金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

MAY

02

新聞購読のお申込み

ジェービーエムエンジニアリング 積層専用CAMに条件パラメータを自動制御できる機能を追加

 

高速・高精密積層加工を実現

ジェービーエムエンジニアリング(大阪府東大阪市、06-6744-7331)は積層専用CAM「ADDITIVE MASTER LUNA」に、新機能「リアルタイムプロセスコントール」を追加した。同機能は条件パラメータをリアルタイムで自動制御し、難しい加工条件を手軽にコントロールできる。

新機能「リアルタイムプロセスコントール」は加工中の温度信号をリアルタイムにモニタリング、温度情報をフィードバックし、特定の加工条件を自動制御できる。レーザ積層処理の加工条件は複雑で、条件の最適化には従来、専門知識や経験を必要としていたが、同機能を活用することで条件パラメータを自動制御し、難しい積層造形を手軽にできる。

新機能は小型・精密部品へのレーザクラッディング加工を実現する村谷機械製作所の「ALPION IM」に標準搭載。同社は大阪大学接合科学研究所、石川県工業試験場と共同研究し、粉末材料を原料とし、レーザ光で加熱溶接して被膜を形成するレーザクラッディング(肉盛溶接)技術を確立。新機能を標準搭載したことで、高速・高精密積層加工が可能。

「ADDITIVE MASTER LUNA」は積層専用エンジンを搭載したAM CAM。ワイヤーとパウダー式の両方に対応。薄壁処理など積層に特化した機能や、自動生成されたパスを個々に細かな調整可能といった強力なパス編集機能と、二次加工に必要な切削パスを生成することができる。

金型新聞 2022年11月10日

関連記事

小林工業 工具のヘリカル形状をニアネット成形[金型テクノラボ]

粉末冶金金型を手掛ける小林工業は、ヘリカル形状を回転機構を持たない成形機で粉末成形する技術を開発した。粉末を均一にするプレス技術と、回転しながら製品を取り出す独自の金型によって実現した。ニアネット成形することで超硬エンド…

【金型テクノラボ】CGTech 切削パスの最適化/ソフトによる加工の安定化

現在、大半の企業で切削条件の変化に応じて送り速度を調整しない、最適ではないNCプログラムが使われおり、多くの時間とコストを費やしている。残念なことに、この非効率的な加工に気づいていない企業が多い。この問題を解決し、時間節…

テクノコート ゴーグル付きハンディトーチを開発<br>手元拡大し超精密肉盛

テクノコート ゴーグル付きハンディトーチを開発
手元拡大し超精密肉盛

 テクノコート(静岡県藤枝市、054・646・1721)はこのほど、ファイバーレーザ肉盛・溶接装置「スマートレーザー」の肉盛・溶接用ハンディトーチ「スマートゴーグル+スマートトーチ」(特許出願中)を開発した。小型トーチに…

迫る金型の技術革新
岐阜大学 三田村一広特任教授に聞く

 「CASE」(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)に代表されるように、「百年に一度の変革期」と言われる自動車業界。金型にとってもその影響は大きく、舵取り次第では将来の成長を左右しかねない。特に、金型へのインパ…

フクハラ 圧縮空気中のオイルミスト測定、新型検知器発売

コンプレッサー周辺機器メーカーのフクハラ(横浜市瀬谷区、福原廣社長、045-363-7373)は、圧縮空気中に混入するオイルミストの濃度を検査する「オイルミスト検知器」の販売を開始した。低価格で簡単に取り付けでき、短時間…

関連サイト