金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

MARCH

13

新聞購読のお申込み

ニチダイ 鍛造型の状態可視化するダイセットを開発

センシング機能でDX推進

冷間鍛造金型を手掛けるニチダイはダイセット内に荷重や変位、振動など各種センサを組み込み、金型の状態を可視化するセンシング機能を持った『インテリジェントダイセット』を開発。これにより、型寿命や製品不良などの異常検知が可能で、今後はデータ蓄積・解析を進め、金型の予知保全を実現する技術の開発を進めていく。

冷間鍛造は材料(金属)を常温のまま金型に押し付けて金属を変形させる技術だが、型寿命のバラツキや不良発見に作業者の目視確認が必要(熟練技能)など課題も多い。

同社はダイセット内に荷重センサや変位センサ、AEセンサなどを組み込み(最大16チャンネル)、プレス機からの実荷重や金型の変位などを、1ショットごとやリアルタイムでモニタリングすることでプレス内部の状態を把握し、製品や金型異常の早期発見につなげ、最適な金型メンテナンスや製品不良の削減を図る。伊藤直紀社長は「インテリジェントダイセットをMMS(ものづくりマネジメントシステム)と呼んでおり、鍛造のDX化で型寿命の予測や成形不良の削減に貢献したい」と話す。同製品は従来プレス機のまま、ダイセットの交換のみで使用できるのが大きな特長で、温度・重さ・色覚・音などニーズにも対応でき、早期製品化を目指す。

同社はさらに、先を見据えた技術開発を進める。「可視化を実現したが、まだ型寿命のバラツキや成形不良の原因を突き止められていない」とインテリジェントダイセット開発を担当する新事業開発部の森満帆主任は話す。サイバーフィジカルシステムを用いて、各種センサから得たデータの蓄積・解析を進め、異常の原因を把握し、金型の予知保全を実現する実証実験を始めた。伊藤社長は「見据えるのは20年先。鍛造のDXは道半ばだが、未来は当たり前になるだろう。その時、自律的な金型の予知保全を実現できれば、工場の自動化や無人化、SDGsやカーボンニュートラルにも貢献できる」と胸を張る。同社は4月の大阪展に続き、7月に開催されるインターモールド名古屋に出展し、実機を交えた鍛造のDX化を披露する。

金型新聞 2022年6月9日

関連記事

大垣精工 松尾氏が社長に就任

プレス金型などを手掛ける大垣精工(岐阜県大垣市、0584-89-5811)は新しい役員体制を発表し、松尾幸雄氏が代表取締役社長に就任した。上田勝弘氏は代表権のない取締役会長に就いた。松尾氏の略歴は次の通り。 1953年生…

三菱電機 形彫の中型機種

AIで安定化・高速化を実現 三菱電機(東京都千代田区、03-3218-2111)はこのほど、形彫放電加工機「SGシリーズ」から小物から中大物加工に適した中型機種の「SG28」を発売した。AI技術を用いた加工制御と最新の機…

さくさく 切削工具販売サイトをオープン

さくさく 切削工具販売サイトをオープン

低価格で、欲しい工具探しやすく小規模工場の需要に応える  独自ブランド「さくさく」の切削工具などを販売するウェブサイト「さくさく」がオープンした。低価格帯の汎用的な工具を豊富に取り揃え、通販初心者にも欲しい工具を探しやす…

ALPHA LASER ENGINEERING 高温溶融ダイカスト向け溶接棒を販売

タングステン含有で焼付き防止 レーザー溶接機やメンテナンスなどを手掛けるALPHA LASER ENGINEERING(愛知県一宮市、0586・52・7133)は高温溶融アルミダイカスト用溶接棒「ALW」(TIG・レーザ…

ジェービーエムエンジニアリング 積層専用CAMに条件パラメータを自動制御できる機能を追加

  高速・高精密積層加工を実現 ジェービーエムエンジニアリング(大阪府東大阪市、06-6744-7331)は積層専用CAM「ADDITIVE MASTER LUNA」に、新機能「リアルタイムプロセスコントール」を追加した…

トピックス

関連サイト