金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

JULY

30

新聞購読のお申込み

パンチ工業 金型用粉末合金を開発

 道工技センターと共同研究

パンチ工業(東京都品川区、03-6893-8007)が、金型用粉末合金の開発に取り組み始めた。今年6月、北海道立工業技術センター(道工技センター、北海道函館市)と共同研究契約を締結。同センターの技術者や設備などを利用し、同社独自の接合・焼結技術「P—Bas(ピーバス)」を活用した新たな合金の開発を目指す。

「P—Bas」は、特殊な専用設備で複数の部品や素材を加圧・加熱して一体化する同社独自の技術。接合と焼結に応用することができ、すでに接合は実用化。従来金属3Dプリンタで製作していた複雑形状の冷却水管を持つ金型部品や設備部品を分割、接合することで、機械加工での製作を可能にした。金属3Dプリンタに比べ、材質の選択肢が多く、強度が高い点や、水管内部に錆止め処理ができるなどのメリットがあるという。

一方、金型用粉末合金には焼結を活用する。道工技センターが持つ合金開発のノウハウや技術者、様々な設備を利用し、「まずは合金設計や作り方などを学び、ノウハウを身に付けていく」(新技術推進プロジェクトの石倉英昭氏)。既存の材種では網羅できていない性能や分野の新素材を開発していく考え。

特にプラスチック用金型に使用される素材は用途によって様々な性能が複合的に求められるため、既存の材種では顧客の要求を満たせないという課題があった。「現状の材種に課題を感じている顧客に対して新しい素材を提供し、ニッチ分野のニーズを開拓していきたい」(石倉氏)。

来年初旬には専用設備を導入し、社内でも「P—Bas」による部品や合金の製作が可能な体制を構築する。金型用粉末合金は2024年ごろの市場投入を目指す。

金型新聞 2022年8月10日

関連記事

ソディック 放電加工の工程を自動化するセミオートシステム開発

設計から加工まで一気通貫、高額な設備投資が不要 ソディックはこのほど、放電加工の工程全体を自動化するセミオートシステムを開発。同システムは、電極設計CAD、電極切削CAM、電極測定CAM、放電加工プログラムの作成がデジタ…

三菱電機 本体変えずに性能アップ可能 ファイバーレーザー加工機を発売

三菱電機(東京都千代田区、03-3218-2111)はこのほど、ファイバーレーザー加工機の上位機種「GX‐Fシリーズ」の性能をアップデートできるソリューションを提供していくと発表した。ユーザーは導入済みの機械本体に新技術…

大径シャンクを追加
ユキワ精工

ツーリングシステム  ユキワ精工(新潟県小千谷市、0258-81-1111)はこのほど、ツーリングシステム「グリーンG1チャック」シリーズにBBT40シャンク、BBT50シャンク、HSK63Aシャンクを追加し、ラインアッ…

【特集:2024年 金型加工技術5大ニュース】1.大型加工

ギガキャストで需要広がる 大型ダイカストマシンで自動車の構造部品を一体鋳造する「ギガキャスト」が注目を集めている。国内のダイカストマシンメーカーは型締力9000tのマシンを開発。海外では1万3000tで試作が行われるなど…

【金型テクノラボ】トーヨーエイテック アルミ用のプレス金型の凝着抑制するDLC被膜

自動車を軽量化するために近年、ボディに鋼板ではなくアルミニウムを採用するなど素材の置換えが進んでいる。しかしアルミニウムは軟質で融点が低く、塑性加工中に凝着しやすい。それを解決するカギの一つがコーティングだ。近年適用が増…

トピックス

関連サイト