金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

NOVEMBER

27

新聞購読のお申込み

シー・アイ・エム総合研究所 金型の情報をクラウド上で一元管理できるシステムを開発

企業間の情報共有を容易に

Dr.型管Cloud

クラウド上で一元管理できる

シー・アイ・エム総合研究所(東京都目黒区、03-5745-1181)は11月、金型に関する様々な情報をクラウド上で一元管理できる「Dr.型管Cloud」をプレリリースする。発注側と受注側で煩雑になりがちだった金型の管理情報が共有しやすくなる。企業間の連携を強化し、適切な金型の管理や廃棄をサポートする。

クライアントサーバー上で機能する従来の「Dr.型管」は、単一企業内の管理に留まっていたため、企業間で情報共有ができなかった。「Dr.型管Cloud」によって、複数企業間での情報共有が標準で提供される。金型の所在管理、ショット数、メンテナンス時期の管理などを効率化し、金型管理DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する。

金型は発注側(製品メーカー)ではなく、受注側(成形メーカー)が管理するケースが多い。発注側は受注側が金型をどのように管理しているか把握が難しく、適切なメンテナンスを施せないことがある。また適切に管理されていない場合、不要になった金型を廃棄して良いか分からず、受注側が保管し続けなければならないなど、成形メーカーの経営を圧迫する要因になっていた。

政府は、こうした事態を重く見て、型保管の適切な管理や廃棄を促してきた。同製品は最新の情報を常時共有するため、これらの課題解決を企業間で取り組むことができる。「管理情報は双方が最新の状態に保つことで価値が高まる。金型を長期間安全に使い続けた後、廃棄まで含めた管理を適切なコストで実現できる」と富田英史社長は話す。

同社は今後、個別要件を丁寧にヒアリングし、顧客がより使いやすいシステムへ改善することを目指す。販売開始時期は2023年2月を予定している。

金型新聞 2022年11月10日

関連記事

【ウェブ限定】大型ワイヤ放電加工機―ソディック

【ウェブ限定】大型ワイヤ放電加工機―ソディック

高速、高精度な機能充実 SodickIoTも標準対応に  ソディックは大型金型向けのワイヤ放電加工機「AL800G」を発売し好評を得ている。スマートフォンなど精密金型で好評を得ている高速・高精度な「ALシリーズ」を大型の…

小径サイズを大幅に拡充 高硬度向けやCBN
ユニオンツール

 ユニオンツールは高硬度材向けやCBNエンドミルの小径サイズを大幅に拡充する。焼入れ鋼などを高効率に加工できる「HMGCOAT」のシリーズや、CBNのエンドミルの小径サイズを増やす。  高硬度材に加工に適した、新開発のコ…

「ワイヤレスハンドプローブ」
最長80mも測定可
ファロージャパン

ターゲット補足機能も強化  ファロージャパン(愛知県長久手市、0561・63・1411)はJIMTOF2018で最長80mの長距離3次元測定を可能にするFARO VantageS6/VantageE6 Laser Tra…

中日金型 教育ツール『マナガタ』を発売

金型の内部を見える化 プラスチックやダイカストなど金型を手掛ける中日金型(愛知県春日井市、0568・27・6388)は従来、見えない金型の内部構造を見える化し、体験学習を可能にした教育ツール『マナガタ』を発売。アクリル材…

【Breakthrough!】ワイヤ放電加工

ワイヤ放電の進化が止まらない。機構や電源の刷新で、高精度化や効率化は加速。中子抜きや、ワーク搬送、自動結線など自動化のアプリケーションが増加している。最近では、IoT技術を活かした最適な稼働管理などが登場している。さらに…

トピックス

関連サイト