金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

JANUARY

27

新聞購読のお申込み

澤越俊幸さん 3Dプリンタの普及にまい進する[ひと]

日本AM協会専務理事 澤越 俊幸さん

金型、航空機、自動車、電子部品—。日本のものづくりに3Dプリンタ(AM)を普及させる。それを目標とする一般社団法人の専務理事を務める。会員企業や研究機関とスクラムを組み、セミナーによる啓蒙活動や官庁との連携に奔走する。

FA機器商社・立花エレテックで2013年、3Dプリンタの販売担当になり困っていた。マスコミが『魔法の機械』と取り上げブームに。しかし実際は「加工品質が良くなく超高額。ほとんど売れませんでした」。

それはAMやソフトメーカーも同じだった。同じ境遇の企業が集まり前身の任意団体を設立。19年には近畿経済産業局と実用化促進プロジェクトを企画し、国の補助金で金型メーカーなど38社がAMを活用した研究成果を発表。活動が広く知られるきっかけになった。

とはいえ今なお普及の実感は乏しい。障壁と感じるのが日本の中小ものづくり企業の高すぎる技術力だ。「すでに確立した加工技術があるのに品質もコストも保証のないAMを購入する企業は少ない」。

そこで取り組むのが、ものづくりの上流への啓蒙活動。発注元がAMを推奨すればものづくりの裾野に一気に広がるはず。今年法人化したのは、そのためでもある。「団体を設立してから今年で9年。そろそろ普及の道を拓いていきたい」。会員企業の思いを背負い、挑戦し続ける。

金型新聞 2022年7月1日

関連記事

三菱重工工作機械 佐郷昭博氏に聞く<br>高精度金型向けマシン<br>段差ゼロ、誤差ゼロへ

三菱重工工作機械 佐郷昭博氏に聞く
高精度金型向けマシン
段差ゼロ、誤差ゼロへ

三菱重工工作機械が金型加工向け販売を強化している。小型機から5面加工機までラインアップを揃え、より高精度を求められている金型をターゲットに、最適ソリューションを提案する。その背景、今後の展開を佐郷昭博取締役トータルソリュ…

伊藤製作所がテクニカルセンタを設立した理由【金型の底力】

順送り金型やプレス加工を手掛ける伊藤製作所は本社近くにテクニカルセンタを設立し、金型部門を集約することで、本社工場などにプレス機械を増設し、需要が高まっているプレス部品の増産体制を整える。さらに、CAEや3D形状測定機、…

この人に聞く
日本デザインエンジニアリング岩壁 清行社長

 「設計の効率化は業務フロー全体を見直さないと意味がない」。そう話すのは、日本デザインエンジニアリングの岩壁清行社長。同氏は長年自身も金型づくりに携わり、近年ではフィリピンで設計支援を手掛ける。また、20年以上前から、日…

マツダが金型を作る理由【特集:自動車メーカーの金型づくり】

魂動デザインなど独自の哲学で「走る歓び」を追求するクルマづくりに取り組むマツダ。金型はそれを実現するための極めて重要なマザーツールだ。なぜ社内で金型を作り続けるのか。金型づくりを進化させるため取り組むこと、これから目指す…

AI活用や形状認識による設計支援 塩田聖一氏(C&Gシステムズ 社長)【この人に聞く】

金型向けのCAD/CAMから生産管理システムまでを手掛けるC&Gシステムズ。2021年に「研究開発部門」を設けるなどソフトウェアの開発体制を強化している。そこではAI(人工知能)の活用や、形状認識による設計支援な…

トピックス

関連サイト