三菱重工工作機械は、3月8・9日の2日間、同社本社(滋賀県栗東市六地蔵130)で「大形機実機見学会」を開催する。 門形5面加工機「MVR・EX」による高精度・高効率なデモ加工や、大形高精度加工機「MVR・FX」の金型加…
ダイカスト型を見える化
魚岸精機工業 富山大学らと共同で
付加価値向上へ
ダイカスト金型メーカーの魚岸精機工業(富山県射水市、魚岸力社長、0766・52・2222)は富山大学らと共同で、ダイカスト金型に様々なセンサを取り付け、成形条件の「見える化」を進めている。温度や冷却水の流量など定量的に判断しづらかった条件を数値化。最適な金型製作や、補修時期を明確にするなど、金型から鋳造、メンテナンスまでトータルの提案力強化につなげる考えだ。
同社では2014年から、製品製作のトータルのコスト削減を提案する「UPDO(ウオギシ・プロダクト・デザイン・オファリング)プロジェクト」を開始した。
「富山県初の金型メーカー」(魚岸社長)という歴史と、5000型以上の金型製作の実績を活かし、金型だけでなく、製品設計、メンテナンスまでを支援する事業だ。例えば「ダイカストでこうした製品が作りたい」というユーザーに対して、シミュレーションを行い、最適な冷却位置やサイズに基づき金型を製作し、スペアパーツも常備。金型が破損したり、精度が悪化したりする前に、補修時期も同社から提案するメンテナンス契約もラインナップした。
今回の取り組みはそれを一歩先に進めたものだ。金型に様々なセンサを取り付け、「見える化」する。「連続鋳造していると金型が破損する前には必ず変化点がある」(魚岸社長)ため、これをセンシング技術で明らかにする。「ユーザーにこれまで以上に正確な補修時期を知らせることもでき、突発修理が低減できることを約束できる」。
しかし、この取り組みはまだ緒に就いたばかり。第一段階として、冷却水の流量をセンシングした。「一定に流れていると思っていたが、波形を描いていることが分かった」という。こうして得られたデータの正しさや改善方法などを科学的に解明するのは金型メーカーだけでは難しいため、富山大学にはデータの分析などを依頼する。
魚岸社長は「UPDOは金型に付加価値をつけるために始めた。今後はセンシングも強化することで、金型に付随する第二の事業の柱にしていきたい」としている。
金型新聞 平成30年(2018年)4月16日号
関連記事
今年6月の日本金型工業会の総会で、3期6年会長を務めた小出悟氏(小出製作所社長)に代わり、新たに会長に就任した山中雅仁氏(ヤマナカゴーキン社長)。「金型づくりはもっとワクワクできる魅力的な仕事のはず。ワクワクするために儲…
独自の力を醸成 壁を乗り越える 新時代の経営戦略 座談会出席者(50音順) 伊吹機械 伊吹宏一営業部長 事業の80%がプレス金型、20%がプレス金型組込産業機械。プレス金型はこの20年で自動車関連の仕事が大幅に増え、7…
機械の知能化が進化 工具は難削性能向上、ソフトは多軸に対応 工作機械や工具など生産財の進歩は金型づくりの進化を支えてきた。だからこそ、最新の機械や工具を使いこなすことが競争力の源泉になる。JIMTOFでは各メーカーが最…
高い鏡面性を実現 熱処理から表面処理まで独自技術を持つリヒト精光(京都市南区、075-692-1122)はインターモールド2022大阪でエジソンハード処理(新ガス窒化処理法)の新技術を披露した。成形時のキズや摩耗の激しい…
