金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

MAY

08

新聞購読のお申込み

「微細加工分野に注力」GFマシニングソリューションズ社長・ローラン・キャステラ氏

放電加工機やマシニングセンタ(MC)、自動化システムなどを手掛けるスイス・GFマシニングソリューションズ。今年1月、日本法人(東京都品川区、03-5769-5010)の社長にローラン・キャステラ氏が就任した。今後、金型メーカーを始めとした日本の加工現場にどんなソリューションを提供していくのか。キャステラ社長に日本市場について、注力する取り組みなどを聞いた。

ローラン・キャステラ氏
1966年生まれ、スイス・フリブール州出身。1990年フリブール大学卒業後、シャルミー(現GFマシニングソリューションズ)に入社。1991年に来日し、7年ほどサービスや消耗品販売に従事。台湾や中国の現地法人の責任者を経て、2019年に再来日、22年1月日本法人社長に就任。

自動化を積極的に提案

日本の市場について

昔に比べて日本の市場規模は縮小した。大量生産のための工場が減ったことが要因だろう。一方日本は技術レベルが高く、微細金型などハイエンドな金型を作ることができる。今後はこうした日本でしかできない金型が残っていくと思う。

日本の課題は。

スピードだ。他のアジアの国は常に最新の機械を導入し、自動化を進め、日本よりも早くものを作ることができる。日本はまだまだ人手に頼っているところが大きく、いまだに古い機械と古いプロセスでものづくりを行っている現場が少なくない。機械は常に進化し、能率も向上している。新しい設備への設資は競争力の強化につながるはずだ。

注力することは。

微細加工分野に注力したい。今後、医療や電子、半導体関連など、小さくて難しい部品の需要が増えていくとみている。こうした付加価値の高い分野を探して提案していきたい。

どんな機械があるか。

微細レーザー加工機「マイクロルーション」がその一つ。フェムト秒レーザーで±0・1μmの加工精度を実現する。微細な穴あけ加工や複雑で精密なテクスチャリング加工が可能だ。また、レーザー技術を使った金属3Dプリンタもこれから伸びる技術だと考えている。その他5軸MC「ミクロン」も微細加工分野で実績を重ねており、今後も提案していく。

微細加工以外には。

自動化提案だ。日本で自動化を導入している現場はまだ少ないと感じる。当社の強みは機械、自動化システム、ツーリングをワンストップで提供できることと、どのメーカーの機械でもつなぐことができること。自動化システムやツーリングのブランド「システム3R」の製品を中心に、今後もっと日本の金型メーカーに自動化ソリューションを紹介したい。

海外メーカーはサービスが課題とされている。

今年からサービスパートナーと協力して新たなサービス体制を構築する。これまで以上に迅速な対応が可能になるはずだ。サービスパートナーは今後、徐々に各地区に展開していく。

自身のミッションは。

日本市場で差別化を図るには、加工難度の高い分野や高度な加工技術など、日本の機械メーカーの一歩先を行くようなソリューションを提案していかなければならない。私の役割はそのための戦略を会社にもたらし、チームを引っ張っていくことだと考えている。

金型新聞 2022年8月10日

関連記事

【この人に聞く】日本金型工業会 西部支部長・山中 雅仁氏「ビジネスの種見つける場」

2月17日、ホテルニューオータニ大阪(大阪市中央区)で、2年ぶりに金型シンポジウムが開催される。「新たな社会環境・新たなステージ・新たな価値を創造 関西からの発信」をテーマに、自動車部品メーカーによる基調講演や、金型メー…

立形5軸MCによる自動化を提案 高橋章氏(安田工業 営業本部国内営業部 部長)【この人に聞く】

EV金型を高精度加工、自動化提案や技術向上に力 安田工業はこのほど、立形5軸マシニングセンタ(MC)の新機種「YBM Vi50」を発表した。立形5軸MCの中型機で、EV(電気自動車)部品の金型を高精度、高能率に加工できる…

アルファミラージュ 低価格内視鏡を金型分野に拡販【金型応援隊】

比重計の製作やスチームクリーナーなど各種機器・器材の販売を手掛けるアルファーミラージュ(大阪市都島区、06-6924-2631)はこのたび低価格工業用内視鏡「MRA‐28W」と「MRT‐40TH」の販売を開始した。 「M…

―スペシャリスト―吉備NCグループ<br>極める精密放電

―スペシャリスト―吉備NCグループ
極める精密放電

障害者を技術訓練 ±1ミクロンの要望に応える 手掛ける領域「何でも」 経済産業省の統計によると、2013年の金型メーカーの事業所は15年前に比べ、6割強の8000社程度にまで減っている。金型の供給力低下も問題だが、それ以…

日型工業 金型技術ライセンスを供与 知財戦略でビジネスモデル変える【金型の底力】

金型を売り切るだけでなく、金型技術を活かし、収益をどう安定化させるかー。金型メーカーにとって普遍的な課題だ。鋳造型を手掛ける日型工業は独自技術を他社にライセンス供与し、収益化につなげている。「多くの人に使ってもらうことで…

トピックス

関連サイト