金型加工技術の専門展「インターモールド名古屋」(日本金型工業会主催)が6月21~23日の3日間、ポートメッセ名古屋(名古屋市港区)で開催された。工作機械や切削工具、金型メーカーなど338社・団体が492小間に出展した。金…
インターモールド2022総集編 -微細精密-
微細精密技術を披露
工具、測定など幅広い製品が揃う
EV市場や半導体の需要が拡大する昨今、微細精密加工の重要度が高まっている。今回の展示会では工具、機械に関する様々な製品が披露された。
日進工具は6月に発売する「無限コーティングプレミアムPlus 高硬度鋼高精度加工用4枚刃ロングネックラジアスエンドミル焼きばめチャック対応ショートシャンクタイプ」を展示した。加工底面に鏡面性が求められる半導体封止装置用金型向けなどを想定。底面の鏡面粗さRa0.01μmを実現し、コーナR精度も0.003㎜を高い精度を可能にした。サイズは、φ0.1×R0.01~φ2×R0.5の131サイズをラインアップした。
オーエスジーは5GやEV市場の拡大を見込み、微細精密加工に対応する製品を提案。「高硬度鋼用超硬エンドミルロングネックラジアスタイプ 高能率仕上げ用4刃(AE-CPR4-H 0.2φ~4φ)」を展示した。4枚刃・高い切りくず排出性で高能率加工を実現する。
MOLDINOはボールエンドミルを出品。「EPDBEH-TH3」に、従来よりも太く短い首形状のストロングネックタイプを追加した。今後、需要の拡大が見込める半導体やライトガイド、コネクタなどの加工用途に適している。φ1以下の小径加工での欠損リスクを低減する。
大昭和精機は「Dyna ZERO Vision」を紹介。同製品は、高速回転中の工具長・工具径・振れを非接触測定する。ダイナゼロチャックと組合わせて「Dyna ZERO SYSTEM」として使用すると、動的振れ精度を1μm以下に調整可能。
金型の磨き工数を削減する超低圧ブラスト処理「ユニフィニッシュ」を出品したのはユニテック・ジャパン。0.03Mpaからの超低圧ブラストで寸法変化(最低1μm)を極力抑え、誰でも簡単かつ短時間で金型の磨きや離型性向上の金属表面処理を可能にする。
トリオエンジニアリングは「反り取りシート」を展示。厚さ0.6㎜の発砲ウレタンを主とするシートで、平面研削時に精密プレートの反り取りを可能とする。マグネットチャックとワークの間にシートを敷き、磁力の低減を行うことで、加工時の磁力吸着を緩和。ワークを反った状態のまま加工することで、平行度・平面度の精度を向上する。
金型新聞 WEB限定
関連記事
切削工具に関連するウェブメディアを運営する、タクミセンパイはオンラインで7月1日から31日の期間で「切削工具フェス」を開催する。同期間で、金型加工における工具改善事例を募集している。 切削工具フェスは切削工具の改善コンテ…
金型企業とユーザーをマッチング 大阪産業局は、8月26日に大阪産業創造館(大阪市中央区)で開催する「金型技術展2022」の出展者を募集している。金型メーカーや金型加工に関連する企業が対象(40社)で、費用は3万円(消費税…
11月16~19日開催 インターモールド振興会は11月16~19日、インターモールドのオンライン特別企画の第6弾として特設ウェブページで「ものづくり×SDGs」をテーマにフェアを開く。 バイオマスプラスチックや生分解性プ…
新素地、軽量化に対応 海外でのサポート力も 自動車業界がCASEによって大変革期にある中、金型メーカーだけでなく、プレス部品メーカーも大きな変革に迫られている。こうした中で、20数社が出展した金属プレス加工技術展では、…