金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

MARCH

13

新聞購読のお申込み

―スペシャリスト―ファム
±2ミクロンの要望に応える

測定ゲージで未来拓く

高級自転車部品や自動車部品などの加工品質を検査するためのゲージを手掛ける会社がある。創業29年のファム。精密金型部品で培ったノウハウを生かし、ゲージも製作。超精密なゲージを安定して作れる技術力で、メーカーの要望に応えている。

カギは測定ノウハウ 寸法を正確に測る技術

自転車部品を測るゲージ まるで芸術品のような幾何学的な形をしたブロック、細かな歯のギヤをくり抜いたような金属の輪。幾何学ブロックは自転車部品を、金属の輪は航空機部品を測るゲージ(写真)。この複雑な形状を常に5㍈、ときには2㍈の公差で仕上げる。

形状を加工するのはマシニングセンタやワイヤーカット、研削盤だが、竹田良社長は品質のカギは測定ノウハウにあるという。「三次元測定機でも顕微鏡でも寸法を正確に測れる。その技能があるから微調整もできるし、良いゲージづくりにもつながるんです」。

要求に違わぬ品物を作る
竹田社長は元金型技術者。測定の技能や理念は、修業時代に勤めた金型メーカーで学んだ。師と仰ぐ会長に『後工程はお客様。社内でも要求に寸分違わぬ品物を作りなさい』と教わった。機械で加工し、そして測る。ひたむきに日々取り組むうちに測る技能が身についた。

ファム 航空機部品を測るゲージ その技能は創業した金型部品製作で役立った。ミクロン台の公差が求められるピンやパンチを要望通りの品質で納期より早く収めるよう努力した。さらに、「お客様に安心して頂くように全ての製品に寸法測定値を添付し納品した」。

全員で情報を共有
そうしたこれまで培った加工と測定の技術を、竹田社長は社員に伝承している。社員が高い測定の技能を持ち、さらに設計や機械の操作もできる。「全員で加工や測定について情報を共有、そして切磋琢磨し課題解決に取り組んでいる」。

ファムは、高精度加工と測定の技術力で差別化し、金型部品、そして検査測定ゲージへと事業を展開してきた。竹田社長は「挑戦は終わりません。次の目標は既にある。今、口にすることはできないんですけれど(笑)」。


会社概要

竹田 良社長

竹田 良社長

本社:大阪府貝塚市三ケ山1257-2
TEL:072・447・0700
代表者:竹田良氏
創業:1987年
事業内容:精密測定ゲージ、金型部品製作。


金型新聞 平成28年(2016年)10月10日号

関連記事

【新春特別インタビュー④】ツバメックス代表取締役・多田羅 晋由氏「緩やかな連携が進む、経営者は思考の変革を」

もっと広義な意味に 緩やかな連携が進む 経営者は思考の変革を 〜M&A・企業連携〜  1959年生まれ、大阪府出身。82年サンスター技研に入社、2005年同社代表取締役、19年2月ツバメックス代表取締役に就任し、…

キューシボ 出力1200Wの大型レーザーで金型補修【金型応援隊】

金型のレーザー肉盛り溶接を手掛けるキューシボは、出力1200ワットのファイバーレーザー溶接機を導入した。金型に加え、産業用タービン(ロータ)などの肉盛り溶接も始める考えだ。 導入したのは独アルファレーザー社の「ALFla…

【この人に聞く】日本金型工業会 西部支部長・山中 雅仁氏「ビジネスの種見つける場」

2月17日、ホテルニューオータニ大阪(大阪市中央区)で、2年ぶりに金型シンポジウムが開催される。「新たな社会環境・新たなステージ・新たな価値を創造 関西からの発信」をテーマに、自動車部品メーカーによる基調講演や、金型メー…

黒田製作所 会長 (岐阜県金型工業組合 理事長)黒田 隆氏
〜鳥瞰蟻瞰〜

若者の興味を引け 金型はものづくりの喜びがある広く知られる業界へ  若手を育てることは、金型メーカーにとって技術の伝承はもちろん、業界の活性化という点でも大切なことです。量産のものづくりがある限り、マザーツールである金型…

ソディック 古川 健一 新社長に聞く<br>「できないと言わない」ソディックらしさを継承

ソディック 古川 健一 新社長に聞く
「できないと言わない」ソディックらしさを継承

この人に聞く 2018  ソディックは今年1月、創業者の古川利彦氏が名誉会長に、金子雄二社長が会長に就く人事を発表。3月29日付で、古川名誉会長の子息でもある古川健一副社長が社長に就任した。「顧客の要望に『できない』と言…

トピックス

関連サイト