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山一ハガネ 独占販売の冷間ダイス鋼「YSTG11」がJIS認証取得

標準材料で普及目指す

老舗特殊鋼商社である山一ハガネ(名古屋市緑区、052・624・2555)が独占販売する中国の江天工工具新材料股份有限公司(TG社)製の冷間ダイス鋼「YSTG11」がJIS G 4404 SKD11の認証を取得。材料性能だけでなく製造管理体制も含め信頼性を得た国内唯一のJIS SKD11認証材として国内在庫と短納期体制を構築し、標準材料として広く普及を目指す。

JIS SKD11とは自動車部品など冷間プレス金型に用いられる代表的な冷間ダイス鋼。JIS認証は化学成分や性質といった製品そのものの適合に加え、製造プロセスや設備管理、工場運営、苦情対応など品質を支える管理体制まで第三者が審査し、規格適合を公式に証明する制度で、JIS認証材は図面や社内規格の指定にそのまま適合し、調達や監査対応の信頼性を高める上で重要な指標ともなる。

営業企画本部の鈴木恒宏GMは「昨今、金型材は値上げが続いており、コストパフォーマンス性の高い材料の需要が高まっている。コロナ禍以降、海外に進出する日系メーカーも海外材料を広く活用する傾向にあり、海外材料の品質を証明することでユーザーのコスト低減ニーズに応えたい」と認証取得に1年近くを費やし、海外材料を不安視するユーザーに、品質の高さを証明することで拡販につなげたい考えだ。

今回のJIS認証による利点は、①図面・仕様書に「JIS SKD11」と正式に記載可能で、材料選定や置換検討がスムーズ②JIS認証材で承認・監査対応の省力化③JIS SKD11相当の従来材と同条件で比較可能④選択肢の幅、需給ひっ迫や価格変動リスクの分散が期待できる。

同社は全自動切断プラントや立体自動倉庫など充実した設備と在庫で、自動車産業が集積する東海圏や北関東を中心に提案するほか、直販だけでなく全国各地や東南アジアなど海外への販売を視野に、販売パートナーの開拓も同時に進める。

TG社は高速度鋼・ダイス鋼を中心とする特殊鋼で世界有数の生産実績を誇る中国のメーカー。粉末冶金による大規模な生産体制を早期に確立し、アジア・欧州・北米などグローバルで実績を拡大。

山一ハガネは1927年創業の特殊鋼専門商社。昨今は切削工具ブランド「RIDGELINE」の立ち上げによる超硬エンドミルの販売ほか、金メダリストのりくりゅうペアも使用したフィギュアスケートブレード「YS BLADES」の開発、自社製樹脂3Dプリンタによる受託造形など幅広く展開する。

金型しんぶん2026年6月10日号

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