金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

JULY

09

新聞購読のお申込み

藤木孝弘専務に聞く 新中期計画のもう一つの目的 【ササヤマ challenge!Next50

「SAIMS247」の推進役、藤木孝弘専務はその目的の一つに「次の50年を担う人材の育成」があるという。自らの体験を振り返りつつ、思いを語ってもらった。

藤木孝弘(ふじき・たかひろ)
1984年笹山工作所(現ササヤマ)に入社、2000年北米TMC(後にSSHに社名変更)に出向。2017年ササヤマの専務取締役に就任。2019年に帰国、現在に至る。

金型の魅力をもっと社員に知って欲しい

SAIMS247のもう一つの狙いは社員に金型の魅力をもっと知ってもらうこと。目標に向かい全社で協力しワンチームで取り組む。その中で金型を作り上げる喜びや、技能が高まる嬉しさ、社会における金型の大切さを感じてもらいたい。

そう思うのは私が金型に魅了された一人だから。大きなきっかけは米国での経験でした。2000年、米国に拠点を立ち上げるも予定していたプロジェクトが頓挫。ゼロスタートでなんとか日系プレス部品メーカーと取引が始まった頃でした。

部品メーカーの技術者は米国人。こちらが仕事を貰っているのに立場が対等。パートナーとして認め、指摘してくれる。互いの経験やスキルを活かし一つのプロジェクトに取り組む。ともに目標を達成する魅力を知りました。

新規開拓にも励みました。知らない土地で苦い経験もしましたが、諦めずに取り組んでいると少しずつ道が開ける。そして自ら手掛けた金型が自動車の部品を生み出し世界中の人に喜んでもらえる。それを肌で感じワクワクしました。

「金型の魅力」は人それぞれですが、社員にもっと感じてもらいたい。その活動の一つとして数年前にスタートしたのが「スキルマップ」です。これは各部門で必要な能力を体系化したもので、社員それぞれが自らの能力レベルを把握できる。

自らの能力がSAIMS247における改善活動や、業績に貢献していることを理解する。そして次なる課題に挑んでもらう。そうしてスキルアップし、社員が協力し合い、金型そして仕事の魅力を感じてもらいたい。

会社の成長を支えるのは人。人の成長なくして企業も成長できません。その人の成長の原動力は「金型の魅力を知ること」。SAIMS247は金型の競争力を高める一方で次の50年を担う社員育成の取り組みでもあるのです。

金型新聞 2023年4月10日

関連記事

電動車で変わるプレス機械のニーズ 高精度、大型化が加速する[プレス加工技術最前線]

高張力鋼板(ハイテン材)の増加や、自動車の電動化で必要となるプレス部品の精密化などにより、プレス金型は高度化している。金型はプレス機の精度や剛性に倣ってしまうため、これまで以上に金型とプレス機の両方の知見が重要になってい…

価格の引き上げ急務 業界を挙げた取引環境是正へ【特集:どうする値上げ】

金型の製造コストが上昇している。金型の母材として多く使われる工具鋼や、各種金型部品などが相次いで値上げされたためだ。加えて、工場稼働に必要な電気料金も依然、上昇傾向にある。金型メーカー各社は、取引先への価格の引き上げ交渉…

スペシャリスト<br>超硬材料 共立合金製作所

スペシャリスト
超硬材料 共立合金製作所

自動車の電動化に商機  「日本に残る分野に経営資源を投下していく」。そう話すのは「エバーロイ」ブランドで知られる、超硬材料メーカーの共立合金製作所の池田伸也超硬事業部長。同社が国内で伸びると判断するのは、①大型の超硬材料…

「微細加工分野に注力」GFマシニングソリューションズ社長・ローラン・キャステラ氏

放電加工機やマシニングセンタ(MC)、自動化システムなどを手掛けるスイス・GFマシニングソリューションズ。今年1月、日本法人(東京都品川区、03-5769-5010)の社長にローラン・キャステラ氏が就任した。今後、金型メ…

【鍛造金型特集】鍛造型、好調を持続<br>その背景や今後は

【鍛造金型特集】鍛造型、好調を持続
その背景や今後は

自動車生産台数の増加 EV化への対応も必要  鍛造金型が好調を持続している。経済産業省の機械統計によると、2016年の鍛造金型の生産金額は307億円とリーマンショック前の200億円を大幅に上回る。数量では減少傾向にあるこ…

トピックス

関連サイト