金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

OCTOBER

14

新聞購読のお申込み

沖電線が国内製造拠点集約

電極線事業40周年

高速加工ワイヤ「OS-UZ」

高速加工ワイヤ「OS-UZ」

 沖電線は昨年、ワイヤ放電加工機用電極線の発売開始から40周年を迎えた。これまでに開発や改良を繰り返し、付加価値の高い製品を提供してきた。昨春には製造拠点を岡谷工場(長野県諏訪市)に集約。「メイド・イン・ジャパン」にこだわった高品質な生産体制を整え、「高速加工ワイヤ」など高機能製品の開発を追求していく。

 1976年に初めて放電加工用の銅線ワイヤを製造販売したのが、同社電極線事業部の始まり。その後、78年に硬材と軟材タイプ、93年に細径タイプ、2000年にはノンパラフィンタイプなどを開発。順調に製品ラインナップを拡大し、ユーザーの多様なニーズに対応していった。

高速・高精度を追求

木内事業部長

木内事業部長

 そうした中で、01年に品質問題が多発。品質管理や設計体制を全面的に見直した。ただ木内稔事業部長は、「この出来事によって、今の品質にこだわった生産体制が作り上げられた」。真直性、引っ張り強度、外径などの検査工程を徹底するほか、ワイヤ伸線に不可欠なダイスの検査、補修を全て社内で行うことで、安定した品質を実現している。また、製造拠点を岡谷工場に集約したり、材料、生産設備を日本製で統一するなど「メイド・イン・ジャパン」にこだわった高品質なものづくりに取り組んでいる。現在は、月産約200tの生産量を誇る。

 14年からは亜鉛コーティングを施した高速加工ワイヤ「OS-UZ」に力を入れる。木内事業部長は「今までは製品単価が高く実用的ではなかった。独自技術によって製造コストを低減できた」。既存の黄銅ワイヤに比べ、加工速度が30~50%向上し、生産能力改善、ランニングコスト削減など、競争力の高い加工が可能となる。しかし、高速加工ワイヤは、国内市場ではまだ浸透していないのが現状。同社では、セールスエンジニアリングを強化し、加工条件設定の支援などサポート体制を整えている。

 「高速」と「高精度」がキーワードになると話す木内事業部長。「当社では、この2つの領域を追求した高機能製品の開発に力を入れていき、今後もワイヤ放電加工の新しい領域に挑戦していきたい」。

金型新聞 平成29年(2017年)3月10日号

関連記事

金型の魅力子供に広める 興味湧けば、業界の将来担う人材に

金型メーカーや経済産業省が次世代に金型の魅力を広める活動に取り組んでいる。伝えたい相手は金型を知らない子どもや学生たち。「働いてみたい」と興味が湧けば金型業界の将来を支える人材になるかもしれない。数年〜十数年後の未来を見…

小坂研究所 小型アーム式三次元測定機

金型向けに提案強化 小坂研究所(東京都千代田区、03-5812-2081)が金型向けに小型アーム式三次元測定機の提案を強化している。10μm台の精度で測定できる他、小型で取り回しが良く場所を問わずに使用できるのが特長。三…

武林製作所の技術者2人が受賞<br>八尾ものづくり達人・なにわの名工若葉賞

武林製作所の技術者2人が受賞
八尾ものづくり達人・なにわの名工若葉賞

高度な仕上げ、磨きの技能  ▲八尾ものづくり達人に選ばれた角谷氏  ▲なにわの名工若葉賞を受賞した山中氏  金型の耐久性や成形の品質を高めるためにする、最終工程の手仕上げと、鏡面磨き―。歯ブラシのプラスチック金型を手掛け…

武林製作所 「ITADAKI」ブランド

ボトルコースター発売 愛飲家やギフトに 歯ブラシのプラスチック金型を手掛ける武林製作所(大阪府八尾市、072・998・1207)は、自社ブランド「ITADAKI」のボトルコースターを発売した。富士山のフォルムや細かな花の…

【特集】金型企業年金新制度へ 3氏に聞く、新制度の背景とメリット〜「経営」と「社員の人生」支える仕組み〜

【特集】金型企業年金新制度へ 3氏に聞く、新制度の背景とメリット〜「経営」と「社員の人生」支える仕組み〜

掛け金率選択制に 税控除など利点大きく 社員の第2の人生豊かに 日本金型工業厚生年金基金は昨年11月2日、いったん解散し「日本金型工業企業年金基金」として生まれ変わった。高い予定利率などの旧制度の課題を解決するとともに、…

トピックス

関連サイト