金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

FEBRUARY

06

新聞購読のお申込み

加工現場でも対応進むカーボンニュートラル CO2排出量の見える化【特集:2022年金型加工技術5大ニュース】

金型づくりの世界では、自動化やAM、脱炭素向けなどの最新技術が数多く登場し続けている。その進化は止まることがなく、4年ぶりに開催されたJIMTOF2022でも多数の最新技術が披露され、注目を集めた。今年最後となる本特集では、「AMによる金型づくりの拡大」、「微細加工への参入企業増加」、「プログラム効率化技術の進化」、「脱炭素対応技術の登場」、「多様化する自動化技術」の5つのテーマにフォーカスし、2022年の最新金型加工技術をまとめた。

CO2排出量の見える化

CO2見える化の提案が増えている

オイルポンプを効率化

脱炭素化などカーボンニュートラルを目指す動きが世界的に加速する中、金型メーカーにも二酸化炭素(CO2)排出量の少ない工場づくりが求められている。中には、顧客からCO2排出量を削減するよう要請されたという金型メーカーも少なくない。

とはいえ、多くの金型メーカーは「何から取り組めば良いか分からない」と頭を悩ませているのが現状だ。こうした中、金型づくりを支える工作機械や工具、機器メーカー各社は現場のCO2排出量の削減に貢献する製品の開発や提案などに動き始めている。

多くの工作機械メーカーがCO2排出量削減の第一歩として提案するのが、「見える化」だ。稼働監視システムなどを活用し、消費電力量や機械稼働時間などから機械のCO2排出量を算出。機械ごとにどれくらいのCO2を排出しているかが把握できる。運用を最適化することで、CO2排出量の削減につながるという。

各社、表示モニタや分析ツールなどを充実させ、改善に役立つ機能を強化する。主軸や送り軸のオイルコントローラや冷却クーラントなど個々の機器ごとに電力使用量を表示させたり、遠隔診断で最適な運用方法を知らせたり、さまざまな機能を開発している。

省エネ機能もこれまで以上に強化されている。特にオイルポンプの効率化が大きい。工作機械のエネルギー消費量の約70%がオイルポンプ関連とされており、

この技術に注目!

三菱電機「年間18.2tのCO2排出を削減」

Green Technology

独自のAI技術「Maisart(マイサート)」、省電力電源、リモートサービス「iQ Care Remote4U(ダッシュボード機能、リモート診断機能)」、独自駆動システムなどを活用。放電加工機の年間消費エネルギー、年間CO2排出量を大幅に削減する。

同社シミュレーションでは、ワイヤ放電加工機と形彫放電加工機の2台合わせて18.3tのCO2排出を削減できる。ガソリン車の7万9000㎞の走行距離、一般家庭の年間消費ベースで8・7戸分、針葉樹の61本分に相当する。 

金型新聞 2022年12月10日

関連記事

【検証】変わる金型基金 新たな船出3<br>年金有期化で安定運用

【検証】変わる金型基金 新たな船出3
年金有期化で安定運用

 前号では、日本金型工業厚生年金基金(上田勝弘理事長、以下金型基金)の現行制度の「定額加算」と「高い予定利率」の2つの課題とその解決策を紹介した。本号では、3つ目で最大の課題でもある「終身年金」の課題と、新制度ではどのよ…

トップ年頭語録

金型工業会 小出悟会長「デジタル化へ踏み出す」  新型コロナによって、世の中が一変している。ここで考え方をまとめ、当工業会としては何かしらの指針を出していきたい。今年は「デジタル庁」創設などデジタル化の動きが活発化する年…

金型メーカー座談会
経営者5人が語る、どうなる2015年 最終回

金型産業 発展へ 日本金型工業会 5つの施策   出席者   エムエス製作所社長 迫田 幸博氏 小出製作所社長 小出 悟氏 長津製作所会長 牧野 俊清氏 日進精機相談役 加藤 忠郎氏 野田金型社長 堀口 展男氏 2月号で…

年間500型以上を生産する工場長が実践する現場のスケジュール管理、最適化術【特集:工場長の条件】

時には経営者、時には教え諭す教育者—。工場長には多様な役割が必要だ。こうしたマルチタスクをこなすために、どのようなことを意識しながら、責務を果たしているのか。現役工場長に、工場長としての哲学を聞いた。 工程管理の見える化…

加工全体をCAE解析、開発リードタイムを短縮[プレス加工技術最前線]

自動車の電動化や軽量化ニーズの高まり、短納期化、熟練作業者の減少など、プレス加工を取り巻く環境は大きく変化している。プレス加工メーカーへの要求も高度化しており、これまで以上に技術革新を進め、変化するニーズに対応することが…

関連サイト