レーザー溶接・金型補修機器メーカーのテラスレーザー(静岡県駿河区)に入社したのは2年前。企業の販路開拓支援などに携わっていた前職時代、製造業とも多く関わる中で「世の中は製造業がなければ成立しないということを肌で感じ、自分…
新中期経営計画「SAIMS247」スタート【ササヤマ challenge!Next50】
自動車部品などのプレス金型を手掛けるササヤマは設立50周年を迎えた昨年度、新たな中期経営計画をスタートした。その3カ年のプロジェクトは金型製作期間を半減するなど競争力の再強化を目指す。EV化が加速するなど取り巻く経営環境が変化する中、次の50年を勝ち抜く力をつける。
新中期経営計画は「SAIMS247」(SASAYAMA Autonomy and Independence Manufacturing System)。2021年8月~24年7月の3カ年で、生産効率化やデジタル技術による生産進捗の見える化などにより、金型の製作期間(現在平均10カ月)の半減を目指す。
ササヤマは自動車のシート部品やボディ骨格などのプレス金型を手掛ける。特に塑性変形で高度な技術を要するウルトラハイテン材用金型を得意とする。工期を短縮することで競争力を高める。
新中計の一環として本社工場に機械加工棟を増築。加工エリアを約2・2倍に広げ、ここに古海工場を集約した。工場間の搬送の手間削減や内製化による生産効率化が目的で今期初めの昨年9月に稼働した。
さらにデジタル技術によって金型を構成する全ての部品の生産進捗を管理。データを蓄積しそれに基づき将来、金型の生産計画や価格見積りの精度を高める。そのうえでマテハンなども導入し効率をより高める計画だ。
そしてこうした取り組みを通じ社員が仕事にやりがいを持ち、一致団結する組織を作り『楽しい会社』にする。「社員一人ひとりが意思を持ち、自立しながら、相互に信頼しワンチームで目標を実現する会社にしていきたい」(笹山勝社長)。
金型新聞 2023年4月10日
関連記事
デジタルマーケティングで見込客を獲得 近年は国内の金型市場が縮小しており、いかに新規開拓を行うかが大きな課題となっており、効率良く営業活動を展開するための仕組みやシステムの構築も求められる。年間の新規引き合い件数500件…
工作機械メーカーの倉敷機械は、金型加工の効率化を実現する機械の提案を強化している。 今年1月には5軸マシニングセンタ(MC)に横中ぐり機能を搭載した「KTR‐1200」を発売。この新型は中ぐり主軸を繰り出すことで、特殊工…
樹脂やプレス金型の製作から少量の成形まで手掛けるハマダ工商は今年2月、事業再構築補助金を活用し、金属3Dプリンタを導入した。水管を自由に設計した冷却効果の高い金型で、反りを抑えた防犯レンズカバーの成形品を提供するのが狙い…
牧野フライス製作所は今年4月、6年ぶりに社長交代を発表した。6月に新社長に就いた宮崎正太郎氏は、就任後わずか3か月で増産体制の強化や開発テーマの絞り込みなどを相次いで発表。さらに、顧客の課題を聞くための部署を新設するなど…