荒、仕上げ用など3製品 MOLDINO(東京都墨田区、03-6890-5101)はこのほど、刃先交換式工具シリーズから高送りラジアスミルなど3製品を発売した。製品ラインアップを拡充し、金型加工の多様なニーズに対応する。…
ジェイテクトファインテック 難加工材の精密せん断加工技術を確立
ジェイテクトのグループ会社であるジェイテクトファインテック(栃木県宇都宮市)は培ってきた高精度な金型加工技術を活かし、高炭素鋼(SUJ2材)やステンレス材(SUS材)など難加工材に対応する高精度な精密せん断加工技術を確立、ダレレスやバリレス化を実現した。同社は今年4月、宇都宮機器、日本ニードルローラー製造、トキオ精工の3社が合併した新会社。高精度金型技術で顧客ニーズに合った高精度かつコンパクトな金型を設計製作し提供することも視野に入れる。
せん断加工はパンチ先端形状とストリッパーで適正な力で材料を押さえ、せん断するプレス技術で、材料を押さえる力が弱く、上下の刃の隙間(クリアランス)が適正でない場合などはせん断面にザラザラやサイズ不均等など破断面が広く、寸法精度が低くなってしまう。
同社は高精度加工によるパンチ先端形状と適切な加工条件(力や隙間など)を確立し、ダレレス、バリレスなせん断加工を可能にした。これにより、従来工法ではダレ8%、せん断面10%、破断面82%だった加工断面を、精密せん断加工でダレ5%、せん断面90%、破断面5%を実現し、旋削工程なしで最適なネットシェイプ化に貢献する。
金型新聞 2022年6月9日
関連記事
金型クリアランス 調整が不要に 三菱重工工作機械が大形高精度加工機「MVR・Fx」に搭載できる「空間誤差補正システム」が注目を集めている。経年変化や環境温度変化で生じるXYZ位置の空間誤差を自動的に検知し校正するもので…
コンパクトで場所取らず ルッドリフティングジャパン(大阪市西区、06・6536・8807)は、フォークリフトなどで移動しどこにでも設置できる金型反転機を発売した。反転する場所を選ばないため、金型の調整や補修作業の効率化…
非稼働時間を短縮 ソディックは長時間の高速で安定した造形が可能な金属3Dプリンタ「LPM325S」を発売した。複数の粉末を簡単に交換できるほか、メンテナンスの頻度を減らし非稼働時間を短縮し生産性を高める。 敷き詰めた粉末…
SDGsを目指した環境への配慮は年々高まっており、中でも脱炭素に対する意識は特に高い。脱炭素社会を実現するためには消費電力量やCO2排出量の削減が重要だが、製品精度は維持しなければならない。そのような高精度とエネルギー削…