米に工場、生産力強化 自動車ボディ向けプレス金型を手掛けるオギハラの社長が今年1月に交代した。新社長はアメリカ現地法人副社長の長谷川和夫氏。製造部門を経験し、長く海外畑を歩み、海外自動車メーカーの金型調達や開発にも携わ…
「『金型灼熱』の技術強みに 省エネなど製品開発」 平和電機社長・大澤孝佳氏
各種工業用ヒーターや金型均熱システムなどを手掛ける平和電機(愛知県一宮市、0586-77-4870)は独自のエンジニアリング力を強みに、金型メーカーの様々なニーズに応える。近年はSDGsなど循環型社会への貢献を目指し、新たな企業イメージの構築を図る。将来ビジョンを大澤孝佳社長に聞いた。

得意な技術は。
当社は70年以上、自動車部品の金型や射出成形機、押出成形機といった各種機械設備を中心に、多様なニーズに応える工業用ヒーターを手掛け、販売からメンテナンスまで顧客に寄り添う形で事業を展開してきた。また、エンジニアリング力を活かし、金型表面温度を均一に保つ「金型均熱システム」の設計からメンテナンスまでトータルで行うなど独自技術の開発にも力を入れている。
金型均熱システムとは。
金型内にヒーターを組み込み、配線工事から昇温試験、ヒーターのカスタムまでトータルで製作しているもので、特に自動車内装部品向け大型金型に採用されている。金型の温度を一定にするにはヒーターの容量や配置のバランスなどノウハウが必要で、30年以上積み重ねてきた当社のコア技術だ。そのほか、シート材の搬送装置の設計・製作などエンジニアリング力の強化に努めており、多方面で顧客の課題解決に貢献したい。
直近の新製品は。
需要が増しているスーパーエンプラなど高機能プラスチックの成形時で昇温不足が課題となっている。そこで開発したのが「スプリットバンドヒーター」で、従来のノズルバンドヒーターより高出力なため、約1/3の時間で昇温(200度)にでき、サイズも従来品と変わらず省スペース化にもつながる。
省エネも課題です。
他社メーカーとコラボし、高効率・高断熱(保温性)をテーマにした製品開発にも着手している。今後はカーボンニュートラルも課題に挙がるため、ヒーター数や容量バランスなど省エネに貢献する製品や技術が求められるだろう。当社のコア技術を活かし、自動車以外の分野も視野に入れている。
社内の取り組みは。
地域清掃や工場から出た廃材の分別はもちろん、次世代の学生にものづくりの体験の場を提供しようと近隣の中学生や高校生を対象に、工業用ヒーターの製作やレーザー加工機の加工体験などを実施している。ものづくりを次世代に残すためにも、未来を担う若い人に伝えられることがあるはずだ。
現場では女性も多く活用されています。
現場は細かい作業も多く、役職者に女性を登用するなど多くの女性が活躍している。将来は障害者雇用や定年退職者の自己実現ができるユニークな企業にしたい。多様性を重んじる企業文化を作り、社員とその家族も含め、人を大切にする企業を目指す。
金型新聞 2022年9月10日
関連記事
ウェブを最大限活用 令和2年の総会がウェブ会議システムになるとは想像もしていませんでしたが、コロナ禍(新型コロナウイルス感染拡大が招いた危機的、災厄的な状況)の総会であることを正会員並び賛助会員の皆様にはご理解を頂き、…
ダイカスト市場に参入 「始まりはプラスチック成形向けの3D冷却水管だった」と話すのはKOEI TOOL(旧ケイプラスモールドジャパン、今年4月に社名変更)のAM課の石井陽部長。同社は日本、シンガポール、マレーシア、ベトナ…
天性の細やかさ数値で語る力が必要 経済産業省の工業統計によると、2018年の日本の金型生産額は1兆4752億円。生産量こそ中国に抜かれて久しいが、新素材の登場や部品の複合化、微細化が進み、依然として日本の高度な金型技術…
加工効率高める金型を設計 歯ブラシのプラスチック金型を手掛ける武林製作所(大阪府八尾市、072・998・1207)の金型設計技術者・千田雄一さんが、2023年の「八尾ものづくり達人」に選ばれた。金型の加工効率や品質を高め…


