金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

AUGUST

01

新聞購読のお申込み

澤越俊幸さん 3Dプリンタの普及にまい進する[ひと]

日本AM協会専務理事 澤越 俊幸さん

金型、航空機、自動車、電子部品—。日本のものづくりに3Dプリンタ(AM)を普及させる。それを目標とする一般社団法人の専務理事を務める。会員企業や研究機関とスクラムを組み、セミナーによる啓蒙活動や官庁との連携に奔走する。

FA機器商社・立花エレテックで2013年、3Dプリンタの販売担当になり困っていた。マスコミが『魔法の機械』と取り上げブームに。しかし実際は「加工品質が良くなく超高額。ほとんど売れませんでした」。

それはAMやソフトメーカーも同じだった。同じ境遇の企業が集まり前身の任意団体を設立。19年には近畿経済産業局と実用化促進プロジェクトを企画し、国の補助金で金型メーカーなど38社がAMを活用した研究成果を発表。活動が広く知られるきっかけになった。

とはいえ今なお普及の実感は乏しい。障壁と感じるのが日本の中小ものづくり企業の高すぎる技術力だ。「すでに確立した加工技術があるのに品質もコストも保証のないAMを購入する企業は少ない」。

そこで取り組むのが、ものづくりの上流への啓蒙活動。発注元がAMを推奨すればものづくりの裾野に一気に広がるはず。今年法人化したのは、そのためでもある。「団体を設立してから今年で9年。そろそろ普及の道を拓いていきたい」。会員企業の思いを背負い、挑戦し続ける。

金型新聞 2022年7月1日

関連記事

【インタビュー】プロトラブズ ・今井 歩社長「当日出荷を開始」

オンデマンド受託製造を手掛けるプロトラブズ(神奈川県座間市、046-203-9100)は今年6月から、CNC切削加工サービスで「当日出荷オプション」の提供を開始した。これまで標準3日、最短翌日だった出荷をさらに短縮する。…

特集〜世界の需要どう取り込む〜
金型のサムライ世界で挑む –中国–

 新天地を求めて、世界に進出していった日本の金型メーカーは、何を考え、どんな苦労や課題を乗り越えて、取り組みを進めてきたのか。また、さらなる成長に向け、どんな青写真を描いているのか。中国、タイ、メキシコ、アメリカ、欧州そ…

フタバ産業 超ハイテンを冷間で量産【特集:プレス加工最前線】

自動車のボデー部品や排気系部品など手掛けるフタバ産業は1470MPa超ハイテン材の冷間プレス部品の量産を確立、今年1月に発売した新型プリウスに採用された。先代プリウスはホットスタンプを用いた部品を採用していたが、冷間プレ…

己が戦力知り戦略
日本金型工業会学術顧問 /日本工業大学客員教授
横田 悦二郎氏に聞く

〜世界の需要どう取り込む〜  世界の金型需要を取り込むには何が必要か—。世界各地の金型工業会の設立に関わり、世界中の金型業界をよく知る日本金型工業会学術顧問の横田悦二郎氏は「コロナで世界の金型需要は高まるが、需要を確保す…

現場の思いを尊重<br>天青会 野口 賢太郎 会長

現場の思いを尊重
天青会 野口 賢太郎 会長

企業見学会に注力  日本金型工業会東部支部の若手経営者らが集まる天青会の会長に今年5月、就任した。現場至上主義を自身のテーマとして掲げ、「今年は、工場見学会など現場に足を運ぶということをメインに活動していきたい」と意気込…

トピックス

関連サイト