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特集〜世界の需要どう取り込む〜
金型のサムライ世界で挑む –メキシコ–
新天地を求めて、世界に進出していった日本の金型メーカーは、何を考え、どんな苦労や課題を乗り越えて、取り組みを進めてきたのか。また、さらなる成長に向け、どんな青写真を描いているのか。中国、タイ、メキシコ、アメリカ、欧州それぞれの国・地域に進出する5社を取材した。
七宝金型工業 松岡寛高社長![](https://kanagata-shimbun.com/wp/wp-content/uploads/2020/07/f17d9f06d8affb51ef09091bbd11b546.jpg)
- 本 社:愛知県津島市南新開町1‐357
- 電 話:0567-24-8787
- 代表者:松岡寛高社長
- 創 業:1949年
- 従業員:104人
- 海外拠点:タイ、メキシコなど3拠点
- 事業内容: ダイカスト金型設計・製造
協業体制の構築
![](https://kanagata-shimbun.com/wp/wp-content/uploads/2020/07/f17d9f06d8affb51ef09091bbd11b546.jpg)
- 本 社:愛知県津島市南新開町1‐357
- 電 話:0567-24-8787
- 代表者:松岡寛高社長
- 創 業:1949年
- 従業員:104人
- 海外拠点:タイ、メキシコなど3拠点
- 事業内容: ダイカスト金型設計・製造
日本の顧客数社がメキシコ進出したのがきっかけです。メキシコを含む北米市場は大きく、既存顧客以外にも欧米メーカーなど新規開拓につながると考えました。進出前からメキシコ、アメリカ向けの金型は増加傾向で、現地には鋳造メーカーが多く、金型メーカーが少ないため、将来は現調化したいという顧客ニーズに応えられると思い、2016年に工場を稼働させました。
まずは修理・メンテナンス事業から始め、徐々に技術を鍛えて金型製作に取り組む計画で、2年前から金型の製作も行っています。始めてみると苦労も多く、人材の定着率と育成に悩んでいます。タイに工場を持った時も同じ悩みを抱えましたが、メキシコはそれ以上に難しく、やはり5~10年の人材が定着しないと技術レベルは向上しません。また、金型製作に必要なインフラ面(加工や熱処理など)も整っておらず、輸入に関する間接費も高いため、型費が高くなる傾向にあります。顧客もコストダウンのニーズが強いため、当社も部品など仕入先については中国などグローバル調達を検討しなければいけません。
北米市場は伸びる
現状、金型の輸入が多いものの、メキシコは将来的にも伸びる市場だと思います。もともとメキシコを含む北米市場を視野に入れていたため、日系だけでなく欧米メーカーの開拓が目標です。
そこで、イタリアの金型メーカーとパートナーシップ締結を進めています。欧米の自動車メーカーはボディ部品のダイカスト化(大型)を進めており、大型がメインの当社には魅力です。ただ、ヨーロッパの金型と日本の金型では型構造が異なるため、イタリアの金型メーカーと協業体制を構築できれば、金型の技術やノウハウの習得につながります。協業先もメキシコに工場がないため、互いにウィンウィン関係ができると思います。グローバル戦略を考える上で、パートナーシップがカギを握ります。
※他4ヵ国は下記リンクから
金型新聞 2020年7月1日
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