金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

JULY

12

新聞購読のお申込み

「大型レーザーや自動化に注力し、生産性向上、現場改善を提案する」 木元武一氏(ALPHA LASER JAPAN取締役COO)【この人に聞く】

独・アルファレーザー社は1994年に設立されたレーザーシステムメーカー。世界で初めて移動式レーザー溶接機を開発し、肉盛溶接現場に革新をもたらしてきた。近年では高出力モデルの開発や、3Dプリンタ事業などにも注力する。日本市場にはどんな技術を提供していくのか。日本正規代理店を務めるALPHA ASER APANの木元武一氏に今後の展開などを聞いた。

きもと・たけかず
1969年生まれ、東京都出身。金型の仕上げ工具、機器などを扱う輸出入商社や砥石メーカーの営業責任者を経て、2022年7月ALPHA LASER JAPANに入社し、現職。

貴社について。

2018年にアルファレーザー社の日本正規代理店として設立した。佐賀県鳥栖市に本社を構える他、愛知県小牧市に名古屋営業所を持つ。年内には東京にも営業拠点を開設する予定だ。日本市場でアルファレーザー社のレーザー溶接機、ファイバーレーザー溶接機の販売からサービス全般を手掛けている。

製品の特長は。

一つは豊富なラインアップだ。20年ほど前に世界で初めて開発した移動式レーザー溶接機を始め、据え付け式や、クローズド式、手作業向けなど、用途や現場に応じた製品を30モデル以上揃えている。また、品質の高さも特長の一つ。レーザーヘッド部はアルミの削り出しで、堅牢性の優れた機械構造を採用している。これにより、高精度かつ高品質な肉盛溶接を可能にしている。

注力製品は。

一つは今年発表した出力1200Wのファイバーレーザー溶接機。肉盛り溶接では世界最大で、より広い面積を高速で肉盛溶接することができる。また、ワイヤだけでなく、粒子径30~150μmの金属パウダー粉末を使用した肉盛溶接にも対応する。大型金型や、従来はTIG溶接で行っていた補修量の多い肉盛などに適している。海外では蒸気タービンのロータフィンの修理・補修などにも活用されており、すでに日本市場でも提案を始めている。11月のJIMTOF2022にも出品している。

その他には。

自動化も大きなテーマ。JIMTOF2022には、ワイヤを自動で供給するオートフィーダー搭載モデルを出品。作業現場の改善、安全性の向上に貢献できるシステムを提供していきたい。

昨年には3Dプリンタをリリースした。

今後日本市場でも積極的に売り込んでいきたい。「AL3D‐METAL200」は造形範囲がφ50~100㎜。研究開発分野を中心に提案していきたいと考えている。

今後の展開は。

まずは本社、名古屋、東京の3拠点体制でスピード感のある対応を目指す。アルファレーザー社の経営理念である「FROM VISION TO INNOVATION(ビジョンからイノベーションへ)」のもと、今後もユーザーニーズに合った革新的な製品を日本市場に提供していきたい。

金型新聞 2022年11月10日

関連記事

黒田彰一氏(黒田精工元社長) 死去

日本金型工業会の会長など歴任  日本金型工業会や国際金型協会(ISTMA)、アジア金型工業会協議会(FADMA)の会長などを務め、日本のみならず世界の金型産業の発展に貢献し続けた黒田彰一氏(黒田精工最高顧問)が9月30日…

鋳造に独自の新工法
マツダ

特集 次世代車で変わる駆動部品の金型鋳造に独自の新工法  次世代自動車の技術は電動化に限らない。注目されるのがエンジンの進化だ。燃費性能を追求する新型エンジン「スカイアクティブ」。多くの自動車メーカーが電動化に力を入れる…

日型工業 金型技術ライセンスを供与 知財戦略でビジネスモデル変える【金型の底力】

金型を売り切るだけでなく、金型技術を活かし、収益をどう安定化させるかー。金型メーカーにとって普遍的な課題だ。鋳造型を手掛ける日型工業は独自技術を他社にライセンス供与し、収益化につなげている。「多くの人に使ってもらうことで…

大型設備導入で生産体制強化 永井製作所が目指す新規開拓【金型の底力】

弱電部品やライフサイエンス部品、自動車部品など幅広い業種のプレス用金型を手掛ける永井製作所。ここ数年、積極的な設備投資を進め、生産体制の強化に取り組んでいる。昨年には事業再構築補助金を活用し、約1億円をかけてマシニングセ…

日進工具が展示会

後藤社長に聞く 見どころと狙い  12年ぶりに日進工具が精密微細加工に特化したプライベートショー「NSTOOLプライベートショー2020精密・微細加工技術展」。小径エンドミルはもとより、微細加工機、治具、そして切削加工ユ…

トピックス

関連サイト