工程集約で短納期化 自動車や家電、住宅設備向け精密プラスチック金型を手掛ける三洋技研(名古屋市西区)は1987年に設立し、顧客の開発案件から金型設計・製作、トライ(30~150t)までの体制を確立。熱可塑性樹脂から熱硬化…
金型メーカーも医療へ メディカルジャパン大阪2018
大学などと連携図る
大阪府八尾市の共同ブースで出展した樹脂金型メーカーのテクノグローバルは、奈良県立医科大学と共同開発したがん患者の薬液の投与時に使用するヒューバー針を安全に抜く抜針器などを展示。金型製造から生産、組立まで一気通貫で行っている強みを活かしている。同社の髙田弘之社長は「近々新しく開発した医療機器も発表する」と医療機器分野に手応えを感じている。自動車内装部品などの電鋳金型を手掛けるKTX(愛知県江南市)は自動車内装で培った加飾技術を活かし、CTスキャンのベッドを披露。同社は病院やものづくり企業が参加し新産業創出や街づくりを図っているMBTコンソーシアムにも参画している。
国内の医療機器市場は2兆7000億円(2015年)で、米国に次ぐ第2位の規模だが、メーカー別売上高でみると、欧米メーカーに押されている。今後は日本人に最適な医療機器の開発が課題であり、金型を含むものづくり企業との連携強化が重要になる。
金型新聞 平成30年(2018年)3月10日号
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