金型や製品を小型・長寿命化 ボルト、ナットの課題解決を提案するねじ商社の由良産商(大阪市西区、06-6532-1331)はプレス金型などの高強度ニーズに応え、強度クラス14.9の「超強度14.9六角穴付ボルト」を開発、販…
シー・アイ・エム総合研究所 金型の情報をクラウド上で一元管理できるシステムを開発
企業間の情報共有を容易に
Dr.型管Cloud
シー・アイ・エム総合研究所(東京都目黒区、03-5745-1181)は11月、金型に関する様々な情報をクラウド上で一元管理できる「Dr.型管Cloud」をプレリリースする。発注側と受注側で煩雑になりがちだった金型の管理情報が共有しやすくなる。企業間の連携を強化し、適切な金型の管理や廃棄をサポートする。
クライアントサーバー上で機能する従来の「Dr.型管」は、単一企業内の管理に留まっていたため、企業間で情報共有ができなかった。「Dr.型管Cloud」によって、複数企業間での情報共有が標準で提供される。金型の所在管理、ショット数、メンテナンス時期の管理などを効率化し、金型管理DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する。
金型は発注側(製品メーカー)ではなく、受注側(成形メーカー)が管理するケースが多い。発注側は受注側が金型をどのように管理しているか把握が難しく、適切なメンテナンスを施せないことがある。また適切に管理されていない場合、不要になった金型を廃棄して良いか分からず、受注側が保管し続けなければならないなど、成形メーカーの経営を圧迫する要因になっていた。
政府は、こうした事態を重く見て、型保管の適切な管理や廃棄を促してきた。同製品は最新の情報を常時共有するため、これらの課題解決を企業間で取り組むことができる。「管理情報は双方が最新の状態に保つことで価値が高まる。金型を長期間安全に使い続けた後、廃棄まで含めた管理を適切なコストで実現できる」と富田英史社長は話す。
同社は今後、個別要件を丁寧にヒアリングし、顧客がより使いやすいシステムへ改善することを目指す。販売開始時期は2023年2月を予定している。
金型新聞 2022年11月10日
関連記事
Aブランド高硬度鋼用超硬ボールエンドミルシリーズ 現場の課題 金型加工で特に増えている高硬度材の加工を高効率化したい。 提案・効果 Aブランド新製品の高硬度鋼用超硬ボールエンドミル高能率型4刃「AE-BM-H」と高精…
摩擦低減で長寿命化 超硬合金・工具メーカーの瑞穂工業(大阪市西淀川区、06・6471・4721)は独自の超硬合金への表面改質技術である「SurmoX処理」を販売している。冷間鍛造金型や伸線ダイスなどの長寿命化や粉末成形金…
CGTech(東京都豊島区、03-5911-4688)はこのほど、NCマシンシミュレーション「べリカット」の新版V9.2を発表した。解析速度や精度の向上のほか、新たな工具への対応、機械データの取り込みに対応するなど、大幅…
肩削りカッタ「ショルダー6」 ダイジェット工業(大阪市平野区、06-6791-6781)は、建設機械や金型部品などの大物部品を、無垢の材料から高切込みの荒加工や高精度な立壁加工ができる両面6コーナ仕様の高能率肩削りカッ…