自動車の電動化やSDGs、カーボンニュートラルなどモノづくりを取り巻く環境が大きく変化しようとしている昨今、金型作りにおいても、さらに長寿命化や短納期、高精度といった高難易度な金型が求められている。そのためには新たな材料…
沖電線が国内製造拠点集約
電極線事業40周年
沖電線は昨年、ワイヤ放電加工機用電極線の発売開始から40周年を迎えた。これまでに開発や改良を繰り返し、付加価値の高い製品を提供してきた。昨春には製造拠点を岡谷工場(長野県諏訪市)に集約。「メイド・イン・ジャパン」にこだわった高品質な生産体制を整え、「高速加工ワイヤ」など高機能製品の開発を追求していく。1976年に初めて放電加工用の銅線ワイヤを製造販売したのが、同社電極線事業部の始まり。その後、78年に硬材と軟材タイプ、93年に細径タイプ、2000年にはノンパラフィンタイプなどを開発。順調に製品ラインナップを拡大し、ユーザーの多様なニーズに対応していった。
高速・高精度を追求
そうした中で、01年に品質問題が多発。品質管理や設計体制を全面的に見直した。ただ木内稔事業部長は、「この出来事によって、今の品質にこだわった生産体制が作り上げられた」。真直性、引っ張り強度、外径などの検査工程を徹底するほか、ワイヤ伸線に不可欠なダイスの検査、補修を全て社内で行うことで、安定した品質を実現している。また、製造拠点を岡谷工場に集約したり、材料、生産設備を日本製で統一するなど「メイド・イン・ジャパン」にこだわった高品質なものづくりに取り組んでいる。現在は、月産約200tの生産量を誇る。14年からは亜鉛コーティングを施した高速加工ワイヤ「OS-UZ」に力を入れる。木内事業部長は「今までは製品単価が高く実用的ではなかった。独自技術によって製造コストを低減できた」。既存の黄銅ワイヤに比べ、加工速度が30~50%向上し、生産能力改善、ランニングコスト削減など、競争力の高い加工が可能となる。しかし、高速加工ワイヤは、国内市場ではまだ浸透していないのが現状。同社では、セールスエンジニアリングを強化し、加工条件設定の支援などサポート体制を整えている。
「高速」と「高精度」がキーワードになると話す木内事業部長。「当社では、この2つの領域を追求した高機能製品の開発に力を入れていき、今後もワイヤ放電加工の新しい領域に挑戦していきたい」。
金型新聞 平成29年(2017年)3月10日号
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