ステンレスを主体にアルミ、チタンなどの金属の溶接加工を手掛ける岩倉溶接工業所(静岡県島田市、0547・37・4585)は今年8月から、金型溶接の受託加工事業と金型溶接・仕上げの技術支援事業を開始した。金型補修における人手…
―スペシャリスト―ファム
±2ミクロンの要望に応える
測定ゲージで未来拓く
高級自転車部品や自動車部品などの加工品質を検査するためのゲージを手掛ける会社がある。創業29年のファム。精密金型部品で培ったノウハウを生かし、ゲージも製作。超精密なゲージを安定して作れる技術力で、メーカーの要望に応えている。
カギは測定ノウハウ 寸法を正確に測る技術
まるで芸術品のような幾何学的な形をしたブロック、細かな歯のギヤをくり抜いたような金属の輪。幾何学ブロックは自転車部品を、金属の輪は航空機部品を測るゲージ(写真)。この複雑な形状を常に5㍈、ときには2㍈の公差で仕上げる。
形状を加工するのはマシニングセンタやワイヤーカット、研削盤だが、竹田良社長は品質のカギは測定ノウハウにあるという。「三次元測定機でも顕微鏡でも寸法を正確に測れる。その技能があるから微調整もできるし、良いゲージづくりにもつながるんです」。
要求に違わぬ品物を作る
竹田社長は元金型技術者。測定の技能や理念は、修業時代に勤めた金型メーカーで学んだ。師と仰ぐ会長に『後工程はお客様。社内でも要求に寸分違わぬ品物を作りなさい』と教わった。機械で加工し、そして測る。ひたむきに日々取り組むうちに測る技能が身についた。
その技能は創業した金型部品製作で役立った。ミクロン台の公差が求められるピンやパンチを要望通りの品質で納期より早く収めるよう努力した。さらに、「お客様に安心して頂くように全ての製品に寸法測定値を添付し納品した」。
全員で情報を共有
そうしたこれまで培った加工と測定の技術を、竹田社長は社員に伝承している。社員が高い測定の技能を持ち、さらに設計や機械の操作もできる。「全員で加工や測定について情報を共有、そして切磋琢磨し課題解決に取り組んでいる」。
ファムは、高精度加工と測定の技術力で差別化し、金型部品、そして検査測定ゲージへと事業を展開してきた。竹田社長は「挑戦は終わりません。次の目標は既にある。今、口にすることはできないんですけれど(笑)」。
会社概要
本社:大阪府貝塚市三ケ山1257-2
TEL:072・447・0700
代表者:竹田良氏
創業:1987年
事業内容:精密測定ゲージ、金型部品製作。
金型新聞 平成28年(2016年)10月10日号
関連記事
ユーザー視点の型づくり樹脂とプレス技術の融合 成形メーカーだった、いがり産業が金型製作に着手したのは2004年。10年以上経て、今や金型の外販が売上の7割以上を占めるまでに成長した。成形メーカーという利点と生かし、ユーザ…
金型向けのCAD/CAMから生産管理システムまでを手掛けるC&Gシステムズ。2021年に「研究開発部門」を設けるなどソフトウェアの開発体制を強化している。そこではAI(人工知能)の活用や、形状認識による設計支援な…
今春の勲章で旭日単光章を受章した。世界中で安定して内燃機関向けの金型やダイカスト部品を供給し、自動車産業を支えてきたことなどが認められた。 松村精型への入社は1978年。当時では珍しいCAD/CAMの導入や解析ソフトの開…
あらゆる業界で叫ばれているDX(デジタルトランスフォーメーション)。各企業には、デジタル技術を使い、ビジネスモデルや組織、働き方など会社そのものの構造を大きく変えていくことが求められている。金型業界も例外ではない。次代…



