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ダイカスト型を見える化
魚岸精機工業 富山大学らと共同で
付加価値向上へ
ダイカスト金型メーカーの魚岸精機工業(富山県射水市、魚岸力社長、0766・52・2222)は富山大学らと共同で、ダイカスト金型に様々なセンサを取り付け、成形条件の「見える化」を進めている。温度や冷却水の流量など定量的に判断しづらかった条件を数値化。最適な金型製作や、補修時期を明確にするなど、金型から鋳造、メンテナンスまでトータルの提案力強化につなげる考えだ。
同社では2014年から、製品製作のトータルのコスト削減を提案する「UPDO(ウオギシ・プロダクト・デザイン・オファリング)プロジェクト」を開始した。
「富山県初の金型メーカー」(魚岸社長)という歴史と、5000型以上の金型製作の実績を活かし、金型だけでなく、製品設計、メンテナンスまでを支援する事業だ。例えば「ダイカストでこうした製品が作りたい」というユーザーに対して、シミュレーションを行い、最適な冷却位置やサイズに基づき金型を製作し、スペアパーツも常備。金型が破損したり、精度が悪化したりする前に、補修時期も同社から提案するメンテナンス契約もラインナップした。
今回の取り組みはそれを一歩先に進めたものだ。金型に様々なセンサを取り付け、「見える化」する。「連続鋳造していると金型が破損する前には必ず変化点がある」(魚岸社長)ため、これをセンシング技術で明らかにする。「ユーザーにこれまで以上に正確な補修時期を知らせることもでき、突発修理が低減できることを約束できる」。
しかし、この取り組みはまだ緒に就いたばかり。第一段階として、冷却水の流量をセンシングした。「一定に流れていると思っていたが、波形を描いていることが分かった」という。こうして得られたデータの正しさや改善方法などを科学的に解明するのは金型メーカーだけでは難しいため、富山大学にはデータの分析などを依頼する。
魚岸社長は「UPDOは金型に付加価値をつけるために始めた。今後はセンシングも強化することで、金型に付随する第二の事業の柱にしていきたい」としている。
金型新聞 平成30年(2018年)4月16日号
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