金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

APRIL

19

新聞購読のお申込み

藤木孝弘専務に聞く 新中期計画のもう一つの目的 【ササヤマ challenge!Next50

「SAIMS247」の推進役、藤木孝弘専務はその目的の一つに「次の50年を担う人材の育成」があるという。自らの体験を振り返りつつ、思いを語ってもらった。

藤木孝弘(ふじき・たかひろ)
1984年笹山工作所(現ササヤマ)に入社、2000年北米TMC(後にSSHに社名変更)に出向。2017年ササヤマの専務取締役に就任。2019年に帰国、現在に至る。

金型の魅力をもっと社員に知って欲しい

SAIMS247のもう一つの狙いは社員に金型の魅力をもっと知ってもらうこと。目標に向かい全社で協力しワンチームで取り組む。その中で金型を作り上げる喜びや、技能が高まる嬉しさ、社会における金型の大切さを感じてもらいたい。

そう思うのは私が金型に魅了された一人だから。大きなきっかけは米国での経験でした。2000年、米国に拠点を立ち上げるも予定していたプロジェクトが頓挫。ゼロスタートでなんとか日系プレス部品メーカーと取引が始まった頃でした。

部品メーカーの技術者は米国人。こちらが仕事を貰っているのに立場が対等。パートナーとして認め、指摘してくれる。互いの経験やスキルを活かし一つのプロジェクトに取り組む。ともに目標を達成する魅力を知りました。

新規開拓にも励みました。知らない土地で苦い経験もしましたが、諦めずに取り組んでいると少しずつ道が開ける。そして自ら手掛けた金型が自動車の部品を生み出し世界中の人に喜んでもらえる。それを肌で感じワクワクしました。

「金型の魅力」は人それぞれですが、社員にもっと感じてもらいたい。その活動の一つとして数年前にスタートしたのが「スキルマップ」です。これは各部門で必要な能力を体系化したもので、社員それぞれが自らの能力レベルを把握できる。

自らの能力がSAIMS247における改善活動や、業績に貢献していることを理解する。そして次なる課題に挑んでもらう。そうしてスキルアップし、社員が協力し合い、金型そして仕事の魅力を感じてもらいたい。

会社の成長を支えるのは人。人の成長なくして企業も成長できません。その人の成長の原動力は「金型の魅力を知ること」。SAIMS247は金型の競争力を高める一方で次の50年を担う社員育成の取り組みでもあるのです。

金型新聞 2023年4月10日

関連記事

【鳥瞰蟻瞰】ワークス代表取締役・三重野 計滋氏 時代が求める金型づくり

日本の技術力は世界一魅力のある金型を創り連携し海外に売り込もう  国内の需要が縮小し、海外との競争はますます厳しくなり、自動車の電動化が産業構造をも変えかねない状況の中、日本の金型に未来はあるのだろうか。このような悲観論…

東洋研磨材工業〜我ら金型応援隊〜

職人技術により近い研磨を  東洋研磨材工業(東京都港区、03-3453-2351)は、鏡面ショットマシン「SMAP」を手掛ける研磨材商社。商社ながら、創業者の「いかなるニーズにも応え得る商社でありたい」という思いから、設…

金型メーカー 生産性向上が急務 【特集 攻める設備投資】

金型メーカーの生産性向上が急務だ。少子高齢化による人手不足の深刻化に加え、金型メーカー事業所数の減少により1社当たりの生産負担が増加し、より多くの金型を生産できるかが金型メーカーの持続的成長の重要な要素の一つとなっている…

2年に1度の専門展「2022日本ダイカスト展示会」開幕 見どころをピックアップ

ダイカスト関連技術が一堂に会する「2022日本ダイカスト会議・展示会(j-dec2022)」が11月10日から12日までの3日間、パシフィコ横浜(横浜市西区)で開催される。主催は日本ダイカスト協会。展示会にはダイカストマ…

加工プログラムの効率化 テンプレートで時間短縮、3DCADで自動作成【特集:2022年金型加工技術5大ニュース】

金型づくりの世界では、自動化やAM、脱炭素向けなどの最新技術が数多く登場し続けている。その進化は止まることがなく、4年ぶりに開催されたJIMTOF2022でも多数の最新技術が披露され、注目を集めた。今年最後となる本特集で…

トピックス

関連サイト