金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

FEBRUARY

04

新聞購読のお申込み

沖電線が国内製造拠点集約

電極線事業40周年

高速加工ワイヤ「OS-UZ」

高速加工ワイヤ「OS-UZ」

 沖電線は昨年、ワイヤ放電加工機用電極線の発売開始から40周年を迎えた。これまでに開発や改良を繰り返し、付加価値の高い製品を提供してきた。昨春には製造拠点を岡谷工場(長野県諏訪市)に集約。「メイド・イン・ジャパン」にこだわった高品質な生産体制を整え、「高速加工ワイヤ」など高機能製品の開発を追求していく。

 1976年に初めて放電加工用の銅線ワイヤを製造販売したのが、同社電極線事業部の始まり。その後、78年に硬材と軟材タイプ、93年に細径タイプ、2000年にはノンパラフィンタイプなどを開発。順調に製品ラインナップを拡大し、ユーザーの多様なニーズに対応していった。

高速・高精度を追求

木内事業部長

木内事業部長

 そうした中で、01年に品質問題が多発。品質管理や設計体制を全面的に見直した。ただ木内稔事業部長は、「この出来事によって、今の品質にこだわった生産体制が作り上げられた」。真直性、引っ張り強度、外径などの検査工程を徹底するほか、ワイヤ伸線に不可欠なダイスの検査、補修を全て社内で行うことで、安定した品質を実現している。また、製造拠点を岡谷工場に集約したり、材料、生産設備を日本製で統一するなど「メイド・イン・ジャパン」にこだわった高品質なものづくりに取り組んでいる。現在は、月産約200tの生産量を誇る。

 14年からは亜鉛コーティングを施した高速加工ワイヤ「OS-UZ」に力を入れる。木内事業部長は「今までは製品単価が高く実用的ではなかった。独自技術によって製造コストを低減できた」。既存の黄銅ワイヤに比べ、加工速度が30~50%向上し、生産能力改善、ランニングコスト削減など、競争力の高い加工が可能となる。しかし、高速加工ワイヤは、国内市場ではまだ浸透していないのが現状。同社では、セールスエンジニアリングを強化し、加工条件設定の支援などサポート体制を整えている。

 「高速」と「高精度」がキーワードになると話す木内事業部長。「当社では、この2つの領域を追求した高機能製品の開発に力を入れていき、今後もワイヤ放電加工の新しい領域に挑戦していきたい」。

金型新聞 平成29年(2017年)3月10日号

関連記事

自動化で変わる人材 マルチ技術者を育成【自動化で変わる金型メーカー】

生産性の向上、人手不足への対応、人を介さないことによる品質向上—。目的や狙いは様々だが、金型メーカーにとって自動化は待ったなしだ。しかし、自動化には様々な変化が伴う。機械設備の内容もこれまでとは異なるし、自動化を進めるた…

【この人に聞く】トーヨーエイテック 表面処理開発担当役員・山中 敏雄氏「アルミの凝着抑える新被膜 」

トーヨーエイテック(広島県南区、082-252-5212)が今年2月に発表したアルミのプレス金型用DLCコーティング「TOYO Arc‐DLC」。高硬度で強固に密着するため、軟質で融点の低いアルミをプレス加工しても金型に…

【クローズアップ】碌々産業<br>感性に響く機械デザイン

【クローズアップ】碌々産業
感性に響く機械デザイン

洗練された直線的なフォルム、フロントカバーに縁取られた鋭い眼のような「アーモンドアイスリット」、高剛性を視覚化した鋳物部―。碌々産業(東京都港区、03・3447・3421)の高精度加工機シリーズは、性能だけでなく、デザイ…

松井製作所 金型温調器を発売

大型や多数個取りにも対応 プラスチック成形用設備・システムの製造販売を手掛ける松井製作所(大阪市中央区、06・6942・9555)はこのほど、金型温度調節器「MC6シリーズ」を新発売した。同製品は、大型金型や多数個取りの…

ジェイテクト アフターサービスを強化

WEB上で保全履歴やパーツ見積依頼 ジェイテクトは工作機械のアフターサービス強化として、サイトからWEB登録すると、所有機一覧や修理点検履歴、パーツ購入履歴など閲覧できるWEBサービスを始める。さらに、有料のM2Mサービ…

トピックス

関連サイト