルト)向けの金型が好調で、2月は単月で過去最高の売上高だった。新型コロナウイルスでグローバルのサプライチェーンが寸断され、部品不足に陥っているが、逆に海外輸入していたボルト向け金型が国内回帰し、盛況となっている。また、アウトドア需要で自転車や家庭用ゲーム機など幅広い市場で動きが活発だ。

顧客の幅を広げることが重要ですね。

時代の変化が早く、予測できない中では特定の産業や顧客へ依存するより、幅広い市場や顧客を開拓することが重要だと思う。当社も依存度が10%を超える顧客はない。自社技術やPRを強化し、金型メーカーも攻める時ではないだろうか。

自動車産業はEV化で変革が訪れています。

確かに変革の時代だが、金型メーカーにとってはチャンスと言える。EV化でなくなる部品もあるが、電池やモータといった新しい部品や軽量化で新工法開発や工法転換が進み、金型の高精度化・品質安定化が求められる。当社も数年前に設備投資を図り、EV部品の受注につながっている。今後は増設も検討していく。

社内の取り組みは。

鍛造におけるニーズの1つが品質の安定化だ。昨今はユーザーの品質管理も厳しさを増している。そこで昨年、磨き工程の自動化を図る磨きロボットシステムを開発し、社内運用や販売を始めた。引き続き、人では技量などで品質の安定が難しい工程に対し機械化を進め、品質の安定を図るほか、工場内で活用するAGV(自動搬送ロボット)の導入も視野に入れている。

人材面では。

機械化を図るとはいえ、人がいないと事業は継続できない。直近はSDGsに取り組み、プラスチックの梱包資材を紙に変更できるか検討し、若手支援で奨学金の補助制度を始めた。健康経営優良法人2022にも認定されたところだ。中小企業の最大の課題は『人』。解決するにはイメージ戦略も重要になる。

金型新聞 2022年4月10日

関連記事

新日本工機・中西 章社長「ものづくり力向上を支援」

「30年間お客様とものづくりを改善し続けられる存在でありたい」—。そう話すのは一昨年に新日本工機の社長に就任した中西章氏。ライフサイクルの長い大型機械が強みなだけに、「長期間にわたって、顧客のものづくりをサポートするのは…

久野金属工業 金型・プレス・組立一貫生産【金型の底力】

プレス業界の活性化に ハイテン材など高張力鋼板や難加工材のプレス金型及びプレス加工を手掛ける久野金属工業は、次世代車向けのプレス部品の製造を強化するため、約30億円を投じ、愛知県豊明市に新工場を建設。金型からプレス加工、…

特集〜世界の需要どう取り込む〜
金型のサムライ世界で挑む –アジア–

 新天地を求めて、世界に進出していった日本の金型メーカーは、何を考え、どんな苦労や課題を乗り越えて、取り組みを進めてきたのか。また、さらなる成長に向け、どんな青写真を描いているのか。中国、タイ、メキシコ、アメリカ、欧州そ…

【金型応援隊】ミサト技研 熟練した技術と知見による磨き

高品質な鏡面磨き ミサト技研はプラスチック金型やダイカスト金型、機械部品などの鏡面磨きを手掛けている。「納期に遅れず、顧客が希望する品質に応えることができる」(牧野聖司社長)と強調するように、熟練した技術と知見による高品…

澤越俊幸さん 3Dプリンタの普及にまい進する[ひと]

日本AM協会専務理事 澤越 俊幸さん 金型、航空機、自動車、電子部品—。日本のものづくりに3Dプリンタ(AM)を普及させる。それを目標とする一般社団法人の専務理事を務める。会員企業や研究機関とスクラムを組み、セミナーによ…

トピックス

関連サイト