金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

NOVEMBER

21

新聞購読のお申込み

丸順 「J-MAX」に社名変更 22年3月期は増収

増収減益も成長投資

岡山に新工場建設

丸順の2022年3月期決算(連結)は、タイや武漢の売上高が増加したものの、半導体不足による主要顧客の減産や原材料価格の高騰の影響により増収減益となった。

売上高は、456億6300万円(前期比1.9%増)、営業利益29億3100万円(同34.3%減)、経常利益26億7900万円(同36.9%減)、当期純利益は19億9600万円(同20.5%減)だった。

23年3月期は、売上高530億円(前期比16.1%増)、営業利益32億円(同9.1%増)、経常利益30億円(同12.0%増)を見込む。

23年3月期は、中長期5か年計画の最終年度であり、引き続き、ボディ部品事業を主力事業、電動化部品事業・金型事業を次の10年に飛躍するための成長ドライバーと位置づけ、効率経営と競争力強化に取り組む。

主力のボディ部品事業では、岡山地区の事業強化、ボディ部品及び精密・電動化部品の一層の強化・拡大を図るべく、岡山県浅口市に新工場を建設する。23年1月着工、24年5月生産開始を予定している。敷地面積は約2万3000㎡、延床面積は約8000㎡で、大型トランスファープレス機、大型順送プレス機を導入する。投資額は約40億円。

また、創業70周年を迎えた今年、今後のグローバルでの成長、ブランド力強化を目指して、7月1日から商号を「株式会社J‐MAX」に変更する。6月24日の株主総会に付議する。“J”は「Japan」のほか、「Joyous」「Jut」「Judicious」といった意味も込められている。ものづくりの価値を最大化(MAX)するイノベーションカンパニーを目指す。

金型新聞 2022年6月9日

関連記事

鈴木 車載向け部品が好調 22年6月通期決算

鈴木の2022年6月期通期決算は売上高が234億1000万円(前年度327億800万円)だった。収益認識に関する会計基準の適用で前年同期比は公表していないが、適用外の金型事業の売上高は15億3600万円と前年同期比12%…

沖電線 還元率を引き上げ

沖電線(川崎市中原区、044-766-3171)はこのほど、ワイヤ電極線のリサイクルサービスの還元率を引き上げた。使用済みのワイヤ電極線を60㎏返却すると、新品のワイヤ電極線が20㎏還元される(一部製品を除く)。ワイヤ購…

【金型の底力】明石プラスチック工業 外販&メンテ市場へ、金型の技術力強化に

外販&メンテ市場へ金型の技術力強化に  「以前から外販を求める声はあったが、初めて熱硬化性樹脂金型の外販を始めた」と話すのは、明石プラスチック工業の生水口高志社長。特長である熱可塑性と熱硬化性両方の金型製作ができ…

三陽製作所 薄板に極小穴の離れ業 【金型の底力】

車の電動化はチャンス 「先代から金型があれば、どこでも生産できる。だからこそ、金型技術が最も重要な要素になる」と話す近藤章夫専務。同社は二輪・四輪向けプレス金型及びプレス加工で、主にエンジンやミッションなど内燃機関の部品…

日立金属 国内の工具鋼需要が増加 22年3月期

日立金属(東京都江東区、0120-603-303)が発表した2022年3月期決算の売上高は、23%増の9427億円となった。工具鋼や産機材などの特殊鋼製品事業は20%増の2618億円。工具鋼は国内、海外向けともに需要が増…

トピックス

AD

FARO 樹脂成型品や自動車シートの測定での3次元測定アームの活用と新製品Qua...

樹脂成型品の工程管理・不具合解析 樹脂成型品の工程管理や不具合解析の現場では、実際の製品や試作品と設計図との差異把握や、製品や金型の工程ごとの変化量把握、不具合解析や要因分... 続きを読む

関連サイト