求められるスコープ3への対応 2050年の温室効果ガス排出を実質ゼロにする「カーボンニュートラル(CN)」の実現を目指す動きが活発化している。これまで直接的あるいは間接的なCO2排出量を示す「スコープ1・2』への対応に加…
藤木孝弘専務に聞く 新中期計画のもう一つの目的 【ササヤマ challenge!Next50
「SAIMS247」の推進役、藤木孝弘専務はその目的の一つに「次の50年を担う人材の育成」があるという。自らの体験を振り返りつつ、思いを語ってもらった。

1984年笹山工作所(現ササヤマ)に入社、2000年北米TMC(後にSSHに社名変更)に出向。2017年ササヤマの専務取締役に就任。2019年に帰国、現在に至る。
金型の魅力をもっと社員に知って欲しい
SAIMS247のもう一つの狙いは社員に金型の魅力をもっと知ってもらうこと。目標に向かい全社で協力しワンチームで取り組む。その中で金型を作り上げる喜びや、技能が高まる嬉しさ、社会における金型の大切さを感じてもらいたい。
そう思うのは私が金型に魅了された一人だから。大きなきっかけは米国での経験でした。2000年、米国に拠点を立ち上げるも予定していたプロジェクトが頓挫。ゼロスタートでなんとか日系プレス部品メーカーと取引が始まった頃でした。
部品メーカーの技術者は米国人。こちらが仕事を貰っているのに立場が対等。パートナーとして認め、指摘してくれる。互いの経験やスキルを活かし一つのプロジェクトに取り組む。ともに目標を達成する魅力を知りました。
新規開拓にも励みました。知らない土地で苦い経験もしましたが、諦めずに取り組んでいると少しずつ道が開ける。そして自ら手掛けた金型が自動車の部品を生み出し世界中の人に喜んでもらえる。それを肌で感じワクワクしました。
「金型の魅力」は人それぞれですが、社員にもっと感じてもらいたい。その活動の一つとして数年前にスタートしたのが「スキルマップ」です。これは各部門で必要な能力を体系化したもので、社員それぞれが自らの能力レベルを把握できる。
自らの能力がSAIMS247における改善活動や、業績に貢献していることを理解する。そして次なる課題に挑んでもらう。そうしてスキルアップし、社員が協力し合い、金型そして仕事の魅力を感じてもらいたい。
会社の成長を支えるのは人。人の成長なくして企業も成長できません。その人の成長の原動力は「金型の魅力を知ること」。SAIMS247は金型の競争力を高める一方で次の50年を担う社員育成の取り組みでもあるのです。
金型新聞 2023年4月10日
関連記事
高速通信規格「5G」の社会実装が本格化することで、金型にはどんな影響があるのか。また、どんな金型技術が求められるようになるのか。日本情報技術産業協会(JEITA)や先進企業などへの取材を通じ、今後の方向性を探る。 目次P…
測定ゲージで未来拓く 高級自転車部品や自動車部品などの加工品質を検査するためのゲージを手掛ける会社がある。創業29年のファム。精密金型部品で培ったノウハウを生かし、ゲージも製作。超精密なゲージを安定して作れる技術力で、メ…
プロテリアル(東京都江東区)は今年、日立金属から社名を変更し、新たな歴史に向けて再出発した。4月には金属材料と機能部材の2事業本部から特殊鋼、電線、自動車部品など9事業部に移行し、組織体制を強化。意思決定の迅速化など組織…
経験による予測が不可欠若い人は好奇心旺盛であれ新しいことに挑戦して 日本の金型はますます難易度が高くなる一方、若手が基礎を学び、簡単なことから経験し、成長していく土壌が失われつつあります。だからこそ、過去の経験や技術を伝…


