自動車の大型プレス用金型及び部品を製造するJ‐MAX。特に、ハイテン材・超ハイテン材用の金型で高い技術を有し強みを発揮している。「2030年度までに、CO2排出量を2013年度比半減、50年度にはカーボンニュートラル実現…
デジタルとアナログ融合し、型づくりの構想力鍛える 八光技研【特集:シミュレーションの使い方再発見!!】
技術者育成、生産性向上に貢献
開発試作プレス部品の金型、プレス、レーザー加工まで一貫して手掛ける八光技研。アナログとデジタルを融合させる解析ソフトの活用術で、育成や大幅な生産性向上に役立てている。
同社はレーザー加工技術者だった安井けんじ社長が「プレスや金型も知り、他社にできない加工がしたい」との想いから2007年、26歳の若さで創業。その念願通り、現在はZAS材による試作金型の製作に加え、1500tプレス機を所有し、1・47Gpaのウルトラハイテンの部品を受注するまで成長した。

同社が初めてJSOLのプレス解析ソフト「JSTAMP」を導入したのは15年。きっかけは「教育のため」だった。安井社長は自ら「『プレスバカ』になりたい」と話すほど金型やプレスの構造を突き詰めたいタイプ。ただ、社長が描く型構想や頭の中は可視化しづらく、「教えても理解されないことが多かった」(安井社長)。解析を導入することで、しわの発生原因などを数字で説明するために導入した。合わせて、コンピュータにも積極投資。コア数を増やし、並列での計算速度は早めるほか、解析ノウハウの蓄積を進めている。
その成果は大きく、論理的に伝えられるようになり、技術者の能力も向上。型構想時間の短縮や削り残しがゼロになったことで、従来比で6割程度生産性が向上した。

また、同社の解析の活用方法はアナログ(現物)とデジタルの融合が特長で、決して画面上だけで終わらせない。ポンチ絵を書き、粘土で構造物を作り、紙を押し当て、どんなしわや割れが発生するかを確認する(写真)。
画面だけだと「(金型から製品を見通す)構想設計力が育たない」ためだ。解析依存が高くなりがちだった時には「禁止令」も出したほど。そうするのは「ソフトや機械を使う単なるオペレーターではなく、本当の技術者になってほしい」からだ。
すでにプレスや金型、レーザー加工まで対応できるが、足元ではスポット溶接のロボットを導入し、組み立てにも挑んでいる。安井社長は「もっと色んなことに挑戦し、他社にできないことをしたい」と創業時と変わらず、モノづくりへの意欲は尽きない。
会社概要
- 本社:滋賀県東近江市川合町1
- 電話:0748・55・3181
- 代表者:安井けんじ社長
- 従業員数:12人
- 事業内容:試作金型、プレス加工、レーザー加工および各種鈑金
金型新聞 2023年5月10日
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