木質流動成形でSDGsに貢献 技術で差別化を図る 「木質流動を世の中に広め、木材が樹脂やアルミに変わる新たな材料として注目され、持続可能な社会作りに貢献したい」と話すのはチヨダ工業の早瀬一明社長。SDGsやカーボンニュー…
伊藤清光さん 進取の精神で取り組む現代の名工【ひと】

セラミックスや焼結機械部品、超硬合金の刃先交換用チップ。これらは粉末にした材料を金型に入れ、成形機で押し固めた後に焼結する「粉末冶金」によって出来上がる。
従来の粉末成形は、成形体の外周に凹凸がついた形状の成形が難しく、焼結後に研磨加工で溝を入れる必要があった。そこで焼結後の加工が不要となるネットシェイプ成形の金型構造を考案。生産コストを約30%削減した。その高度な金型設計技術などが評価され、令和4年の「現代の名工」に選ばれた。
入社した当初は、頭の中で成形体を金型形状に置き換え作図していた。時には、手書きのアイソメ図で補足説明をしなければ形状が伝わらず、効率が悪かったため1990年代後半に3次元CADの導入を提案。「設計者として生き残るため必死に操作を習得した」。
試作成形で金型が破損した際、連日夜遅くまで原因を調査し、対策を考えたこともある。材料力学や金属材料の教科書を復習し、簡易的に強度を計算する表を作成した。
苦労がある分、喜びも大きい。「自身が設計した金型で、成形機から製品が現れる瞬間は何とも言えないものづくりのやりがいを感じる。それまでの苦労も吹っ飛ぶ」。
好きな言葉は「進取」。現状に満足せず、常に新しいことへ挑戦する「進取の精神」で今後も設計に取り組む。
金型新聞 2023年3月10日
関連記事
高品質な鏡面磨き ミサト技研はプラスチック金型やダイカスト金型、機械部品などの鏡面磨きを手掛けている。「納期に遅れず、顧客が希望する品質に応えることができる」(牧野聖司社長)と強調するように、熟練した技術と知見による高品…
プラモデル事業をプロデュースした 前職は旅行代理店の添乗員。ものづくりとは無縁の出身だが、持ち前のフットワークの軽さを生かし、近未来型お手伝いロボットのプラモデル「カデンナ」をプロデュースした。 プラモデル参入のきっかけ…
切削工具メーカーのMOLDINO(東京都墨田区、03-6890-5101)は金型加工に特化した工具の開発に取り組んでいる。昨年4月にはこれまでブランド名だった「MOLDINO」を社名に改め、これまで以上に金型加工の課題を…
分業せずに生産性向上一人で開発から製造まで育成には失敗できる環境が大事 大企業に限らず日本の製造業の多くが分業でものづくりを行っています。複数の人員が役割を分担して行う分業という仕組みは、効率良く生産するための有効な手段…


