高速高品位5面加工門形マシニングセンタ「MCR-S」 オークマの公式製品紹介は、こちらから 現場の課題 金型の加工において、加工時間そのものはもちろん、加工後にワークを3次元計測機に搬送、据え付ける時間や、型合わせ、磨…
【特集】メカトロテックジャパン2021 〜次世代を拓く新技術〜
自動化は新時代へ
今年国内最大の工作機械見本市「メカトロテックジャパン2021(MECT2021)」が10月20日から4日間、名古屋市港区のポートメッセなごやで開かれる。主催はニュースダイジェスト社で、愛知県機械工具商業協同組合が共催。コロナ感染対策のため、出展者数は前回より少ない426社・団体(9月21日現在)となった。それでも200台以上の機械や多くの新製品が発表されるほか、自動化がテーマの主催者企画では、ロボットの活用法や様々な自動化技術が紹介される。
ロボの活用法やデジタル技術
![](https://kanagata-shimbun.com/wp/wp-content/uploads/2021/10/1df35ada6e3a22a986fba67eb5b51561-1024x683.jpg)
開催概要
- 会期 :2021年10月20日(水)~23日(土)
- 会場 :ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)
- 入場料 :1000円、10人以上の団体は500円。※事前登録者は無料
- 出展者数:426社・団体
- 出展製品:工作機械、鍛圧・板金加工機、射出成形機、3Dプリンター、機械工具、のこ刃、切削工具、工作機器、測 定機器、試験機器、研削砥石、研磨材、油圧・空圧・水圧機器、歯車・歯車装置、環境・安全対応機器装置、CAD/CAM/CAE、制御装置・関連ソフトウエア、産業用ロボット、搬送装置、洗浄機械装置、品質管理・安全・試験認証機関、新素材、マイクロマシン、ナノテクノロジー関連など
金型づくりの最新技術も多数
![](https://kanagata-shimbun.com/wp/wp-content/uploads/2021/10/dd46931f997e002bd0c7a47150573240-1024x683.jpg)
MECTは1987年に始まったFAや工作機械に関する展示会で、JIMTOFのない隔年に開催され、今年で通算18回目となる。今年はコロナ感染対策で、通路やスペースを確保するため、出展者数を減らした。それでも426社が出展すし、工作機械や工作機器、切削工具、ソフト、測定機器をはじめ金型づくりに必要な最新の生産財が集結する。
注目の一つはやはり数工作機械。今年は工作機械では197台、鍛圧・板金機械17台と、合計214台の機械が展示する。機械だけでなく、新製品が多いのも同展の大きな特長だ。今年は1年以内に発表された982点の新製品が出展される。
毎回、同展を象徴する主催者企画展示の今年のテーマは「未来を変える新時代の自動化」。金型づくりでも人手不足が課題となる中、最適な産業用ロボットの活用法や、高度な自動化システムが紹介される予定だ。
セミナーやワークショップも見どころの一つ。主催者企画のセミナーでは、トヨタ自動車や日産自動車、ボーイング、安川電機の技術者らが、それぞれの分野の最新動向を紹介する。また、出展者によるワークショップも多数開かれる。同展は、各号館で出展製品が大きく分類されているため、以降では号館ごとの見どころをまとめた。
1号館
![](https://kanagata-shimbun.com/wp/wp-content/uploads/2021/10/3c5f4809536b53fd01cba5daa9122221-1024x683.jpg)
最も出展者が多いのが1号館。メインとなるのは多様な治具や工作機器、ソフトウェアだ。自動化や加工効率化に不可欠な治工具の新製品や活用方法、5軸加工やAM向けのCAMなど、次世代の金型づくりに不可欠なツールが出そろう。
同館では、ベアリングやリニアガイド、ボールねじ、歯車など機械要素部品も多数出展。こうした部品ではIoTに対応し、機械や動作監視など、設備を止めないための技術が披露される。
商社の出展が多いのも1号館の特長。メーカーの製品を組み合わせた商社ならではの提案が見られそうだ。また、安全に関する機器、5S活動に貢献する製品が多数展示される。切削油、運搬や環境改善機器、作業工具、などの現場改善のヒントになるツールの新製品や新技術が披露される。
2号館
![](https://kanagata-shimbun.com/wp/wp-content/uploads/2021/10/68184d0c3b66f0207dcdeef3b4305c82-1024x683.jpg)
2号館は切削工具と測定機器が一堂に会する。切削工具の注目は多彩な新製品だ。加工効率の向上や、難削材や微細加工を可能にする革新的な製品が数多く登場する。また、金型で近年増加する高硬度材向けの新製品も多く出展する。
周辺機器を含めトータルでの提案も目立つ。工具データや在庫情報などを管理する工具管理システムや、段取りを効率化するツールプリセッタといった製品が展示される。
測定機器では、接触式と遜色ない精度を実現したカメラやレーザ、Ⅹ線などの非接触測定の新機種が登場。加えて、ライン上でも測定可能な耐環境性能に優れた機種や、EV関連の検査機器などが出品される。IoTを活用した測定システム提案やロボットを活用した自動化の提案なども見どころだ。
3号館
![](https://kanagata-shimbun.com/wp/wp-content/uploads/2021/10/e9a6ce746b97874b84906f0884b43979-1024x683.jpg)
3号館では、工作機械メーカーが自動化、デジタル化を中心に、未来の工場につながる最新技術を展示する。機械とロボットをパッケージ化したもの、AGVと協働ロボを組み合わせたものなど、機械加工からワーク搬送まで人不足に対応する様々な自動化提案が見られそうだ。
デジタル技術の進化も抑えたい。AIやIoT技術を活用し、技能者のスキルをデジタル化することで、人手不足を支援する技術が多数見られる。現場のデジタル化をサポートするプラットフォームなど、多くのデジタル化を支援するツールが紹介される。
ハードでも多数の新製品が登場する。金型づくりで広がりつつある金属3Dプリンタの最新製品や、大型金型に対応した大型加工機なども多数出展される予定だ。また、自動車の電動化で増加が期待される微細部品向けの微細精密加工機の新製品も数多く出品する。
金型新聞 2021年10月10日
関連記事
メカトロテックジャパンでは「キカイを探そう」をテーマに、197台の工作機械が展示される。リアルな工作機械関連の展示会としては2年ぶりの開催とあって、出展するメーカー各社は新技術を披露し、顧客の課題解決に努める。金型業界で…
次代の金型加工支える最新技術一堂に 次世代自動車の台頭や、カーボンニュートラルへの対応など、金型業界を取り巻く変化は加速度を増している。そんな状況下で、4年ぶりに大阪で開催された「インターモールド2022」。こうした変化…
金型のDX導入・推進事例 日本金型工業会中部支部は2月1日、「第39回金型関連技術発表・特別講演会」を開く。開催方式はWEB会議方式(Zoom使用)で申込締切は1月20日まで。問合せは電話052-937-0269。 今…
12月7~9日東京・大阪で 日本M&Aセンターは日刊工業新聞社と共催で、「事業承継」など日本の製造業が抱える課題をテーマにしたセミナーを開催する。12月7日に東京、9日に大阪で開き、東京開催の様子はライブ配信する…