魂動デザインなど独自の哲学で「走る歓び」を追求するクルマづくりに取り組むマツダ。金型はそれを実現するための極めて重要なマザーツールだ。なぜ社内で金型を作り続けるのか。金型づくりを進化させるため取り組むこと、これから目指す…
この人に聞く2015
天青会(金型工業会東部支部)
小泉 秀樹会長(ペッカー精工社長)
日本金型工業会東部支部天青会の会長に今年5月、就任した。「原点に立ち返って、色々な視点から根本を見直せるような活動をしていく」と今年度のテーマに「原点回帰」を掲げる。
天青会に入ったのは、約20年前。当時、同世代では唯一の社長だったこともあり、経営者としての相談に乗ることが多く、かねてより人望は厚い。加えて、「みんなでワイワイと楽しい雰囲気が好き」と自他ともに認める「お祭り男」とあって、周りには常に人が集まる魅力を持つ。その人柄を活かし、各支部の若手会との合同イベントを計画するなど他団体と幅広い交流を深めていく。
「金型だけ見ているのでは、次の時代には進めない」と縮小傾向にある金型業界に危機感を抱く。自身の会社でも金型だけでなく、商品のデザインから販売までを手掛けるなど事業の幅を拡大している。だからこそ、成形や部品メーカーの工場、大学の研究施設などを見学し、金型以外の分野を学ぶイベントを計画している。
工場見学を通じ、ものづくりの原点である「現場」をあらためて見つめ直す機会を作る。小泉会長は「自分も含め、外から見ることで、普段気づかない新しいことが見えてくるはず」と期待する。
趣味は分解。「パソコンや時計など、あらゆる物がどういう仕組みで動いているかを追求するのが好き」。こうした探求心で、物事の本質を見極め、次世代への礎を築いていく。埼玉県出身、49歳。
金型新聞 平成27年(2015年)7月2日号
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