金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

NOVEMBER

26

新聞購読のお申込み

七宝金型工業 焼き嵌め工具の自動交換装置を開発

人的ミス、作業時間を削減

ダイカスト金型メーカーの七宝金型工業(愛知県津島市、0567-24-8787)は工作機械や研削機の設計製造を手掛けるサンテック(滋賀県草津市)と共同で、焼き嵌めホルダと切削工具の着脱を自動化する焼き嵌め工具自動交換装置「TOOL MEISTER(ツールマイスター)」を開発し、販売を始めた。同社はものづくりの楽しさを感じてもらえる企業を目指し、社内にエスラボ事業を立ち上げ、現場の効率化・スマート化を図る商品開発を進める。ツールマイスターはその第1弾として開発した。

焼き嵌めホルダと工具のセッティングは従来、人の作業で行っていたが、同製品はホルダと工具をワゴンにセッティングし、ボタンを押すだけで、機内ロボットが自動で焼き嵌め工具の着脱を行う。工具データの入力は事前に工具ファイルをCSVで転送することで、自動で設定可能なスマートシステムを採用しており、工具突出量も0.01㎜単位で設定できるため、人的ミスや作業者の拘束時間の削減につながる。

ツールマイスターは、装置サイズが1400×2220/3300/3900㎜の3タイプを用意。ホルダ種類はHSK—A63・100、BT40・50に対応し、セット可能なホルダ本数は20・40・60本、工具本数は64・160本、対応シャンク径はφ4・6・8・10㎜、ホルダ可搬重量は8㎏。

同社は7月6~9日にポートメッセ名古屋(名古屋市港区)で開かれるインターモールド名古屋に出展し実機を披露する。松岡寛高社長は「単純作業である工具の段取りを自動化することで高付加価値な作業に集中でき、現場のやりがいにつながる」と期待感を示す。同社は製品動画の作成や工場見学会を行い、活用方法を披露するほか、今後も新製品の開発を進める。

金型新聞 2022年7月1日

関連記事

米谷製作所 GF中国と業務提携

海外市場を開拓エンジンや構造部品の金型 自動車エンジンなどのダイカスト・鋳造用金型メーカー、米谷製作所(新潟県柏崎市、0257-23-5171)はこのほど、自動車鋳造部品などを手掛けるジョージフィッシャー(スイス、GF)…

J-MAX 新工場建設や船活用でCO2削減【特集:カーボンニュートラルに向けたはじめの一歩】

自動車の大型プレス用金型及び部品を製造するJ‐MAX。特に、ハイテン材・超ハイテン材用の金型で高い技術を有し強みを発揮している。「2030年度までに、CO2排出量を2013年度比半減、50年度にはカーボンニュートラル実現…

サンワ金型 トライ用プレス機に材料送り装置を導入

顧客の生産立ち上げ支援 プレス金型やプラスチック金型などを手掛けるサンワ金型(愛知県安城市、0566・92・6150)は社内のトライセンターにある300tトライ用プレス機に材料送り装置を導入。ニーズが増えている小ロット試…

ウチダ 肉盛り溶接を自動化【金型の底力】

超ハイテンと大型化技術極める 1・5Gpaクラスまでの超ハイテン材向けのプレス金型を強みとするウチダ。このほど新日本工機と共同で、金型の最終調整に必要な肉盛り溶接工程の自動化を実現した。狙いは「溶接に関わっていた技能者を…

ワールド工業 フェイスシールドを宝塚市内の病院などに寄贈

病院や鹿屋市に寄贈  プラスチックやダイカストの金型を手掛けるワールド工業(兵庫県宝塚市、0797・76・6473)はこのほど、本社のある宝塚市の宝塚第一病院などにフェイスシールドやアイシールドを寄贈した。  新型コロナ…

トピックス

関連サイト