金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

FEBRUARY

15

新聞購読のお申込み

首藤公徳さん 金型組立で現代の名工に選ばれた【ひと】

三井ハイテック モータ金型技術部 モータ金型組立グループ 特任技師 首藤公徳さん(62)

電気自動車や家電に不可欠なモーター。そのコアは鉄の板を打ち抜き、作られる。精密で複雑な形状のコアはパンチやダイが絶妙なクリアランスでなければ打ち抜けない。金型の完成度がモーターコアの品質や生産性を左右する。

その絶妙のクリアランスを知り尽くす。パンチとダイが擦れる音や臭いから不具合を見つけ出す。指で1μmの誤差を修正する。1000点を超す部品を正確に組み付け、品質の高い金型に仕上げる。その高度な金型組立の技能で令和4年の『現代の名工』に選ばれた。

入社から一貫してモーターコア金型の組立を担当。日本や中国、東南アジア、欧州など世界10カ国以上で取引先の金型立ち上げに携わった。自ら組み立て調整した金型が自動車や家電のキーパーツを生み出し、世界の人に喜ばれる。「そんな金型に魅了された」。

2年前に定年を迎え、次世代に指導する。金型組立で最も大切なのは意識力と準備力。より早く、より性能の良い金型に仕上げるには。常に意識し次に備える。「それを日々重ねる。そうすることで組立に必要な知識やスキルが身につき、五感も磨かれる」。

趣味は磯釣り。休日に長崎まで出掛ける。釣りで大切なのも意識と準備の力。風向き、潮の満ち引き、水温。「事前に調べて戦略を練る。それが釣果につながる」。

金型新聞 2023年2月10日

関連記事

【金型の底力】美濃工業 金型の内製化に着手

コストダウン、納期短縮図る 自動車用アルミダイカスト部品メーカーの美濃工業(岐阜県中津川市、0573-66-1025)は2021年3月、埼玉県熊谷市に「熊谷金型センター」を設立し、金型製造を開始した。20年10月には静岡…

田口型範社長・田口 脩一郎さん 70年以上続く鋳造用金型メーカーを継いだ

埼玉県川口市で70年以上続く老舗鋳造用金型メーカーに生まれた。幼い頃から創業者の祖父に「3代目はお前だ」と言われて育ってきた。 高校に上がる頃には自然と会社を継ぐことを意識した。大学は理工学部に入り、機械工学を学んだ。後…

この人に聞く
沖電線 電極線事業部 吉本雅一事業部長

 沖電線(川崎市中原区、044-766-3171)は今年5月、ワイヤ放電加工機用電極線製品を全面リニューアルした。電極線全製品の真円度を現行品の4分の1に抑え、高品質化。パッケージも一新した。電極線製品をリニューアルする…

AMや真空炉など積極投資 北田博治氏(アッサブジャパン社長)【この人に聞く】

ウッデホルムやボーラーブランドで知られる特殊鋼メーカーのアッサブジャパン。昨年には、日本進出70周年を迎え、金属3Dプリンタ(AM)事業の強化や、真空炉を設備投資するなど積極的に事業展開を進めている。世界中で販売するグロ…

【ひと】誠武製造部・伊澤高雄さん(44)

天職の金型磨きでコンテストを優勝した  与えられた時間は3分。その限られた時間の中で、金属を磨き、表面の精密さを競う。鏡のように輝く仕上がりにするには卓越した技能とノウハウが要る。  昨年、インターモールド2019のジー…

トピックス

関連サイト