EV化などによる金型需要の変化やAMをはじめとする新たな製造技術の登場など金型産業を取り巻く環境はこれまで以上に大きく変化している。金型メーカーには今後も事業を継続、成長させていくため未来を見据えた取り組みが求められてい…
工場長に求める条件とは?! 金型メーカー経営者にアンケート【特集:工場長の条件】
チームで業務遂行する力
金型づくりが高度化し、先が読みづらい時代。だからこそ、工場長の役割がより重要になり、また求められることも変化しているのではないか。そう考え、本紙では「経営者が今の工場長に求める条件は何か」を探るために、アンケート調査を実施した。そこでは、業務遂行力を筆頭に、人材育成、経営力など、経営者に近しい総合的な能力を求めていることが分かった。※調査はアンケートフォームを使い、8月中旬に310人の取締役以上の経営者に送付。64人からの回答を得た。
経営者アンケート

現場での経営の代弁者
まず聞いたのが「工場長に求める条件」と「その理由」。要素をより明確にするために、選択肢から1つだけを選んでもらった。最も多かったのは「業務遂行能力」。理由は「工場長は現場の生産、品質、コストを含めたチーム運営遂行能力が大前提」や「経営陣と課題を共有しながら業務を遂行して欲しい」という声が多い。「他の要素は全て持っていなければ工場長にはなれない」というシビアな意見も。
次いで多かったのが、「人材管理・育成能力」。「今の金型づくりは一人で完結できない。部下に任せ、管理する力がより重要になっている」や、「自走できる人を育成できれば現場はスムーズにいく」などという回答があった。「責任感」では、「経営者は長期、工場長は短期で結果責任が求められる」や、「他責ではなく『自分ごと』として運営できるかどうかで全ての能力に関係してくる」と指摘する声も。
「経営力(数字を読む)」を重視する声も多い。「金型メーカーは工場『経営』能力次第で浮き沈みする。利益率、固定費など分析する能力が必要」や「経営状態を把握しない適切な対策が打てない」など、経営者と同じ感覚を持つことを期待している。
業務遂行能力、育成、経営力—。もはや経営者と同等の役割が求められているが、一方で育成はどうしているのか。多かったのが外部機関を使った教育。「社内だけでは視野が狭くなる」ことも背景にあるようだ。
「OJT」も多い。具体的には「『なぜこの判断を下したのか』という理由を説明する」や、「売上や利益を見ながら経営分析を一緒に行う」など、考え方や経営手法をマンツーマンで伝えている。
また、「営業を担当させる」、「自社以外に触れさせることで視野が広がる」など、外部交流も重要な育成方法として位置付けているようだ。
自由回答では、「経営者の不得意分野を補うことが工場長の役割。中小企業ではオールマイティーな人材は少なく、経営者と両輪で動ける信頼関係が必要」や、「生産現場における経営の代弁者」などがあり、やはり経営者に近しい能力を求めていることが分かる。
金型新聞 2022年10月10日
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