ダイカストやプラスチック金型で金属3Dプリンタが採用されるケースが出始めてきた。造形条件の確立、レーザーの進化による高速造形など作業性の改善が背景にある。マルエージング鋼やSKD61相当材など金型に適した粉末材料が登場し…
NTTデータザムテクノロジーズ 金属3Dプリンタ発売
2本レーザーで高い生産性
NTTデータザムテクノロジーズ(東京都港区、03・6433・0577)は7月から、2本のレーザーを持つ金属3Dプリンタの販売を開始した。1本のレーザーの従来機に比べ、高速で造形できるため、部品単価の低減につながる。
発売するのは、ドイツEOS社の「EOSM290-2」で、敷き詰めた金属粉末をレーザーで溶融結合するL-PBF方式の金属3Dプリンタ。これまではEOS社のカスタマイズ専門子会社が特殊仕様として製造していた2本レーザーの機種を標準機としてラインアップした。
400Wの2本のレーザーが造形エリア全面をカバーできるフルフィールドオーバーラップ機能を搭載。造形品質に影響する機内のガスフローも最適化したことで、シングルレーザーの「EOSM290」と同等の材料特性を実現した。加えて、M290と同等のプロセス品質と材料をそろえた。
2本のレーザーとしたことで、造形時間を短縮し生産性向上につながるほか、捕獲的小さいサイズの部品の連続生産に適している。同社によると「北欧企業のあるユーザーでは、同機種を使用し、部品単価を76%削減した事例もある」という。
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