金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

JULY

17

新聞購読のお申込み

太陽光発電導入し、CO²排出量を削減 J-MAXが取り組むCNに向けた取り組み

脱炭素社会に向けた取り組みがものづくりで加速し、金型業界でもその動きが広がりつつある。先手を打つ金型メーカーの対応には大きくは2つの方向性がある。一つは、太陽光パネルの設置や設備の省エネ化などによる自社の生産活動でCO2 を削減すること。そしてもう一つは、顧客のCO2 削減に貢献する金型の開発や提案だ。カーボンニュートラルの達成に向け、積極的に取り組む金型メーカーを取材した。

太陽光発電設備を導入

屋根に設置した太陽光パネル

AGVやトラック便、 工場塗装にも工夫

熱反射塗装で断熱

J‐MAX(旧丸順、岐阜県大垣市、0584-46-3191)は、カーボンニュートラルに向けた取組みを加速している。

昨年10月にサステナビリティ方針を作成し、プロジェクトを始動。CO2排出量削減など重要課題とKPIを設定した。今期はサステナビリティ推進室を新設し、活動を加速させている。

まず太陽光発電設備の導入。すでに国内外の3拠点で導入しており、タイ・マルジュンでは消費電力量の30%を賄う太陽光発電設備が7月に完成する。本社工場も現設備の倍増に今年着工し、同20%をカバーする計画だ。さらに、発表したばかりの岡山新工場(2024年3月竣工予定)にも設置し、同50%をカバーする計画。今後も追加導入を検討していく。

また、岡山新工場にはエンジンフォークリフトに代わりAGV(無人搬送車)を導入することでCO2 排出量を削減する。材料ピックアップから機械へのセットまでをAGVを使って自動化対応する。既存工場へのAGV導入については、機械の改造も必要となるため、今後の検討課題となる。

さらに、トラック輸送だ。積載効率の改善や便数の削減を推進しており、得意先も含めたサプライチェーン全体で効率的なトラック便の運用、減便のプランを作成し、トラック輸送による化石燃料の消費・CO2 排出量を2/3まで削減する考え。岡山工場を新設することにより、岡山地域の得意先に納入するためのトラック便を減らすことが可能になり、ひいては化石燃料の消費・CO2 排出量削減に繋がる。

同社では、2019年、本社工場敷地内に3000㌧トランスファープレスを擁した新工場を建設した際、熱反射塗装による断熱構造の採用や、採光を考慮した設計による照明電力の削減、フルLED照明の採用など、従来から消費電力削減に取り組んできた。サステナビリティ推進室を核に世界全拠点で、カーボンニュートラルに向けた取組みを強化していく。

金型新聞 2022年7月1日

関連記事

【検証】変わる金型基金 新たな船出3<br>年金有期化で安定運用

【検証】変わる金型基金 新たな船出3
年金有期化で安定運用

 前号では、日本金型工業厚生年金基金(上田勝弘理事長、以下金型基金)の現行制度の「定額加算」と「高い予定利率」の2つの課題とその解決策を紹介した。本号では、3つ目で最大の課題でもある「終身年金」の課題と、新制度ではどのよ…

小出製作所 海外企業との提携でギガに挑む【特集:ギガキャストの現在地】

ドイツ企業と業務提携、ギガ金型の技術を学ぶ まだ日本国内では、ギガキャスト向けの金型を設計製作した金型メーカーはいない。そこで、ギガ向けの金型で先行する海外企業のノウハウを取り込み、参入を狙うのが小出製作所だ。7月にはド…

田岡秀樹氏

【プレス型特集】
本田技研工業 田岡 秀樹氏に聞く
プレス型メーカーの目指すべき方向性

自分の強み生かす道を 本田技研工業 完成車新機種推進部 主任技師 田岡 秀樹氏に聞く 高級車か、低価格車か、2極化も 金型なくして新車開発ならず 自動運転、ライドシェア、電気自動車(EV)の進化―。自動車業界では急激な変…

型種や工法の壁無くし、デジタルを活用 【変わるトヨタの型づくり】

モビリティカンパニー目指し、金型づくりを大変革 クルマを造る会社から、多様な移動手段を提供する「モビリティカンパニー」に変化するトヨタ自動車。モノづくりでも変革を進めている。2020年に試作や量産など内製部門を集約した「…

電動車で変わるプレス機械のニーズ 高精度、大型化が加速する[プレス加工技術最前線]

高張力鋼板(ハイテン材)の増加や、自動車の電動化で必要となるプレス部品の精密化などにより、プレス金型は高度化している。金型はプレス機の精度や剛性に倣ってしまうため、これまで以上に金型とプレス機の両方の知見が重要になってい…

トピックス

関連サイト