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インターモールド名古屋開催 金型加工の新技術が集結
金型加工技術の専門展「インターモールド名古屋」(主催:日本金型工業会、運営:インターモールド振興会)が6月21日から三日間、「ポートメッセなごや」で開かれる。マシニングセンタや研削盤、ソフトをはじめ、測定、金型材、部品など金型づくりに不可欠な最新技術や製品が集結。講演会やセミナーも多数開かれるほか、金型やプレス加工メーカーが自社技術を披露する「金型展」や「金属プレス加工技術展」も併催される。金型やプレスの素形材の最新製品や情報を収集する絶好の機会になる。
インターモールド

今回の「インターモールド名古屋」では、マシニングセンタや研削盤、プレス機などの機械のほか、切削工具、測定機、CAD/CAM/CAE、材料や表面処理メーカーなど337社・団体(5月23日現在)が、最新製品や技術を披露する。
工作機械やプレス機では、中部地域というマーケットを意識して、自動車に関連する加工機やワークの展示が見られそうだ。自動車ボディ用の大型の金型製作を自動化するための生産技術や、大型の研削盤メーカーが自社の最新技術を紹介する。
また、ワークサンプルでも、次世代車で増加するモータコアや電池などを意識したものや、バンパーなどの大型のワークサンプルも出展される予定だ。プレス機でも、非対称部品が多い電動車向けの技術が紹介される。
切削工具も次世代車を意識した製品が出展される。ランプや電装品などの金型では高い鏡面性が求められるため、長時間工具交換なしで加工できるCBN工具なども登場する。電池やモータなどでますます高まる、高精度や超精密向けの工具が展示される予定だ。
ソフトウェアでは、効率よくプログラムを作成できる技術なども紹介される。また、金型補修に関連する技術や、金型材料、金型部品、表面処理、磨き装置といったメーカーの最新製品や技術も登場する。
金型展

「インターモールド」は、併催される「金型展」も見どころの一つ。プレス、プラスチック、ダイカスト、鋳造、鍛造など、さまざまな金型を製造する企業が自社の技術や製品を披露する。
近年注目を集める自動車の電動化部品向けの他、医療や半導体、航空宇宙などの成長産業向けの金型技術などが展示される。また、バイオプラスチックや省エネルギーなど環境負荷を軽減する技術も紹介される。
その他、センシング機能を内蔵し、稼働状況が把握できる金型や成形条件の「見える化」が可能な金型など、DX(デジタルトランスフォーメーション)に対応した展示も見られる。
また、同展は金型メーカーに直接技術相談できることも魅力の一つ。課題解決につながるヒントが見つかるはずだ。
金属プレス加工技術展

金属プレス加工メーカーが多数出展するのが「金属プレス加工技術展」。自動車の他、住宅設備、電子部品、医療などさまざまな分野の金属プレス加工を手掛ける企業が自社の技術や製品を展示する。
注目の一つが自動車の電動化への対応。コネクタやモータコアなどといった電動化部品や、車体の軽量化を実現する高張力鋼板(ハイテン材)向け技術などが披露される。また、部品の一体化や切削からの工法置換といった提案、深絞りや挟ピッチ加工などの高度なプレス加工技術なども紹介される。
近年、プレス加工メーカーは省人化や自動化などを進めており、コスト低減、品質の安定化を図っている。訪れれば課題解決につながるヒントが見つかるはずだ。
講演・セミナー
多くのセミナーが開かれるのもインターモールドの特長だ。基調講演では、デンソー経営役員の海老沢次郎氏が「環境変化に対応するデンソーのモノづくり革新」をテーマに講演する。
特別講演では、電動化や金属3Dプリンタ、新素材、脱炭素などをテーマとしたものが多数開かれるほか、初日には、金型メーカーの共和工業と米谷製作所が共同で取り組む「メガキャスト」について発表する。
日本金型工業会も業界の未来を話し合うイベントを開く。学術顧問の横田悦二郎氏が「激変するものづくり環境に対して金型業界はどう改革すべきか?」をテーマに講演。「金型マスター」や、中部支部の若手部会「イーグル会」、業界で活躍する女性「かながた小町」らによるパネルディスカッションも行われる。
開催概要
- 日程:2023年6月21〜23日10:00〜17:00
- 会場:ポートメッセなごや(第一展示館)
- 出展者:337社・団体(5月23日現在)
- 主な出展製品:工作機械、切削工具、工作機器、測定機器、ソフトウェア、金型材料、金型関連機器など
- 入場料:3,000円(事前来場登録の上、来場証持参者は無料)
- https://www.intermold.jp/nagoya/visitor/
金型新聞 2023年6月10日
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