注目技術7選!! 放電加工機を遠隔保守三菱電機 iQ Care Remote4U(アイキューケアリモートフォーユー) IoT技術を活用して、放電加工機の様々な情報を収集・蓄積し、遠隔地からリアルタイムで確認・診断する…
SUBARUと先端力学シミュレーション研究所 スクラップ落下解析の新版
ばらつき具合を定量化
SUBARUと先端力学シミュレーション研究所はこのほど、スクラップ落下シミュレーションソフト「SCRAP FALLING SIM」の新バージョンを発売した。落下するスクラップのばらつき具合の表示や、型内部の動作の透明化など、多様な機能を追加。ユーザーの利便性が大きく向上した。
同ソフトはシミュレーション時に「仮想的合力(スクラップ落下時、スクラップへ働くさまざまな力をすべて加算した力)」と「ゲームエンジン」を活用。仮想的合力を毎回変化させることで、すべての落下動作を再現し、落下不良を検出できるのが特長だ。

今回発売した新バージョンでは、スクラップの落下ごとに角度変化量の総和を算出し、その集合の分散を求めることで 「バラツキ具合」を確認できる。「落下率だけでは、偶然成功したのか、安定して成功しているかが判別できなかった。ばらつき具合を定量化したことで、落下の安定性を数値で評価できるようになった」(SUBARU 車体生産技術部 プレス技術課 柴田康徳氏)。外部からは見えない金型内部やシュートを透明表示することも可能。これにより、落下したスクラップがどこに引っかかっているかなどを確認できる。
新バージョンは「Standard(スタンダード)」と「Professional(プロフェッショナル)」の2つのエディションを用意した。プロフェッショナルを選択することで、より踏み込んだ解析や利便性の向上が実現する。
プロフェッショナル版の特長は、付属する「PrePost(プリポスト)」機能が充実している点だ。プリポストでは、複数ケースを同じ画面上で並行して再生できる。「従来はシミュレーションを個別に実行し、動画を撮って見比べるしかなかった」(柴田氏)。また、解析結果の保存・再生機能を追加。シミュレーション結果を保存し、後から何度でも再生・巻き戻しができる。
より詳細な解析も可能だ。「接触ヒートマップ」機能では、落下したスクラップが金型やシュートのどの部位に、どれだけ衝突したかを色の濃淡で可視化。どこに負荷が集中しているかをひと目で把握できる。また、金型の断面を切断した状態を表示する機能や、カムの設定機能なども搭載した。

プロフェッショナル版では、解析の実行から結果の確認まで、一連の作業をすべてプリポスト内で完結できる。「CADからデータを出力後、手戻りなく作業が進むため、使い勝手は大きく改善する」(柴田氏)。
今後について、柴田氏は「さらなる精度向上の実現を目指す。現状は剛体としてのシミュレーションだが、弾性体として解析できるようにしたい」と話した。
金型しんぶん2026年8月10日号
関連記事
工数半減・停止時間を縮小 スタートアップのカミナシ(東京都千代田区、03・6206・0374)は、設備保全業務を一元管理できるクラウド型DXサービス「カミナシ設備保全」の提案を強化している。同サービスは設備の異常発生や修…
hyperMILL AM 金型の肉盛溶接や異種材料の結合(バイメタル)などで活用され始めているDED(ダイレクト・エナジー・でポジション)方式のAM装置。同方式で課題の一つとなるのが積層用のパスの作成。切削とは異なる動き…
金型部品の研磨加工を手掛けるジーシステム(福岡県直方市、0949・22・8188)は、六面を精密研磨した超硬ブロックの寸法規格品を1月中にも販売を始める。電子部品の金型などに使われる小さなパンチやダイ向けで、受注から3日…
C&Gシステムズはこのほど、工程管理システム「AIQ(アイク)」の新バージョンの販売を開始した。量産管理に対応する新モジュールを新設し、金型だけでなく、成形メーカーでの適切な資材調達に貢献する。 アイクは金型メー…



