昭和精工(横浜市金沢区、045・785・1111)は、車載用電池やモータなど先進性の高い金型技術に関する新ブランド「スマートツーリング」を立ち上げた。金型から生産設備まで提供できるのが強み。ブランド化により、新規市場の開…
七宝金型工業 焼き嵌め工具の自動交換装置を開発
人的ミス、作業時間を削減

ダイカスト金型メーカーの七宝金型工業(愛知県津島市、0567-24-8787)は工作機械や研削機の設計製造を手掛けるサンテック(滋賀県草津市)と共同で、焼き嵌めホルダと切削工具の着脱を自動化する焼き嵌め工具自動交換装置「TOOL MEISTER(ツールマイスター)」を開発し、販売を始めた。同社はものづくりの楽しさを感じてもらえる企業を目指し、社内にエスラボ事業を立ち上げ、現場の効率化・スマート化を図る商品開発を進める。ツールマイスターはその第1弾として開発した。
焼き嵌めホルダと工具のセッティングは従来、人の作業で行っていたが、同製品はホルダと工具をワゴンにセッティングし、ボタンを押すだけで、機内ロボットが自動で焼き嵌め工具の着脱を行う。工具データの入力は事前に工具ファイルをCSVで転送することで、自動で設定可能なスマートシステムを採用しており、工具突出量も0.01㎜単位で設定できるため、人的ミスや作業者の拘束時間の削減につながる。
ツールマイスターは、装置サイズが1400×2220/3300/3900㎜の3タイプを用意。ホルダ種類はHSK—A63・100、BT40・50に対応し、セット可能なホルダ本数は20・40・60本、工具本数は64・160本、対応シャンク径はφ4・6・8・10㎜、ホルダ可搬重量は8㎏。
同社は7月6~9日にポートメッセ名古屋(名古屋市港区)で開かれるインターモールド名古屋に出展し実機を披露する。松岡寛高社長は「単純作業である工具の段取りを自動化することで高付加価値な作業に集中でき、現場のやりがいにつながる」と期待感を示す。同社は製品動画の作成や工場見学会を行い、活用方法を披露するほか、今後も新製品の開発を進める。
金型新聞 2022年7月1日
関連記事
生産現場を訪ねて三豊機工 鹿児島工場(南九州) 5台のAIV(Autonomous Intelligent Vehicle)が10棟の工場を跨いで縦横無尽に運行する金型工場。冷間圧造用金型を材料から製品まで一貫生産…
日立金属(東京都江東区、0120・603・303)はこのほど、商号を「プロテリアル」に変更すると発表した。BCJ‐52(東京都千代田区)による公開買付けが成立した後、2023年1月4日に変更する予定。 新商号は「PRO(…
5G向け半導体装置がけん引金型は11.8%増の62億7500万円 TOWAの2020年4-12月期の連結売上高は、前年同期比10.2%増の207億1500万円だった。次世代通信規格5G関連製品などの需要拡大に伴う半導体メ…
ジェイテクトのグループ会社であるジェイテクトファインテック(栃木県宇都宮市)は培ってきた高精度な金型加工技術を活かし、高炭素鋼(SUJ2材)やステンレス材(SUS材)など難加工材に対応する高精度な精密せん断加工技術を確立…


