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【この人に聞く】マーポス、マルコ・ゾーリ社長

 今年、日本法人設立50周年を迎えたマーポス(東京都大田区、03 -3772-7011)。精密計測機器を手掛け、特に金型分野ではタッチプローブやレーザーによる工具やワークの計測などで、日本の金型づくりを支えてきた。近年は製品ラインアップを拡充し、計測だけでなくIoTや検査分野でのソリューションも提供する。マルコ・ゾーリ社長に今後の展開や金型業界への提案などを聞いた。

 1971年生まれ、イタリア出身。96年ボローニャ大学電気工学科を卒業し、98年マーポス(イタリア)研究開発部門に入社。2002年日本法人テクニカルアドバイザー、09年韓国法人社長、15年日本法人社長に就任。現在に至る。

計測+IoTや検査も

日本法人が今年で50周年を迎えました。

 マーポスは1952年、イタリア・ボローニャで工作機械用インプロセスゲージメーカーとして創業した。60~70年代、「ユーザーの近くでサービスを提供する」という理念のもと、拠点のグローバル化を進め、70年にアジア最初の拠点として日本法人が設立された。

金型分野では、タッチプローブが工具やワークを計測する装置として広く活用されています。

90年代にマシニングセンタ用タッチプローブを開発し、金型業界にも提案できるソリューションを持つようになった。さらに2000年以降、M&Aを積極的に行い、様々な技術を社内に取り込んでいる。特に工作機械では、カメラやレーザーなどを活用した非接触式が、社内と外部の技術を融合して開発され、特に力を入れている。

M&Aを通じ、IoTや検査分野にも製品群を拡大しています。

 10年代に入り、経営戦略のテーマに「成長と多様化」を掲げた。製品や産業を多様化させ、提案の幅を広げている。金型分野では、材料検査から金型加工・成形のモニタリング、品質保証、検査まで全ての工程でソリューションを提供できる企業を目指している。

金型づくりの課題を解決

具体的には。

 金型分野は「金型をつくる」と「金型を使う」という2つに分けられると考えている。「金型をつくる」では、これまでのプローブに加え、加工状況をモニタリングするシステム「アーティス」や、微細な工具の形状をCCDカメラで計測する「VTS」などを提供し、より高精度、高精密な加工の実現に貢献する。一方、「金型を使う」では、プレス加工の状況を監視して金型の異常を検知する「ブランカンプ」や、サーモグラフィによって金型の温度を監視しダイカストの不良を抑制する「TTV」などを揃えている。

 また、あらゆる機械の工程データを保存、解析できるデータ管理システムも揃えている。トレーサビリティの確保や、内部分析、改善策の検討に貢献することが可能だ。

自動車の電動化によって、計測への需要も変化すると思います。

 当社は需要増加が予測される自動車の電動化へのソリューションも持っている。燃料電池のリークテストやモータの電気パラメータ検査装置などを提案していきたい。

将来に向けた今後の展開を教えてください。

 当社はこれまで多くの技術を蓄積してきた。今後もイタリアと日本の力を合わせ、より良いソリューションを提供していきたい。中でも金型メーカーには、当社にどんどん課題を投げかけてほしい。解決できるものを持っていると思う。昨年リニューアルした日本本社のショールームには新技術を使用した精密測定機・検査装置を多数展示している。今後はウエブセミナーの実施も検討中だ。最新技術や情報を発信し、日本の金型づくりに貢献していきたい。

金型新聞 2020年7月1日

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