金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

FEBRUARY

04

新聞購読のお申込み

城南村田 フェイスシールドを製作

コロナをチャンスに

青沼社長

 「金型メーカーとして、コロナ禍で何かできることはないかと思ったのです」。そう話すのは、金型技術を活かし、フェイスシールドを作成した城南村田(東京都大田区、03-5744-3555)の青沼隆宏社長。

 普段はチョコレートなどの贈答用食品トレイ向けの真空成形金型と成形を手掛ける。今年は新型コロナウイルスにより受注は激減。稼働率は80%に落ち込んだ。

 さらに、緊急事態宣言で人との接触を8割減らすように求められた。青沼社長は、「製造業で8割減は難しい。そう考えてしまうのが、言い訳をしているみたいで悔しかった。別の部分で貢献したいと思った」。

 目を付けたのがフェイスシールドだった。医療の現場はひっ迫し、足りないと知った。お面のようなものだから、真空成形金型で作れるのではないか。それがきっかけだった。

 結果的には、抜き型で作成することにした。ただ、「抜き型を作る上で、真空成形金型の製作成形技術が活かされた」(青沼社長)。角2サイズに入るコンパクトなフェイスシールドの製作に成功した。

 地元大田区をはじめとした全国の医療機関に無料配布。さらに販売も開始した。医療機関のほか、手話通訳など、表情で伝える必要があり、マスクを使えない職種などからの反響が大きいという。

 「ピンチはチャンス。厳しい時こそ動かないと始まらない。動くことで、何に貢献できるかをこれからも考えていく」。

金型新聞 2020年9月10日

関連記事

【特集】リーダーの条件

 昨秋、日本金型工業会は6年ぶりに改訂した「令和時代の金型産業ビジョン」で、金型メーカーはこれまでのように単に言われたものを作るだけの「工場」から、顧客に価値提供する「企業」への変革が必要だと指摘した。これまで続けてきた…

金型の異常をAIで検知するカメラシステム【金型応援隊】

AI・ロボット開発のベンチャー企業a‐roboは2023年2月、プラスチック成形中の異常を検知し、成形機を制御するカメラシステム「GROW‐V」を発売した。 カメラの画像情報をもとにAIが金型の異常を検知する。既存のシス…

藤木孝弘専務に聞く 新中期計画のもう一つの目的 【ササヤマ challenge!Next50

「SAIMS247」の推進役、藤木孝弘専務はその目的の一つに「次の50年を担う人材の育成」があるという。自らの体験を振り返りつつ、思いを語ってもらった。 金型の魅力をもっと社員に知って欲しい SAIMS247のもう一つの…

明輝 岩手・一関工場で挑む金型加工の効率化、高精度化【Innovation〜革新に挑む〜vol.2】

バンパーやグリルなどの自動車部品を中心に、家電製品、一般産業用品といった幅広い産業分野のプラスチック射出成形用金型を手掛ける明輝(神奈川県厚木市、046-224-2251)。同社は20年以上に渡ってMOLDINOの切削工…

己が戦力知り戦略
日本金型工業会学術顧問 /日本工業大学客員教授
横田 悦二郎氏に聞く

〜世界の需要どう取り込む〜  世界の金型需要を取り込むには何が必要か—。世界各地の金型工業会の設立に関わり、世界中の金型業界をよく知る日本金型工業会学術顧問の横田悦二郎氏は「コロナで世界の金型需要は高まるが、需要を確保す…

トピックス

関連サイト