金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

APRIL

17

新聞購読のお申込み

沖電線が国内製造拠点集約

電極線事業40周年

高速加工ワイヤ「OS-UZ」

高速加工ワイヤ「OS-UZ」

 沖電線は昨年、ワイヤ放電加工機用電極線の発売開始から40周年を迎えた。これまでに開発や改良を繰り返し、付加価値の高い製品を提供してきた。昨春には製造拠点を岡谷工場(長野県諏訪市)に集約。「メイド・イン・ジャパン」にこだわった高品質な生産体制を整え、「高速加工ワイヤ」など高機能製品の開発を追求していく。

 1976年に初めて放電加工用の銅線ワイヤを製造販売したのが、同社電極線事業部の始まり。その後、78年に硬材と軟材タイプ、93年に細径タイプ、2000年にはノンパラフィンタイプなどを開発。順調に製品ラインナップを拡大し、ユーザーの多様なニーズに対応していった。

高速・高精度を追求

木内事業部長

木内事業部長

 そうした中で、01年に品質問題が多発。品質管理や設計体制を全面的に見直した。ただ木内稔事業部長は、「この出来事によって、今の品質にこだわった生産体制が作り上げられた」。真直性、引っ張り強度、外径などの検査工程を徹底するほか、ワイヤ伸線に不可欠なダイスの検査、補修を全て社内で行うことで、安定した品質を実現している。また、製造拠点を岡谷工場に集約したり、材料、生産設備を日本製で統一するなど「メイド・イン・ジャパン」にこだわった高品質なものづくりに取り組んでいる。現在は、月産約200tの生産量を誇る。

 14年からは亜鉛コーティングを施した高速加工ワイヤ「OS-UZ」に力を入れる。木内事業部長は「今までは製品単価が高く実用的ではなかった。独自技術によって製造コストを低減できた」。既存の黄銅ワイヤに比べ、加工速度が30~50%向上し、生産能力改善、ランニングコスト削減など、競争力の高い加工が可能となる。しかし、高速加工ワイヤは、国内市場ではまだ浸透していないのが現状。同社では、セールスエンジニアリングを強化し、加工条件設定の支援などサポート体制を整えている。

 「高速」と「高精度」がキーワードになると話す木内事業部長。「当社では、この2つの領域を追求した高機能製品の開発に力を入れていき、今後もワイヤ放電加工の新しい領域に挑戦していきたい」。

金型新聞 平成29年(2017年)3月10日号

関連記事

明星金属工業 社長と行く1日社員体験

金型の製造現場を見学 自動車のプレス金型を手掛ける明星金属工業が今年4月から始めたのは、金型の生産現場を見学したり、型でおむすびを作ったりして1日社員体験できるイベント企画だ。金型づくりの現場やものづくりにおける金型の役…

「魅力ある組織に人は集まる 楽しく役立つ活動増やす」 東北金型工業会会長(プラモール精工社長)・脇田高志氏【鳥瞰蟻瞰】

魅力ある組織でなければ人は集まってきません。東北金型工業会をより魅力ある団体にするために、会長就任後すぐに、3つの分科会を作りました。若手が中心となって積極的に参加してもらい、勉強会などを通じ、メリットや魅力を感じてもら…

【年頭所感】日本金型工業会会長・小出悟

金型業界の安定勝ち取る  昨年は「令和時代の新金型産業ビジョン」を発表させて頂きました。概ね肯定的な受け止められながらも「だから何を為すべきなのかまではわからない」と率直なご意見を頂戴したことも事実です。だからこそ従来で…

この人に聞く2017<br>安田工業 安田 拓人社長

この人に聞く2017
安田工業 安田 拓人社長

微細加工の大型化に対応  工作機械の「マザーマシン」として世界で高い評価を得ている安田工業。近年、金型業界でもニーズが高まる微細加工向けとしてJIMTOF2016で「YMC650」を発表し微細加工分野の開拓に努めている。…

野宮産業 ブラシで金型メンテナンス【金型応援隊】

野宮産業は、工業用ブラシやブラシを使った自動機・洗浄機などを設計・製作するメーカー。顧客の要望に応じて作るオーダーメイド製作に強みを持つ。 同社の「金型清掃用ブラシ」は金型専用の毛材を使用しており、高温状態の金型を清掃で…

トピックス

関連サイト