新しい発展が芽吹く時 今年は、丑年です。意とする処は我慢強い、忍耐、新しい発展が芽吹く時とあり、まさに我が意を得たりの心境です。 昨年は、コロナで始まり、コロナで終った印象の年であり、会社の業務も、業界の行事も、イン…
型青会 日本ツクリダスの工場を見学
多品種少量の部品や金型、紙とシステムで効率化
日本金型工業会西部支部の若手会員でつくる型青会(清水一蔵会長・福井精機工業社長)は6月16日、アナログとデジタル技術によって多品種小ロットの金属部品や金型部品を効率良く生産する、日本ツクリダス(堺市南区)の工場見学会を開いた。
日本ツクリダスが手掛ける金属部品や金型部品はそのほとんどが短納期。500社以上の企業と取引があり、毎月600~900件を受注する。協力企業に外注もするが、全受注の約30%を社内で加工する。
多品種小ロットで短納期—。それに対応するために活用するのが自社開発した生産管理ソフト「エムネットくらうど」などデジタルツールだ。材料の入荷、粗加工、仕上げ加工、品質検査。それらの工程が完了するごとに伝票のバーコードを読み取る。
読み取った情報は「エムネットくらうど」に反映。全ての仕事の進捗はガントチャートでも表示する。特に、短納期に対応するため、納期が間近に迫る仕事を優先して目立たせる。
企画開発部広報の井上光樹氏は「エムネットくらうどの情報は全ての部門、全社員が共有している。その情報をもとに納期に間に合うように社内で助け合う。まさに短納期対応のカギを握っている」と話す。
ただ、仕事の全てをデジタル化にはしない。工程から工程へと仕事のバトンタッチする際は今なお紙の伝票を使う。角野嘉一社長は「仕事を『伝える』『優先順位を理解する』『共有する』などは紙の方が便利。紙(アナログ)とソフト(デジタル)の連携が大切」と強調した。
清水会長は、「様々な取り組みに挑戦されていることにとても刺激を受けた。この工場見学会で知り、感じことを今後活かしていきたい」と語った。
金型新聞 2022年7月1日
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