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ワークス 直径0.1㎜石英レンズ、工具で加工【特集:微細精密加工を究める】
NPD工具で形状転写
ワークスは独自の工具で石英ガラスに直径0・1㎜のレンズを加工する技術を開発した。石英ガラスは金型で成形することも工具で加工することも難しく、最小直径は100㎜とされてきた。石英ガラスは透過性が高く、微細で精密なレンズは光通信や露光装置などに需要があるという。
独自のナノ多結晶ダイヤモンド(NPD)工具は福岡工業大学と共同で開発した。工具の先端を石英ガラスに押し付けて転写し円弧を描いて非球面の窪みをつくる。特殊な加工条件によって、寸法・形状精度が±数ナノメートルの窪みが無数に並ぶマイクロレンズアレイを完成した。

ワークスは光学ガラスレンズの金型メーカーで、直径0・1㎜のレンズの金型を開発したことがある。この世界最小クラスのレンズ金型開発のカギは、独自のNPD工具と加工条件だった。直径0・1㎜の石英ガラスレンズはその技術を進化させて実現した。
石英ガラスは融点が1700℃と非常に高く、金型でレンズを成形できない。硬度が高くて脆いため、小さなレンズは工具で加工できない。これまでは熟練技術者がエッチングで加工していた。そのため直径100㎜以下のレンズは作れなかった。

石英ガラスは一般的なガラスと比べて透過性が格段に高い。微細で精密な石英ガラスレンズは光データ通信や半導体製造に用いる露光装置、航空・宇宙、医療などの分野で需要が増えていくという。開発したこの加工技術を用いれば、高品質の微細精密レンズを大量生産できる。
ワークスは石英ガラスレンズの生産にも乗り出す。そのための設備を導入するほか、協力企業に加工技術のノウハウを教える。生産力を高めてレンズで年間売上高5~10億円を目指す。いずれ関西や中部、関東などの協力企業と連携し需要の多い地域で供給できるようにする。
金型で成形したり工具で加工したりしたレンズを販売する。それが将来目指すビジネスモデルだ。ただ、それらを生み出したのはレンズ金型開発で培った微細精密な加工技術。三重野計滋社長は、「微細、精密。このコア技術はこれからもずっと磨き続ける」。
会社概要
- 本社:福岡県遠賀町虫生津1445
- 電話:093・291・1778
- 創業:1991年
- 代表者:三重野計滋社長
- 従業員:60人
- 事業内容:光学レンズ金型や精密特殊ノズル、精密セラミック製品など精密微細部品の製造。
金型しんぶん2026年8月10日号
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