金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

APRIL

24

新聞購読のお申込み

自動化金型工場が躍動 24時間フル稼働
アマダツールプレシジョン

最短3時間で出荷

アマダグループの金型工場であるアマダツールプレシジョンT876工場(岐阜県土岐市、山川雄一社長)がほぼフル稼働に入り、金型供給体制が一層強化された。

 「T876工場」の命名の由来は「年間8760時間稼働する工場」つまり「1日24時間、365日止まらずに稼働する工場」という意味で、昨年10月に本格稼働を開始。生産能力はパンチ・ダイ・ガイドの月産合計3万本(従来の1.5倍)を実現している。

 山川社長は「世界で3万台以上のアマダ製パンチングマシンとパンチ・レーザ複合マシンが稼働しており、全てを円滑に稼働させて頂くためのサービス向上を目指している」としており、金型を最短3時間で出荷できる体制を整えた。午後3時半までの受注であれば当日出荷が可能。在庫品であれば17時半受注分まで当日出荷できる。

 「T876工場」は、パンチ・ダイ・ガイドの3本のラインが並び、それぞれ内外形荒加工を行う前加工セル・熱処理・刃先以外の仕上げを行う仕掛品セル・刃先研削や刻印を行う完成セルで構成される一貫生産ラインとなっている。加工設備や熱処理、のほか、45台のロボット、3台のAGV、自動計測・検査装置が忙しく稼働する。4台の自動倉庫には、材料・工具・仕掛品が保管されており、伊勢原本社にある受注センターやウェブサイトからの受注に対応して、必要な材料や仕掛品がラインに投入される。工場内には稼働監視要員として3人(2交代制)しか常駐せず、稼働状況・計測・検査データ分析から工具寿命管理・補正修正・予知保全まで自動化した。「全数検査により、安心・信頼を提供する」と北岡直樹アマダ土岐製造部門長。最新鋭の自動化IoT金型工場がここにある。

 全金型に刻印されているIDを読み込めば、24時間どこでも製品のトレーサビリティを参照できる。同社マシンとセットすれば、ユーザーがヒット数管理、分析改善、予防保全などにも活用できるのが強みだ。

 今後は、出荷梱包の自動化、ATCが可能なベンディング金型のニーズへの対応も視野に入れている。

T876工場

製作する金型

【T876工場】
住所:アマダ土岐事業所内(岐阜県土岐市泉町久尻字北山1431-37)
投資総額:約100億円
延床面積:5820㎡  鉄骨地上2階建て
要員:6人(3人×2交代)

金型新聞 平成30年(2018年)9月10日号

関連記事

旭日小綬章を受章
日本金型工業会元会長 牧野 俊清 氏

 2020年の秋の叙勲で、日本金型工業会の元会長の牧野俊清氏(長津製作所会長)が旭日小綬章を受賞した。  1948年生まれ、74年に東京工業大学を卒業。エンジニアリング会社勤務を経て、83年長津製作所入社、89年に社長、…

金型産業の羅針盤 「2018金型統計要覧」発刊

金型産業の羅針盤 「2018金型統計要覧」発刊

 金型産業と関連産業の統計データ、解説を1冊の本にまとめた「2018金型統計要覧」(A5版、280頁)がこのほど、経済産業統計協会から発刊された(写真)。  第3版となる本書は、ますます充実した内容となり、金型産業の羅針…

インターモールド 2年ぶり4月に東京で

コロナ感染対策を徹底 金型加工技術展「インターモールド2021」(主催:日本金型工業会)が4月14~17日、東京ビッグサイト青海展示棟(東京都江東区)で開催される。新型コロナウイルス感染拡大の収束にめどが立たない中、感染…

特集〜世界の需要どう取り込む〜
金型のサムライ世界で挑む –北米–

 新天地を求めて、世界に進出していった日本の金型メーカーは、何を考え、どんな苦労や課題を乗り越えて、取り組みを進めてきたのか。また、さらなる成長に向け、どんな青写真を描いているのか。中国、タイ、メキシコ、アメリカ、欧州そ…

事業再構築補助金

 3月26日から公募が開始された「事業再構築補助金」。1兆1485億円の予算が計上され、1社あたり最大1億円の補助が受けられる大型補助金として金型メーカーからの関心も高い。今回は特に“新規性”が重視されており、そこをいか…

トピックス

関連サイト