ギガキャストへの対応を進めているダイカスト金型メーカーの小出製作所。ギガだけに限らず、近年は左右対称の部品を一つの金型で成形する「セット取り」なども大型化を加速させているという。しかも「大型化しても精度は高く、生産性も高…
金型メーカー座談会<どうなる2014年 どうする今後の展開>
1月10日号のつづき
樫山 どんな方法で新規開拓しているんですか?
鈴木 インターネットで調べたり、展示会等に行き情報を集めたりします。ただ、プレス金型の納入先ですと顧客の幅が狭くなるので新規への挑戦が必要になってくると思います。
樫山 少し目線を変える必要があると思います。例えばデジタルシボ加工の「D3テクスチャ」というものを手掛けていますが、全く関係がなかった企業とつながるなど、横の連携が広がっていますし、視点を広げることで、会社としては良い方向に進めるのかなと考えています。基本的に金型メーカーが新規顧客を見つけることはそんなに簡単なことじゃないんですね。6年ほど前、展示会に出展した時「出すものがない」ということになりまして。これだけ良い機械があって、良い金型を作りますって言っても、お客さんに全く響かない。それがデザイン系の展示会にでると、メーカーさんでもこれまで縁が無かったデザイン部門とか開発部門と繋がりができたりします。
司会 ある意味で新しいチャネルですね。
樫山 今生き残っている金型メーカーは技術やコストなど、何かしら特長を持っています。同じ土俵で競争すると結局値段でしか入れないということになってしまいます。だから、違うアプローチを考えないとダメだと思います。値段以外のところでどうやって顧客とつながりを持つか、お客さまの目線に入る機会をどうやって増やしていくかを考えないといけないと思います。普通のアプローチで金型をPRしても、共感はされますがひっかかりは少ないと思いますね。
司会 ネットワークはどのように広げるのですか。
樫山 それこそ、天青会の勉強会や交流会なども一つの機会ではないでしょうか。
司会 金型メーカーの事業所数は、2011年の工業統計では7588社で、事業所数の減少も顕著です。
樫山 確かに外注先でもやれるところ減っている気がします。
鈴木 小規模な会社は年齢の高齢化が進み、跡継ぎがいないため廃業しているケースも多いです。今はまだ日本には金型メーカーが多数あるため、金型部品や製作用ツールが短納期で安く仕入れることができますが、金型メーカーが少なくなれば、スケールメリットがなくなり、簡単にツールが入手できなくなる危険があります。
渡辺 確かにそうですね。知らない間にかなり仕入れ先が変わっているんですよ。調べてみると、廃業したとか、縮小してできないとか、外注先がかなり変わっているんです。日本で金型を作れるところが無くなっちゃう危険もありますよ。
司会 自動車業界の変化も金型メーカーにとっては気になるところです。自動車の軽量化が進んでいますが鋳物部品は減っていませんか。
渡辺 減っていると思いますよ。昔の車の部品は全て鋳鋼で、それが鋳鉄になり、アルミになり、マグネシウムになりという流れになっています。昔やっていた、インテークマニホールドなども樹脂になっています。それが内燃機関をやっているメーカーとしては目下の課題ですね。でもまだ20~30年は無くならないと思います。10年のうちにどこに軸足を置くのかは決めておいた方が良いでしょうね。
司会 自動車の軽量化に伴い、ハイテン材も増えています。
鈴木 塑性変形が難しい材料が増えており、そのノウハウを高めているところです。ただ、難しい材料が増えれば増えるほど、日本企業が優位に立てる部分も大きくなると思います。海外では高ハイテンの金型はあまりできないですからね。
司会 CFRPもやっているんですよね。
鈴木 グループ企業内でCFRP成形用の金型を製作しています。自動車や住宅設備などユーザー・用途は色々ありますね。ただ、材料メーカーも試行錯誤しているので開発型のものが多いですね。言えない部分が多いです。
金型新聞 平成26年(2014年)2月10日号
関連記事
PART1:電動化というチャンス、新たな需要が生まれるPART2:この10年を振り返るPART3:新潮流に挑むチャレンジャーたちPART4:記者の目 PART1 電動化というチャンス、新たな需要が生まれる 電子部品、モ…
自分の強み生かす道を 本田技研工業 完成車新機種推進部 主任技師 田岡 秀樹氏に聞く 高級車か、低価格車か、2極化も 金型なくして新車開発ならず 自動運転、ライドシェア、電気自動車(EV)の進化―。自動車業界では急激な変…
「SAIMS247」の推進役、藤木孝弘専務はその目的の一つに「次の50年を担う人材の育成」があるという。自らの体験を振り返りつつ、思いを語ってもらった。 金型の魅力をもっと社員に知って欲しい SAIMS247のもう一つの…
属人をシステム化へ ツール測定機や工具管理システムなどを展開するZOLLER Japanの焼きばめ装置搭載ツール測定機「redomatic」は、工具を取り付ける焼きばめ工程から工具測定までを自動かつ高精度で行い、安全で効…







