金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

MAY

28

新聞購読のお申込み

ソディック ポンプにインバータ搭載 電気使用量最大5割減【特集:放電加工〜最新技術はこう使え〜】

省エネ効果を大幅向上

ソディックはワイヤ放電加工機、形彫放電加工機の省エネ機能を強化している。放電加工液の循環などに使うポンプにインバータを搭載。非稼働時間にポンプを動作させないことなどにより、従来機種に比べ、約5割の電力使用量の削減に成功した。

電気料金の高騰が続く中、電力使用量の削減に頭を悩ます金型メーカーは多い。ソディックが着目したのはポンプの制御。加工開発部放電条件開発課の山田久典課長は「非稼働時間にも加工液を循環させる必要があるため、ポンプの電力消費が最も多く、加工機全体の電力使用量の6割程度に上る。ポンプをインバータ制御することで電力を抑えることができる」。

加工液の循環などに使うポンプにインバータを搭載した

そこで、ポンプの稼働を最適に制御するために、高速・高性能ワイヤ放電加工機「ALⅰGシリーズ」と、形彫放電加工機「ALシリーズ」に、新たに開発した「省エネポンプシステム」を採用した「+(ぷらす)」シリーズを追加した。

「ALⅰG+」では送液、循環、噴流に使う全てのポンプにインバータを搭載。加工時に使用する上下噴流の流量をモニタリング・制御することなどで、1日12時間、月20日稼働など特定の条件下で、1年間で最大50%の消費電力の削減に成功した。「省エネ制御なしでは、35000kWhだった電力量を17700kWhにまで削減できた」(山田氏)という。

省エネポンプシステムを採用した型彫放電加工機「AL40G+」

「AL+シリーズ」でも同じくポンプをインバータ制御し、1日12時間、月20日、1年間稼働させた。「加工準備状態のポンプの稼働を抑えることなどで、従来機では14999kWhだった電力量を7012kWHと53%削減できた」。

山田課長は「+シリーズでは電気使用量を抑えるだけでなく、省エネ効果が高いため、省エネ補助金などの採択率も高いという利点もある。今後も金型メーカーの課題に対応した機能の開発を進めたい」。

金型しんぶん2025年12月10日号

関連記事

ツバメックス 多田羅晋由社長インタビュー【特集:金型メーカーのコト売り戦略】

昨今、顧客の課題解決につながるソリューションやサービスなどを提供する金型メーカーが増えている。なぜ、従来の金型づくりだけでなく、自社が保有する技術を生かしたソリューションや、AI・IoTを活用したサービスなどを提供するの…

岡本工作機械製作所 ウェブショールームを開設

最新機を紹介、特販機の販売も 岡本工作機械製作所(群馬県安中市、027-385-5800)は、最新機の紹介や特販機の販売などを行う独自のウェブ展示会サイト「OKAMOTO WEB SHOWROOM」を開設している。研削に…

ゼノー・テック 荒から仕上まで工具を集約 工具費半減、生産性倍に【Innovation〜革新に挑む〜vol.13】

粉末冶金型を主力に冷間鍛造型やプレス型を手掛けるゼノー・テック。一貫生産体制と効率的な生産管理を強みに業容を拡大してきた。近年はM&Aを活用し、鋳造型や電鋳型などにも事業領域を広げる。焼入れ後のハイスなど高硬度材…

【特集】日本の金型業界に必要な4つの課題

問われる自己変革力 連携、デジタル化、事業承継、取引適正化 車の電動化、カーボンニュートラル、デジタルトランスフォーメーション(DX)、SDGs(持続可能な開発目標)—。金型業界を取り巻く環境の変化は加速度を増している。…

鈴木 21年7–12月期決算

部品事業が好調を維持 鈴木の2021年7—12月期決算は、売上高117億4100万円(前年同期159億3100万円)となった。「収益認識に関する会計基準」の適用で、前期とは単純比較できないが、金型事業は低調な一方、部品事…

トピックス

関連サイト