金型づくりの世界では、自動化やAM、脱炭素向けなどの最新技術が数多く登場し続けている。その進化は止まることがなく、4年ぶりに開催されたJIMTOF2022でも多数の最新技術が披露され、注目を集めた。今年最後となる本特集で…
INTERMOLD(インターモールド)2014「進化する加工技術」
第25回金型加工技術展「インターモールド2014」が4月16日から4日間、インテックス大阪(大阪市住之江区)で開催される。今回は5軸機や難削工具など金型向けの機械や工具のほか、航空機部品やプレス部品、3D造形の加工技術も紹介される。金型加工にとどまらず、異分野のものづくりの最新技術も体感できる場となりそうだ。

新技術を展示、セミナーも
インターモールドは大阪と東京で1年おきに開かれる国内最大規模の金型加工技術の総合展示会。日本金型工業会などの主催で、今年は工作機械や切削工具、工作機器、ソフトウェアなど350社・団体が出展する。
大きな見どころは機械や工具、ソフト、計測機器など金型の加工や製作に関連する製品や技術だ。
工作機械では、新たな5軸機や複合加工機、鏡面加工ができる研削盤、加工の速度や精度を高めた放電加工機などが登場。切削工具では、焼き入れ鋼や超硬合金を加工できるエンドミルや、耐久性や加工効率を高めた工具が出品する。
計測機器では精度をより向上させた3次元測定機、ソフトは5軸対応のCAD/CAMや流動解析ソフトなどが出品。これらの機械や工具には、新機種・改良機種も登場する予定だ。
そして、もう一つの見どころは「3Dプリンティング」、「自動車部品」、「航空機部品」など金型とは異分野の加工技術。
3Dプリンティングでは、造形機や3DCAD、計測器、解析ソフトが出品するほか、造形品の加工企業も出展し、試作からデザイン、解析までを紹介。自動車部品や航空機加工でも、それぞれ加工機や材料に加え、加工企業が自社の技術を紹介する。会期中には、それぞれのテーマで講演会やセミナーも開かれる。
さらに併催される金型展や金属プレス加工技術展では、金型メーカーやプレス部品メーカーが自社で手掛ける技術や製品を披露するほか、プレス機メーカーのブースでは金型とプレス加工のトータル技術を出展する。
インターモールドは金型に特化したイメージが強かった。だが今回は「来場者に金型だけでなく異分野、異市場の技術にも触れて貰えるような展示会にしたい」(インターモールド振興会)。
<開催概要>
会期:4月16日~19日
会場:インテックス大阪
会場時間:10:00~17:00※最終日19日は16:00まで
主催:日本金型工業会、テレビ大阪
出展規模:350社・団体(813.5小間)
出品製品:工作機械、鍛圧機械、切削工具、工作機器、精密測定機、光学測定機、ダイヤモンド工具、砥石、CAD/CAM/CAE、金型部品、その他金型加工に関連する装置・機器・資材・情報など
入場料:1,000円※招待券持参者および事前来場登録者は無料
公式サイト:http://intermold.jp
金型新聞 平成26年(2014年)3月10日号
関連記事
「SAIMS247」の推進役、藤木孝弘専務はその目的の一つに「次の50年を担う人材の育成」があるという。自らの体験を振り返りつつ、思いを語ってもらった。 金型の魅力をもっと社員に知って欲しい SAIMS247のもう一つの…
プレス、板金、フォーミング、ねじ・ばね 4つのゾーンで展示 プレスや板金機械メーカーなど105社で構成する日本鍛圧機械工業会(川西宣明会長)と日刊工業新聞社は7月15日から4日間、東京ビッグサイト(東京都江東区)で国内…
大幅なコスト削減を実現 オートフォームジャパン(東京都港区、03-6459-0881)はこのほど、ホワイトボディ(塗装前の車体)の組み立てやプレス成形などの工程に適したシミュレーションソフトウェアパッケージを日本で先行…
インターモールド振興会は2月9日、オーエスジー本社工場(愛知県豊川市)で開催される工場見学の参加者を募集している。オーエスジー本社工場で超硬切削工具の生産現場を見学するほか、加工実演を伴う講演なども行われる。 受講料…


