金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

APRIL

04

新聞購読のお申込み

金型製作の効率化を追求 笹山勝氏(ササヤマ社長)【特集:次の10年を勝ち残る4つの道】

EV化などによる金型需要の変化やAMをはじめとする新たな製造技術の登場など金型産業を取り巻く環境はこれまで以上に大きく変化している。金型メーカーには今後も事業を継続、成長させていくため未来を見据えた取り組みが求められている。既存の事業を強化するのか、派生技術を伸ばすのか、あるいは新事業に手を伸ばすのか。さまざまな戦略が考えられる。金型メーカー経営者にインタビューし、次の10年を勝ち残るための戦略について聞いた。

金型を強化する

ササヤマ 笹山勝社長

自動車部品のプレス金型を手掛けるササヤマは昨年、新中期経営計画(2022年8月~23年7月)をスタートした。最終年度に金型製作期間の半減や工程内の作業不適合ゼロを目指す。金型製作の効率化を追求し、次代を担う人材が生き生きと働ける環境をつくる。

新中期経営計画「SAIMS247」の最たる目標は金型製作期間の半減。デジタル技術による生産進捗の見える化。加工棟の新設と工場集約による効率化。各工程の品質向上による修正やトライの削減。これらによって目標を達成したい。

製作期間を半減することができれば競争力を高めることができる。製作期間の早さを強みに他社と差別化できる。生産効率の向上でムダを減らし収益性も改善する。当社が得意とするウルトラハイテンなどの金型の競争力をより高めたい。

ただ、新中計の真の目的は「次代の人材が生き生きと働ける環境づくり」。金型は受注の波で仕事量が変わる。だが働き方改革で仕事に注げる時間は限られている。そんな中でも生活と調和しながら仕事にやりがいを持てる環境をつくりたい。

当社は創業から雑貨、白物家電、テレビ、自動車と手掛ける金型を変え時代の動きに順応してきた。しかし近年、人口減少や車のEV化、SDGsなど取り巻く環境は大きく変化している。勝ち残るにはこの変化に対応しなければならない。

企業は人なり。金型の力をさらに磨く、新たな事業に挑戦する。そうした変化への対応でカギを握っているのは何よりも人材だ。当社は昨年、設立50周年を迎えた。100年企業を目指し次の50年を担う人材が育つ環境づくりに力を入れる。

他の特集記事は以下から

金型新聞 2023年1月10日

関連記事

トップ年頭語録

金型工業会 小出悟会長「デジタル化へ踏み出す」  新型コロナによって、世の中が一変している。ここで考え方をまとめ、当工業会としては何かしらの指針を出していきたい。今年は「デジタル庁」創設などデジタル化の動きが活発化する年…

日進精機 半導体部品分野に参入

培った技術活かす 自動車の電動化、医療関連や半導体関連需要の拡大などで、国内のものづくり産業に求められるものも大きく変化している。自動車の電動化ではモータやバッテリーなどの電動化部品や材料置換による軽量化部品などが増えて…

【特集】日本の金型業界に必要な4つの課題 -事業承継-

PART3 狭山金型製作所 社長・大場治氏に聞く「事業承継」 60歳で「引退宣言」経営以外にやりたいことを「朝活」で考え方を伝える 55歳の時に60歳で社長を退くと社内外に「引退宣言」をしました。今59歳なので、あと1年…

加工現場でも対応進むカーボンニュートラル CO2排出量の見える化【特集:2022年金型加工技術5大ニュース】

金型づくりの世界では、自動化やAM、脱炭素向けなどの最新技術が数多く登場し続けている。その進化は止まることがなく、4年ぶりに開催されたJIMTOF2022でも多数の最新技術が披露され、注目を集めた。今年最後となる本特集で…

日新精機が繁忙期対策のために進めることとは

協力企業との連携推進 時期によって業務の量に差が生じることは少なくない。特に金型業界では、製品のモデルチェンジや更新のタイミングなどに受注が集中するため、繁忙期と閑散期で現場の稼働状況は大きく異なる。繁忙期には残業や休日…

トピックス

関連サイト