金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

JANUARY

03

新聞購読のお申込み

城南村田 フェイスシールドを製作

コロナをチャンスに

青沼社長

 「金型メーカーとして、コロナ禍で何かできることはないかと思ったのです」。そう話すのは、金型技術を活かし、フェイスシールドを作成した城南村田(東京都大田区、03-5744-3555)の青沼隆宏社長。

 普段はチョコレートなどの贈答用食品トレイ向けの真空成形金型と成形を手掛ける。今年は新型コロナウイルスにより受注は激減。稼働率は80%に落ち込んだ。

 さらに、緊急事態宣言で人との接触を8割減らすように求められた。青沼社長は、「製造業で8割減は難しい。そう考えてしまうのが、言い訳をしているみたいで悔しかった。別の部分で貢献したいと思った」。

 目を付けたのがフェイスシールドだった。医療の現場はひっ迫し、足りないと知った。お面のようなものだから、真空成形金型で作れるのではないか。それがきっかけだった。

 結果的には、抜き型で作成することにした。ただ、「抜き型を作る上で、真空成形金型の製作成形技術が活かされた」(青沼社長)。角2サイズに入るコンパクトなフェイスシールドの製作に成功した。

 地元大田区をはじめとした全国の医療機関に無料配布。さらに販売も開始した。医療機関のほか、手話通訳など、表情で伝える必要があり、マスクを使えない職種などからの反響が大きいという。

 「ピンチはチャンス。厳しい時こそ動かないと始まらない。動くことで、何に貢献できるかをこれからも考えていく」。

金型新聞 2020年9月10日

関連記事

マイクロヴェルト 技能問わずどこでも使える測定機【金型応援隊】

マイクロヴェルトは4月にもレーザー式の回転工具外径測定機「マイクロヴェルトナノ9」を発売する。設置環境や技術者のスキルを問わず、極めて短い時間で高精度に測定できる。 工具を独自のVブロックにセット。ボタンを押すと工具が回…

日本金型工業会・山中雅仁会長に聞く 「稼ぐ力」高める4つの軸とは?

取引適正化の活動継続 今年の通常総会で、日本金型工業会が山中体制になって2年目を迎える。就任以来「稼ぐ力」の強化を訴えてきた山中会長はこのほど、稼ぐ力を鍛えるために4つの軸を設定した。「価格決定力」、「市場拡大の施策の推…

黒田製作所 会長 (岐阜県金型工業組合 理事長)黒田 隆氏
〜鳥瞰蟻瞰〜

若者の興味を引け 金型はものづくりの喜びがある広く知られる業界へ  若手を育てることは、金型メーカーにとって技術の伝承はもちろん、業界の活性化という点でも大切なことです。量産のものづくりがある限り、マザーツールである金型…

差別化できる設備投資、従来とは違う戦い方で次世代につないでいく 中村稔氏(日新精機社長)【鳥瞰蟻瞰】

当社は創業から50年間、冷間圧造金型一本で事業を続けてきました。しかし、10年後も同じように事業を続けていられるかというと、そうは考えていません。今ある仕事は相当減っていると思います。感覚的な予測になりますが、だいたい3…

ジヤトコエンジニアリング<br>永倉 均社長に聞く CVT技術を磨く

ジヤトコエンジニアリング
永倉 均社長に聞く CVT技術を磨く

この人に聞く 2018 電気自動車(EV)の登場で部品点数が減少したり、エンジンがなくなったりするのではないかといった金型への影響を危惧する声は絶えない。オートマチックトランスミッション(AT)や無段変速機(CVT)など…

トピックス

関連サイト