金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

FEBRUARY

17

新聞購読のお申込み

「微細加工分野に注力」GFマシニングソリューションズ社長・ローラン・キャステラ氏

放電加工機やマシニングセンタ(MC)、自動化システムなどを手掛けるスイス・GFマシニングソリューションズ。今年1月、日本法人(東京都品川区、03-5769-5010)の社長にローラン・キャステラ氏が就任した。今後、金型メーカーを始めとした日本の加工現場にどんなソリューションを提供していくのか。キャステラ社長に日本市場について、注力する取り組みなどを聞いた。

ローラン・キャステラ氏
1966年生まれ、スイス・フリブール州出身。1990年フリブール大学卒業後、シャルミー(現GFマシニングソリューションズ)に入社。1991年に来日し、7年ほどサービスや消耗品販売に従事。台湾や中国の現地法人の責任者を経て、2019年に再来日、22年1月日本法人社長に就任。

自動化を積極的に提案

日本の市場について

昔に比べて日本の市場規模は縮小した。大量生産のための工場が減ったことが要因だろう。一方日本は技術レベルが高く、微細金型などハイエンドな金型を作ることができる。今後はこうした日本でしかできない金型が残っていくと思う。

日本の課題は。

スピードだ。他のアジアの国は常に最新の機械を導入し、自動化を進め、日本よりも早くものを作ることができる。日本はまだまだ人手に頼っているところが大きく、いまだに古い機械と古いプロセスでものづくりを行っている現場が少なくない。機械は常に進化し、能率も向上している。新しい設備への設資は競争力の強化につながるはずだ。

注力することは。

微細加工分野に注力したい。今後、医療や電子、半導体関連など、小さくて難しい部品の需要が増えていくとみている。こうした付加価値の高い分野を探して提案していきたい。

どんな機械があるか。

微細レーザー加工機「マイクロルーション」がその一つ。フェムト秒レーザーで±0・1μmの加工精度を実現する。微細な穴あけ加工や複雑で精密なテクスチャリング加工が可能だ。また、レーザー技術を使った金属3Dプリンタもこれから伸びる技術だと考えている。その他5軸MC「ミクロン」も微細加工分野で実績を重ねており、今後も提案していく。

微細加工以外には。

自動化提案だ。日本で自動化を導入している現場はまだ少ないと感じる。当社の強みは機械、自動化システム、ツーリングをワンストップで提供できることと、どのメーカーの機械でもつなぐことができること。自動化システムやツーリングのブランド「システム3R」の製品を中心に、今後もっと日本の金型メーカーに自動化ソリューションを紹介したい。

海外メーカーはサービスが課題とされている。

今年からサービスパートナーと協力して新たなサービス体制を構築する。これまで以上に迅速な対応が可能になるはずだ。サービスパートナーは今後、徐々に各地区に展開していく。

自身のミッションは。

日本市場で差別化を図るには、加工難度の高い分野や高度な加工技術など、日本の機械メーカーの一歩先を行くようなソリューションを提案していかなければならない。私の役割はそのための戦略を会社にもたらし、チームを引っ張っていくことだと考えている。

金型新聞 2022年8月10日

関連記事

動き出す 「メガキャスト」、国内外で協業進め顧客の半歩先行く提案 米谷 強氏(米谷製作所 代表取締役社長)【鳥瞰蟻瞰】

当社は今年4月、同じ新潟県に拠点を構えるプラスチック金型メーカーの共和工業との協業を発表しました。主な目的は、電気自動車(EV)の車台やバッテリーケースなどを一体成形する「メガキャスト」向けの超大物金型の開発、製造です。…

大型設備導入で生産体制強化 永井製作所が目指す新規開拓【金型の底力】

弱電部品やライフサイエンス部品、自動車部品など幅広い業種のプレス用金型を手掛ける永井製作所。ここ数年、積極的な設備投資を進め、生産体制の強化に取り組んでいる。昨年には事業再構築補助金を活用し、約1億円をかけてマシニングセ…

デジタルとアナログ融合し、型づくりの構想力鍛える 八光技研【特集:シミュレーションの使い方再発見!!】

技術者育成、生産性向上に貢献 開発試作プレス部品の金型、プレス、レーザー加工まで一貫して手掛ける八光技研。アナログとデジタルを融合させる解析ソフトの活用術で、育成や大幅な生産性向上に役立てている。 同社はレーザー加工技術…

「選べる工具40万点、金型メーカーにより便利に使ってほしい」さくさく社長・溝口典宏氏

切削工具販売サイト「さくさく」は4月1日、新たに国内外メーカー約40社の商品約40万点の取り扱いを始めた。1年以内をめどに、それらの商品の性能や価格を比較し選べるようにするなど利便性を高めていく。サイトを運営する、さくさ…

キヤノンモールド 技能育伝推進課長 植武 春彦さん(56) 〜ひと〜

育成のプロ、名匠塾の塾長  社内の技術者に研削や切削など加工の基礎を教える「名匠塾」の塾長。塾生は10年間で全社員の3分の1に当たる168人。同社のものづくりを支える育成のプロだ。  入社時は「おシャカ製造機」と言われる…

トピックス

関連サイト