ものづくりのお役に立ちたい 未来を拓く新技術 来場者の技術革新に貢献 JIMTOFで展示された工作機械や機器、ソフトなど金型や部品加工における最新技術を一堂に集めて披露するUMモールドフェア。今回は新型の5軸加工機や…
型から成形まで一貫生産
コガネイモールド 村田 隆 常務
この人に聞く2018
今年4月に樫山金型工業から社名を変更した「コガネイモールド」。携帯電話を中心としたプラスチック金型で一時代を築いた同社だったが、スマートフォンの登場によって需要が激減。しかし、一昨年に空圧機器メーカーのコガネイグループ傘下に入り、経営基盤を強化したことで業績を回復させてきた。「さらなる成長に向けて新たなスタートを切ったところ」と話す村田隆常務に現在注力している取り組みや今後の方向性などを聞いた。

1970年生まれ、長野県出身。88年小金井製作所(現コガネイ)入社、2007年調達本部資材調達2グループ課長、12年上海小金井電子総経理、16年樫山金型工業(現コガネイモールド)取締役工場長、18年常務取締役。
一昨年2月にコガネイグループの傘下に入ったが、旧社名の認知度が高いこともあり、今までは社名を変更せずに事業を展開してきた。しかし、新規分野を開拓しさらなる飛躍を目指すには、より幅広い層への認知度向上が欠かせないと考え、今回の社名変更に至った。
ー携帯電話の金型が代名詞でしたが、現在はいかがでしょうか。
以前は携帯電話の金型で売上の7割程度を占めていたが、スマホの登場によって需要が激減した。現在は、自動車の燃料系や電装関連部品、医療機器や住宅機器などの金型が中心。それ以外にも当社の強みである高精度な切削や放電加工技術を活かして顧客拡大を進めているほか、コガネイの主力製品である流体関連の金型も手掛けることで、金型の対応領域も広げている。
ー現在注力している取り組みは。
金型製作から樹脂成形までの一貫生産体制の構築だ。昨年から成形事業を開始し、現在は樹脂成形機15台で約700種類、月200万~300万個を生産している。今後は樹脂成形機を増設し、対応できる樹脂材質も拡大することで、金型立ち上げから量産までのリードタイム短縮と製品改良ニーズにも迅速に応えられる体制を整え、新規分野を開拓していきたい。
ー成形に苦労する金型メーカーは多いと聞きます。
当社の場合は、精密金型に対応した経験から得た金型管理技術とコガネイの量産成形ノウハウを融合させることで、短期間で成形事業を立ち上げることができた。今後は、一つひとつ実績を積み重ねていき、品質管理と品質保証体制、納期管理体制のレベルアップを進めていく。
ー金型製造ではいかがでしょうか。
得意とする精密加工の短時間化に加えて、自社で製作できる部品の領域を広げることで納期対応力を強化していく。今年度の早い段階で生産エリアを拡大し、積極的に設備投資を進めるとともに人員補充と人材育成にも力を入れる。
ー今後の目標は。
コガネイグループの傘下に入り、2年続けて増収を実現できた。これは当社を取り巻く受注環境が良かったこともあるが、会社の目標を明確にし、全社一体となって取り組んだことも大きい。今年もこのスタンスを変えずに会社全体のモチベーションを向上させ、増収増益を目指す。
金型新聞 平成30年(2018年)6月8日号
関連記事
メーカーとしてのプライド国内生産にこだわる ダイカスト用金型の専業メーカーであるフジイ金型。型締力800㌧までの金型に特化し、月平均25型以上の生産力を誇る。設計、製作、立ち上げ、修理と、試作から量産までトータルでサポー…
ウッデホルムやボーラーブランドで知られる特殊鋼メーカーのアッサブジャパン。昨年には、日本進出70周年を迎え、金属3Dプリンタ(AM)事業の強化や、真空炉を設備投資するなど積極的に事業展開を進めている。世界中で販売するグロ…
マーポスは1952年にイタリアで設立され、70年に日本に進出。自動車部品の計測装置や研削盤の定寸装置を始め工作機械の制御・計測装置などを手掛ける。特に金型分野ではタッチプローブでの工具やワーク計測によって金型の高精度加…
CAPABLE(ケイパブル、京都市南区)はこのほど、金型の受発注プラットフォーム「CAMPUS(キャンパス)」を立ち上げた。金型メーカーはキャンパスに設備情報などを登録し、ケイパブルが受注した仕事をキャンパス内の最適な…
