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特集〜世界の需要どう取り込む〜
金型のサムライ世界で挑む –アジア–

 新天地を求めて、世界に進出していった日本の金型メーカーは、何を考え、どんな苦労や課題を乗り越えて、取り組みを進めてきたのか。また、さらなる成長に向け、どんな青写真を描いているのか。中国、タイ、メキシコ、アメリカ、欧州それぞれの国・地域に進出する5社を取材した。

名古屋精密金型 渡邊幸男社長

  • 本  社: 愛知県東浦町緒川北鶴根66‐5
  • 電  話:0562-84-7600
  • 代表者:渡邊幸男社長
  • 創  業:1975年
  • 従業員:128人
  • 海外拠点:ベトナム、インドネシアなど3拠点
  • 事業内容: プラスチック金型設計・製造

金型に加え成形も視野

 ベトナム進出したのは2002年(設立)で日系プラスチック金型メーカーとしては2社目です。当時は国内の金型におけるコストダウン要請に応える方策の1つでした。ところが、日本の2輪車部品メーカーの進出ラッシュが続き、現地のプラスチック金型の製作依頼が10年以上続きました。これは予想もしなかったことです。ベトナム人も大変勤勉で大いに戦力になってくれました。

 インドネシアについてはベトナムと異なり、顧客が中国など海外メーカーに多く発注する時代を見据え、先にマーケットの大きいインドネシアで金型製作の技術確立を目指しました。国内顧客も多数進出していたことも後押しになり、現在も製作する金型の9割はインドネシア国内向けです。

車生産到来に期待

 現状のベトナムは人材も育ち、ヘッドランプの金型など日本と同等の力があります。さらに競争力強化のため大型に対応する設備投資も進めています。ただ、現地ローカル企業も力を付けており、コスト競争は厳しくなっています。今後は大型金型や当社の強みである磨きの技術を活かし、本格的な4輪車製作時代の到来に備え、成形分野の拡充も検討しています。顧客や現地の金型メーカーとの情報交流などネットワークも欠かせません。

また、インドネシアも金型製作していますが、国内情勢など不安定さもあり、想定通りとはいきません。社会常識も日本人には理解しにくい面もあります。また、韓国の金型メーカーも多数進出しており、競争は激しいものになっています。

 金型メーカーが海外展開を考える上で、最も重要なことは人であり1番の資源です。ですから、日本の若い人材が海外で活躍したいと思わせる環境が望ましいです。そのためには進出国の実情や歴史など隅々まで調査する必要があります。大切な社員を派遣するわけですから、自分(トップ)が行くと仮定し、検討しなければなりません。

他4ヵ国は下記リンクから

金型新聞 2020年7月1日

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