金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

APRIL

12

新聞購読のお申込み

「品質の安定化を図る」阪村エンジニアリング社長・松井大介氏

EV化への対応加速

まつい・だいすけ
1975年生まれ。大阪府出身。2000年龍谷大学国際学部卒。1999年同社入社(在学中にアルバイト入社)、2009年取締役製造部長、21年代表取締役に就任。座右の銘は「意志あるところに道は開ける」。趣味はゴルフと海外出張。

磨きロボットなど販売

現状について。

自動車向けはダウンしているものの、工作機械やロボットの需要増加で六角穴付きボルト(キャップボルト)向けの金型が好調で、2月は単月で過去最高の売上高だった。新型コロナウイルスでグローバルのサプライチェーンが寸断され、部品不足に陥っているが、逆に海外輸入していたボルト向け金型が国内回帰し、盛況となっている。また、アウトドア需要で自転車や家庭用ゲーム機など幅広い市場で動きが活発だ。

顧客の幅を広げることが重要ですね。

時代の変化が早く、予測できない中では特定の産業や顧客へ依存するより、幅広い市場や顧客を開拓することが重要だと思う。当社も依存度が10%を超える顧客はない。自社技術やPRを強化し、金型メーカーも攻める時ではないだろうか。

自動車産業はEV化で変革が訪れています。

確かに変革の時代だが、金型メーカーにとってはチャンスと言える。EV化でなくなる部品もあるが、電池やモータといった新しい部品や軽量化で新工法開発や工法転換が進み、金型の高精度化・品質安定化が求められる。当社も数年前に設備投資を図り、EV部品の受注につながっている。今後は増設も検討していく。

社内の取り組みは。

鍛造におけるニーズの1つが品質の安定化だ。昨今はユーザーの品質管理も厳しさを増している。そこで昨年、磨き工程の自動化を図る磨きロボットシステムを開発し、社内運用や販売を始めた。引き続き、人では技量などで品質の安定が難しい工程に対し機械化を進め、品質の安定を図るほか、工場内で活用するAGV(自動搬送ロボット)の導入も視野に入れている。

人材面では。

機械化を図るとはいえ、人がいないと事業は継続できない。直近はSDGsに取り組み、プラスチックの梱包資材を紙に変更できるか検討し、若手支援で奨学金の補助制度を始めた。健康経営優良法人2022にも認定されたところだ。中小企業の最大の課題は『人』。解決するにはイメージ戦略も重要になる。

金型新聞 2022年4月10日

関連記事

設計、見積もり時間を短縮 サイベックコーポレーション【特集:シミュレーションの使い方再発見!!】

ギア部品など高難度な加工にも対応 プレス用金型メーカーのサイベックコーポレーションは金属成形加工シミュレーションを活用し、設計や見積もりにかかる時間の短縮を実現した。EV関連など高難度部品への対応を進めている。 同社は冷…

【金型応援隊】KGM経営戦略製作所 勤怠管理・生産管理ツールの導入支援

金型企業にBPOサービス提供 KGM経営戦略製作所は、金型企業向けにBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)サービスを提供する。 代表の古賀寿彦氏は機械商社から中小企業診断士に転身し、独立した。製造現場に精通する強みを…

【インタビュー】本田技研工業・田岡秀樹氏「自動車は『CASE』から『PACE』へ、金型の重要性は変わらない」

本田技研工業 四輪事業本部ものづくりセンター 完成車開発統括部車両企画管理部 生産製造企画課製造デジタル・グループ エキスパート・エンジニア 田岡  秀樹氏 CASEから「PACE」へ 金型の重要性変わらず  …

東洋研磨材工業〜我ら金型応援隊〜

職人技術により近い研磨を  東洋研磨材工業(東京都港区、03-3453-2351)は、鏡面ショットマシン「SMAP」を手掛ける研磨材商社。商社ながら、創業者の「いかなるニーズにも応え得る商社でありたい」という思いから、設…

「金型業界で働く女性の声や悩みにも耳を傾けて」名古屋精密金型営業部部長・渡邊祐子氏

インターモールド大阪では4月20日、女性雇用のメリットや現場の男女共同参画などを討論する特別イベントが開かれる。労働人口減少により製造業は女性の活躍が課題で、金型業界も働き方改革など取組みが始まっている。日本金型工業会で…

トピックス

関連サイト