金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

NOVEMBER

21

新聞購読のお申込み

シー・アイ・エム総合研究所 金型の情報をクラウド上で一元管理できるシステムを開発

企業間の情報共有を容易に

Dr.型管Cloud

クラウド上で一元管理できる

シー・アイ・エム総合研究所(東京都目黒区、03-5745-1181)は11月、金型に関する様々な情報をクラウド上で一元管理できる「Dr.型管Cloud」をプレリリースする。発注側と受注側で煩雑になりがちだった金型の管理情報が共有しやすくなる。企業間の連携を強化し、適切な金型の管理や廃棄をサポートする。

クライアントサーバー上で機能する従来の「Dr.型管」は、単一企業内の管理に留まっていたため、企業間で情報共有ができなかった。「Dr.型管Cloud」によって、複数企業間での情報共有が標準で提供される。金型の所在管理、ショット数、メンテナンス時期の管理などを効率化し、金型管理DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する。

金型は発注側(製品メーカー)ではなく、受注側(成形メーカー)が管理するケースが多い。発注側は受注側が金型をどのように管理しているか把握が難しく、適切なメンテナンスを施せないことがある。また適切に管理されていない場合、不要になった金型を廃棄して良いか分からず、受注側が保管し続けなければならないなど、成形メーカーの経営を圧迫する要因になっていた。

政府は、こうした事態を重く見て、型保管の適切な管理や廃棄を促してきた。同製品は最新の情報を常時共有するため、これらの課題解決を企業間で取り組むことができる。「管理情報は双方が最新の状態に保つことで価値が高まる。金型を長期間安全に使い続けた後、廃棄まで含めた管理を適切なコストで実現できる」と富田英史社長は話す。

同社は今後、個別要件を丁寧にヒアリングし、顧客がより使いやすいシステムへ改善することを目指す。販売開始時期は2023年2月を予定している。

金型新聞 2022年11月10日

関連記事

DIAコートエンドミルが好評
チャンピオンコーポレーション

グラファイトやCFRP向け  金型部品や金属機構部品メーカーのチャンピオンコーポレーション(大阪府東大阪市、072-964-2511)が手掛ける切削工具が好評だ。中でも、コストパフォーマンスに優れ、グラファイトやCFRP…

ワークス 直径0.1㎜のガラスレンズ金型を開発

ワークス(福岡県遠賀町、093-291-1778)は、直径0・1㎜のガラスレンズ金型を開発した。独自の微細なナノ多結晶ダイヤモンド工具で加工し実現した。これまでの最小径は0.5㎜で、世界最小クラスという。従来は難しい超小…

冷間鍛造で新市場開拓
ニチダイ

電池ケースなど視野  冷間鍛造金型などを手掛けるニチダイは独自の鍛造技術を駆使して新たな市場の開拓に乗り出す。まずは、電気自動車などで脚光を浴びる電池ケースやバッテリー市場向けに鍛造技術を応用して、ケースの強度向上や生産…

【Breakthrough!】熱間材&コーティング

熱間材の新技術 熱間材に関連する新たな技術開発が進んでいる。ホットスタンプやダイカストのように、過酷な条件での成形が増えているためだ。材料では、高温な金型を効率よく冷やすために、高い熱伝導性や靭性を持った新素材が登場。ま…

TMW、平和電機、TECMO WORKS 電力3割減のホットランナを開発

3社が共同開発 プラスチック金型メーカーのTMW(愛知県稲城市、立松宏樹社長)はこのほど、ヒーターメーカーらと共同で、消費電力を従来比で3割削減できるホットランナシステムを開発した。マニホールドの断熱や、カートリッジヒー…

トピックス

AD

FARO 樹脂成型品や自動車シートの測定での3次元測定アームの活用と新製品Qua...

樹脂成型品の工程管理・不具合解析 樹脂成型品の工程管理や不具合解析の現場では、実際の製品や試作品と設計図との差異把握や、製品や金型の工程ごとの変化量把握、不具合解析や要因分... 続きを読む

関連サイト