金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

DECEMBER

24

新聞購読のお申込み

金型の異常をAIで検知するカメラシステム【金型応援隊】

GROW‐V

AI・ロボット開発のベンチャー企業a‐roboは2023年2月、プラスチック成形中の異常を検知し、成形機を制御するカメラシステム「GROW‐V」を発売した。

カメラの画像情報をもとにAIが金型の異常を検知する。既存のシステムで課題だった異常を検知するための煩雑な条件設定が不要。不良品の流出や金型の故障を防ぐシステムを簡単に構築することができる。

「GROW‐V」に搭載されるAIは、高橋勇貴社長が同社設立前に携わっていた惑星探査ロボットの技術を応用。リアルタイムで異常の有無を判定できるため、スピードが求められる製造工程での活用も可能とした。

今後はいろいろなセンサへの対応や、外観検査への展開も検討する。「AIとロボットで製造業の省力化、省人化を支援していきたい」(高橋社長)。

高橋勇貴社長

会社概要

  • 東京オフィス:東京都新宿区市谷田町3‐8
  • 電話:050・3615・7529
  • 代表者:高橋勇貴社長
  • 事業内容:金型監視システムの開発・製造、製造業向け自動化システムの受託開発など
  • 従業員:3人
  • 創業:2022年

金型新聞 2023年4月10日

関連記事

AI活用や形状認識による設計支援 塩田聖一氏(C&Gシステムズ 社長)【この人に聞く】

金型向けのCAD/CAMから生産管理システムまでを手掛けるC&Gシステムズ。2021年に「研究開発部門」を設けるなどソフトウェアの開発体制を強化している。そこではAI(人工知能)の活用や、形状認識による設計支援な…

AMや真空炉など積極投資 北田博治氏(アッサブジャパン社長)【この人に聞く】

ウッデホルムやボーラーブランドで知られる特殊鋼メーカーのアッサブジャパン。昨年には、日本進出70周年を迎え、金属3Dプリンタ(AM)事業の強化や、真空炉を設備投資するなど積極的に事業展開を進めている。世界中で販売するグロ…

―スペシャリスト―ファム<br>±2ミクロンの要望に応える

―スペシャリスト―ファム
±2ミクロンの要望に応える

測定ゲージで未来拓く 高級自転車部品や自動車部品などの加工品質を検査するためのゲージを手掛ける会社がある。創業29年のファム。精密金型部品で培ったノウハウを生かし、ゲージも製作。超精密なゲージを安定して作れる技術力で、メ…

ジヤトコエンジニアリング<br>永倉 均社長に聞く CVT技術を磨く

ジヤトコエンジニアリング
永倉 均社長に聞く CVT技術を磨く

この人に聞く 2018 電気自動車(EV)の登場で部品点数が減少したり、エンジンがなくなったりするのではないかといった金型への影響を危惧する声は絶えない。オートマチックトランスミッション(AT)や無段変速機(CVT)など…

【この人に聞く】テクノア社長・山﨑耕治氏「システムにおける中小企業の専門医として導入検討時の不安を取り除く」

 一品一様の世界である金型産業は生産や技術面で人に頼ることが多く、デジタル化が喫緊の課題。そこで生産管理システムで生産性向上や経営のサポートに取り組んでいるのがテクノア(岐阜県岐阜市)だ。金型など中小企業向けで多品種少量…

トピックス

関連サイト