金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

FEBRUARY

23

新聞購読のお申込み

「品質の安定化を図る」阪村エンジニアリング社長・松井大介氏

EV化への対応加速

まつい・だいすけ
1975年生まれ。大阪府出身。2000年龍谷大学国際学部卒。1999年同社入社(在学中にアルバイト入社)、2009年取締役製造部長、21年代表取締役に就任。座右の銘は「意志あるところに道は開ける」。趣味はゴルフと海外出張。

磨きロボットなど販売

現状について。

自動車向けはダウンしているものの、工作機械やロボットの需要増加で六角穴付きボルト(キャップボルト)向けの金型が好調で、2月は単月で過去最高の売上高だった。新型コロナウイルスでグローバルのサプライチェーンが寸断され、部品不足に陥っているが、逆に海外輸入していたボルト向け金型が国内回帰し、盛況となっている。また、アウトドア需要で自転車や家庭用ゲーム機など幅広い市場で動きが活発だ。

顧客の幅を広げることが重要ですね。

時代の変化が早く、予測できない中では特定の産業や顧客へ依存するより、幅広い市場や顧客を開拓することが重要だと思う。当社も依存度が10%を超える顧客はない。自社技術やPRを強化し、金型メーカーも攻める時ではないだろうか。

自動車産業はEV化で変革が訪れています。

確かに変革の時代だが、金型メーカーにとってはチャンスと言える。EV化でなくなる部品もあるが、電池やモータといった新しい部品や軽量化で新工法開発や工法転換が進み、金型の高精度化・品質安定化が求められる。当社も数年前に設備投資を図り、EV部品の受注につながっている。今後は増設も検討していく。

社内の取り組みは。

鍛造におけるニーズの1つが品質の安定化だ。昨今はユーザーの品質管理も厳しさを増している。そこで昨年、磨き工程の自動化を図る磨きロボットシステムを開発し、社内運用や販売を始めた。引き続き、人では技量などで品質の安定が難しい工程に対し機械化を進め、品質の安定を図るほか、工場内で活用するAGV(自動搬送ロボット)の導入も視野に入れている。

人材面では。

機械化を図るとはいえ、人がいないと事業は継続できない。直近はSDGsに取り組み、プラスチックの梱包資材を紙に変更できるか検討し、若手支援で奨学金の補助制度を始めた。健康経営優良法人2022にも認定されたところだ。中小企業の最大の課題は『人』。解決するにはイメージ戦略も重要になる。

金型新聞 2022年4月10日

関連記事

【我ら金型応援隊】トクピ製作所 超高圧で自動化促進

産業用高圧ポンプや高圧クーラントユニットの製造、販売を手掛けるトクピ製作所は、超高圧クーラントユニットの製造に注力している。 「HIPRECO」は、最大30Mpaの水圧で刃先からクーラント液を噴射。切屑を細かく分断、排出…

ジヤトコエンジニアリング<br>永倉 均社長に聞く CVT技術を磨く

ジヤトコエンジニアリング
永倉 均社長に聞く CVT技術を磨く

この人に聞く 2018 電気自動車(EV)の登場で部品点数が減少したり、エンジンがなくなったりするのではないかといった金型への影響を危惧する声は絶えない。オートマチックトランスミッション(AT)や無段変速機(CVT)など…

この人に聞く
日本デザインエンジニアリング岩壁 清行社長

 「設計の効率化は業務フロー全体を見直さないと意味がない」。そう話すのは、日本デザインエンジニアリングの岩壁清行社長。同氏は長年自身も金型づくりに携わり、近年ではフィリピンで設計支援を手掛ける。また、20年以上前から、日…

デジタルとアナログ融合し、型づくりの構想力鍛える 八光技研【特集:シミュレーションの使い方再発見!!】

技術者育成、生産性向上に貢献 開発試作プレス部品の金型、プレス、レーザー加工まで一貫して手掛ける八光技研。アナログとデジタルを融合させる解析ソフトの活用術で、育成や大幅な生産性向上に役立てている。 同社はレーザー加工技術…

5年で売上高30億円
ジェービーエム 小谷 幸次社長に聞く

 Mastercamの世界販売1位を記録するジェービーエムは今年、創業50周年を迎えた。同社は近年、CAD/CAMのほか、ロボットシミュレーション、計測、積層技術など幅広い分野のソフトウェアを拡充し、生産現場の自動化・省…

トピックス

関連サイト