東京都金属プレス工業会(増田靖治会長、増田製作所社長)は、金属プレス製造業が直面する課題の解決に向けた要望をまとめた提言書を東京都や中小企業庁、経済産業省に提出した。燃料価格の変動に対応する「燃料サーチャージ」制度の検討…
自動化金型工場が躍動 24時間フル稼働
アマダツールプレシジョン
最短3時間で出荷
アマダグループの金型工場であるアマダツールプレシジョンT876工場(岐阜県土岐市、山川雄一社長)がほぼフル稼働に入り、金型供給体制が一層強化された。
「T876工場」の命名の由来は「年間8760時間稼働する工場」つまり「1日24時間、365日止まらずに稼働する工場」という意味で、昨年10月に本格稼働を開始。生産能力はパンチ・ダイ・ガイドの月産合計3万本(従来の1.5倍)を実現している。
山川社長は「世界で3万台以上のアマダ製パンチングマシンとパンチ・レーザ複合マシンが稼働しており、全てを円滑に稼働させて頂くためのサービス向上を目指している」としており、金型を最短3時間で出荷できる体制を整えた。午後3時半までの受注であれば当日出荷が可能。在庫品であれば17時半受注分まで当日出荷できる。
「T876工場」は、パンチ・ダイ・ガイドの3本のラインが並び、それぞれ内外形荒加工を行う前加工セル・熱処理・刃先以外の仕上げを行う仕掛品セル・刃先研削や刻印を行う完成セルで構成される一貫生産ラインとなっている。加工設備や熱処理、のほか、45台のロボット、3台のAGV、自動計測・検査装置が忙しく稼働する。4台の自動倉庫には、材料・工具・仕掛品が保管されており、伊勢原本社にある受注センターやウェブサイトからの受注に対応して、必要な材料や仕掛品がラインに投入される。工場内には稼働監視要員として3人(2交代制)しか常駐せず、稼働状況・計測・検査データ分析から工具寿命管理・補正修正・予知保全まで自動化した。「全数検査により、安心・信頼を提供する」と北岡直樹アマダ土岐製造部門長。最新鋭の自動化IoT金型工場がここにある。
全金型に刻印されているIDを読み込めば、24時間どこでも製品のトレーサビリティを参照できる。同社マシンとセットすれば、ユーザーがヒット数管理、分析改善、予防保全などにも活用できるのが強みだ。
今後は、出荷梱包の自動化、ATCが可能なベンディング金型のニーズへの対応も視野に入れている。
【T876工場】
住所:アマダ土岐事業所内(岐阜県土岐市泉町久尻字北山1431-37)
投資総額:約100億円
延床面積:5820㎡ 鉄骨地上2階建て
要員:6人(3人×2交代)
金型新聞 平成30年(2018年)9月10日号
関連記事
超精密金型部品や機能性金型部品、金型製作(プレス・モールド)を手掛ける新日本テックは設備や配管内に溜まった水垢(スケール)を除去する金型用水あか防止洗浄液を開発した。射出成形金型の温調水を流す配管のスケール除去などに有効…
EV金型を高精度加工、自動化提案や技術向上に力 安田工業はこのほど、立形5軸マシニングセンタ(MC)の新機種「YBM Vi50」を発表した。立形5軸MCの中型機で、EV(電気自動車)部品の金型を高精度、高能率に加工できる…
出会い生み出せる場に 来年30周年、記念事業 全社参加の展示会 金型技術者、経営者らが集まる型技術協会は来年30周年を迎える。来年9月には、大田区産業プラザPiOで記念イベントを開く予定だ。「全会員参加で出会いの場を創…
推奨加工システムを提示 ナガセインテグレックスは、タブレット端末・スマートフォン用の研削加工支援アプリを開発した。研削加工者、生産管理者、設備管理者を支援するアプリで、搭載対象は「Zeroシリーズ」や「Neoシリーズ」…




