金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

SEPTEMBER

07

新聞購読のお申込み

匠ソリューションズ 型内部の温度可視化
異常を早期発見

匠ソリューションズ TWINDS-T

 匠ソリューションズ(仙台市、022・342・1888)は、金型内の温度変化をリアルタイムで測定できるワイヤレス温度計測システム「TWINDS‐T」を開発した。樹脂金型やダイカスト金型などの金型内部の温度を可視化し、製品の歩留まり改善や金型異常の早期発見などにつなげる。

 最大8箇所のK型熱電対を一括で0.1秒ごとにモニタリング。取得した温度データは、無線で専用のモニタリングソフト(東杜シーテックが開発)が入ったPCに送信し、リアルタイムでグラフ表示することで金型内の細かな温度変化を可視化できる。JIS規格IP67相当の高い防塵・防水性で過酷な鋳造環境でも使用できる。

 これまで不良発生時の際には、原因特定や対策立案に多くの時間がかかっていた。金型内の温度を可視化し、ショットごとの計測結果と不良品を紐づけて歩留まり改善や不具合原因の早期究明など品質向上やコスト削減に貢献する。

金型新聞 平成29年(2017年)12月10日号

関連記事

AI搭載の形彫放電
三菱電機

35%の生産性向上を実現  三菱電機は昨年12月5日、AI技術で自動的に最適な制御ができる形彫放電加工機「SGシリーズ」を発売した。IoTを活用し、加工状態をリアルタイムで把握、分析することで、従来機に比べ、最大35%の…

ミツトヨ、三次元測定の最上位機種を発売

サブミクロン台の精度、筐体デザインも刷新 ミツトヨ(川崎市高津区、044・813・8201)はこのほど、CNC三次元測定機の最上位機種「LEGEXシリーズ」を改良した「LEGEX匠」を発売した。サブミクロン台の測定精度を…

砥石の曲げ振動音観測による研削加工の自動化【金型テクノラボ】

著者は研削加工中、研削砥石に曲げ振動が生じていることを発見した。この振動から生じる微小な音(本研究では曲げ振動音と呼ぶ)をマイクロフォンにより測定することで加工状態の良否を識別できる技術を開発。その結果、ドレッシングイン…

金型組立を省力化
ユーロテクノ

エアクッション金型組立台  ユーロテクノ(東京都杉並区、03・3391・1311)はこのほど、エアで金型を浮かして組み立てを簡単にする作業台「エアクッション金型組立台」を発売した。  オーストリア・モイスブルガー社製。可…

高精度・長寿命
超硬エンドミルに新被膜
TOWA

受託加工も  高硬度材を削りたい、ドライ環境下でもっと長寿命な超硬工具がほしいというユーザーに朗報。半導体樹脂封止金型や製造装置を手掛けるTOWA(京都市南区、075・692・0250)は独自のコーティング技術である「H…

トピックス

関連サイト