金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

NOVEMBER

20

新聞購読のお申込み

豊実精工 完全クロムフリーの薄膜【金型応援隊】

豊実精工が開発した完全クロムフリーの「ERIN被膜」が注目を集めている。防錆・耐摩耗セラミックコーティングで、空隙のない緻密な薄膜(2μm±1μm)だ。

被膜硬度はHv1000~1200で、耐摩耗性はDLCの2倍、硬質クロムメッキの3倍。被膜の耐熱性能はマイナス70℃~750℃。絶縁性も有している。常温処理をするので、熱による素材の歪みや寸法変化が無いので、加工もしやすく、精度を維持できる。価格は、小ロットであればDLCよりも安価。

ERINを被膜したワーク

金型のイジェクタピンをはじめ、耐食性・耐摩耗性能を要する部品へのDLC、クロムメッキの代替として受注が広がっている。ピンポイントで成膜でき、精密金型等の肉盛りにも威力を発揮。

「将来、メッキ業者と組んで全国展開を考えている」と今泉亮太郎専務。

今泉亮太郎専務

会社概要

  • 本社:岐阜県加茂郡富加町羽生2146‐2
  • 電話:0574・55・0180
  • 社長:今泉由紀雄氏
  • 事業内容:表面処理、産業機械用精密部品加工
  • 従業員:210人
  • 設立:1985年

金型新聞 2023年8月10日

関連記事

匠の技を自動化し、技能を伝承【特集:自動車メーカーの金型づくり】

自動化と人材育成—。自動車産業に関わらず、あらゆる製造現場において共通の課題となっている。人手不足は深刻化しており、課題解消に自動化、省力化は欠かせない。いかに若手に技能を伝承していくかも喫緊の課題となっている。一方で、…

テクノア おかやまIT経営力大賞特別賞を受賞

生産管理システムを手掛けるテクノア(岐阜県岐阜市、058-273-1445)は令和3年度「おかやまIT経営力大賞」(主催:おかやまIT経営力大賞実行委員会)で、優秀賞を受賞したユーザーへのシステム提供とサポートに尽力した…

ヨロズエンジニアリング 26年度までに金型生産リードタイム50%減目指す

サスペンションなどの自動車用プレス金型や生産設備などを手掛けるヨロズエンジニアリング(山形県東田川郡)は、2026年度までに金型生産のリードタイムを50%減(24年度比)にする取り組みを進めている。同社の24年度の金型生…

【金型の底力】明石プラスチック工業 外販&メンテ市場へ、金型の技術力強化に

外販&メンテ市場へ金型の技術力強化に  「以前から外販を求める声はあったが、初めて熱硬化性樹脂金型の外販を始めた」と話すのは、明石プラスチック工業の生水口高志社長。特長である熱可塑性と熱硬化性両方の金型製作ができ…

ワークス ガラスMLA量産へ【特集:連携・M&Aで乗り越える】

参画企業とともに成長 ワークスは、世界で前例のないガラス製マイクロレンズアレイ(MLA)の金型とそれによる生産技術の開発でレンズや素材メーカーと連携する。ガラス製MLAはディスプレイや投影機、自動車のライトなどの小型化や…

トピックス

関連サイト