前年同月比5.4%増の288億400万円 プレス型は17.1%増、プラ型は10.8%減 日本金型工業会(会長牧野俊清氏)は、経済産業省機械統計(従業員20人以上)による2015年8月の金型生産実績をまとめた。それによると…
高硬度材を切削<金型向けの工具、続々>
高硬度材を加工できる金型向けの切削工具の種類が豊富になっている。切削工具メーカーが昨年から、新たな被膜や刃形の高硬度材用の工具を相次いで発売。焼き入れ鋼をはじめ、超硬合金を直彫りできる工具も登場している。
オーエスジーや日立ツール、三菱マテリアルは、焼き入れ鋼などを効率良く加工できる工具として、新たなコーティングや特殊な刃形を採用したボールエンドミルを展開している。
イワタツールはHRC60以上の硬度の材料に高精度に穴明けできるドリル、ダイジェット工業はリーマを昨年、発売。日進工具は高精度に仕上げ加工ができるCBNの工具を売り出した。
切削工具メーカーが相次いで高硬度材用の新製品を開発するのは、日本の金型メーカーが競争力を高めるために高硬度材などの加工技術を進化させようと取り組んでいるためだ。
例えば、自動車のプレス金型では、ボディの素材に超高張力鋼板(スーパーハイテン材)などの硬くて薄い材料の加工に耐えうるため、硬度の硬い金型材が使われる。
金型業界では一般的に、焼き入れ鋼などは放電や研削加工をするが、ある金型メーカーは「放電や研削の工程を経ると時間もコストもかかる。直彫りできる工具があれば、2つの工程を集約できる」と話す。
一方では、金型に高硬度材が使われることが増えていることもある。
最近では、自動車などの部品向けに、ガラスやケプラといった特殊な繊維を入れ込んだ樹脂が出てきており、そうした素材を加工する金型は高硬度化している。また、レンズの金型では超硬が使われ、直彫り加工する動きも出始めている。
金型向けの材料を手掛ける特殊鋼メーカーの技術者は「超高張力鋼板の増加や素材の進化を考えると、これからも金型材の高硬度化は進むだろう」としており、切削工具の進化にも注目が集まる。
日本産機新聞 平成26年(2014年)2月5日号
関連記事
帝国データバンクは金型メーカーの倒産発生状況に関する調査をまとめた。2025年1‐9月に発生した金型メーカーの倒産・廃業は126件で、前年同期に比べ9件増えた。4年連続で増加し、過去10年で最多ペースとなった。人材難や市…
経済産業省が発表した機械統計によると、2022年上期(1–6月)の金型生産額は前年同期比4.5%増の1760億5500万円だった。 8型種のうちプレス型やプラスチック型などの3型種で回復したが、鍛造型やダイカスト型など5…
電機など国内回帰 需要増、生産能力オーバー 2015年の工業統計(品目編)によると、金型出荷額は前年比で3・5%伸び、リーマンショック後と比べても15%増加するなど回復を示している。だが、20年間でみるとピークだった9…
新しい技術を活用して製造プロセスを効率化する、金型づくりのスマート化が広まっている。IoT(モノのインターネット)技術で機械の稼働状況を監視・分析したり、様々なサービスを提供したり、無人搬送車(AGV・AIV)でワーク…


