金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

APRIL

24

新聞購読のお申込み

がんばれ!日本の金型産業特集
IS DESIGN 池田 英樹 社長

コラボで金型づくり
DSC09422
設計や立ち上げで金型メーカーをサポート

自動車や弱電関係などの射出成型用プラスチック金型設計業を行う。2001年に同社を創業した池田英樹社長は成形メーカーの出身で、その後中国事務所(厦門科樂普科枝有限公司)を立ち上げ、中国での活動を始める。
大手製品メーカーが中国などアジア諸国に製造拠点を設ける動きが加速し、金型の現地調達化も進んでいることから、日本企業と中国企業双方の強みを生かしたビジネスを考え、「コラボ金型」の取り組みを始める。「コラボ金型」とは、国内金型メーカーの依頼を受け、同社を経由して中国金型メーカーに生産委託する金型製作総合支援サービスのこと。国内金型メーカーと同社との入念な打ち合わせによって承認された金型図面を中国事務所に送り、そこから依頼を受けた金型の特長、精度などに合わせて最適な中国金型メーカーを選択。製造・トライ時の立ち上げ、指導などは同社が行い、国内金型メーカーの時間やコストを削減する。池田社長は「このサービスは国内の金型メーカーから中国で製造できないかと相談を受けたことから始まった」と話す。金型製作仕様書を中国向けに翻訳することや製造された金型の輸入業務などは同社で行い、国内金型メーカーの利便性向上を図っている。
同サービスは大阪府より「経営革新計画承認企業」に認定された。同社は日本金型工業会の会員でもあり、今後顧客開拓に向け注力している。

DSC09430
日本の金型の一助になるため

プラスチック射出成型用金型設計を主力に、前述の「コラボ金型」に加え、3Dプリンター(オランダ製)などを用いた「試作モデル」も行っている。国内製品メーカーから受けた試作品製作を中国の試作モデルメーカーに依頼することもある。中国企業との関係性が強いと感じるが、「金型設計以外のコラボ金型を含む他のサービスは国内金型メーカーが受注してもらうためのサービス」だと池田社長。国内での金型受注が増加すれば、主力の設計事業も受注量が増える。「国内の金型メーカーの一助になることが前提だ」。展示会に出展すれば、展示会先で出会った商社やメーカーから金型メーカーの紹介を依頼されることも多々あり、企業と金型メーカーの間に立って、互いの利益を図る取り組みに力を注ぐ。
次に向け取り組んでいるのはホームページのリニュアール。「現在は会社概要程度だが、ホームページから受注が得られるような営業マン的な役割を担えるものに作り上げたい」。年内までに完成予定としている。社内体制の構築も大切だ。同社には営業マンがおらず、営業の経験も少ないため、社員全員に営業マンとしての役割を必要とする。「当社には営業ノウハウというものがなく、外部から営業の指導を受けることもある」と池田社長。まずは受注量を増やし、社内での設計の技量を上げながら仕事をこなす体制を構築したのち、営業体制も整えていく。

DSC09424
会社メモ

代表者=代表取締役・池田 英樹氏
=専務取締役・田中 正雄氏
設立=2006年
主な事業=射出成型用プラスチック金型設計、製品設計、試作モデル、コラボ金型
従業員=5人
住所=大阪府八尾市佐堂町2-3-15久宝ビル301
電話=072・929・1336
FAX=072・929・1338
E-mail=mail@is-design.net
協力会社=厦門科樂普科技有限公司
LY未来科技厦門有限公司
太田設計事務所
所属団体=日本金型工業会
大阪中小企業家同友会 東大阪西支部
八尾商工会議所
主な設備=CADmeister(日本ユニシス)、CADCEUS(日本ユニシス)、MYPAC(倉敷機械)など。

金型新聞 平成26年(2014年)9月10日号

関連記事

関東グランドフェア開催 〜11月5・6日 千葉・幕張メッセ〜

ロボや自動化、AI技術 ユアサ商事が企画・支援する「つなぐグランドフェア2021」が11月5、6日の2日間、千葉市美浜区の幕張メッセ1〜3ホールで開かれる。徹底したコロナ感染対策の中、人手不足などの製造業における様々な課…

―スペシャリスト―吉備NCグループ<br>極める精密放電

―スペシャリスト―吉備NCグループ
極める精密放電

障害者を技術訓練 ±1ミクロンの要望に応える 手掛ける領域「何でも」 経済産業省の統計によると、2013年の金型メーカーの事業所は15年前に比べ、6割強の8000社程度にまで減っている。金型の供給力低下も問題だが、それ以…

鈴木 21年7–12月期決算

部品事業が好調を維持 鈴木の2021年7—12月期決算は、売上高117億4100万円(前年同期159億3100万円)となった。「収益認識に関する会計基準」の適用で、前期とは単純比較できないが、金型事業は低調な一方、部品事…

旭日小綬章を受章
日本金型工業会元会長 牧野 俊清 氏

 2020年の秋の叙勲で、日本金型工業会の元会長の牧野俊清氏(長津製作所会長)が旭日小綬章を受賞した。  1948年生まれ、74年に東京工業大学を卒業。エンジニアリング会社勤務を経て、83年長津製作所入社、89年に社長、…

植田機械 植田 修平社長に聞く<br>UMモールドフェアの見どころ

植田機械 植田 修平社長に聞く
UMモールドフェアの見どころ

ものづくりのお役に立ちたい 未来を拓く新技術  来場者の技術革新に貢献  JIMTOFで展示された工作機械や機器、ソフトなど金型や部品加工における最新技術を一堂に集めて披露するUMモールドフェア。今回は新型の5軸加工機や…

トピックス

関連サイト