金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

JANUARY

18

新聞購読のお申込み

大野 和夫さん 金型作りは好きでないと続かない【ひと】

久野金属工業 工機部 参与 大野和夫さん(68)

「金型作りは上手くいかないことがある。そんな時は、トイレの個室で考える。そうすると良いアイデアが浮かぶ瞬間が訪れる」と、アイデアが浮かぶ時や場所を見つけるのも技術者の役目と話す大野和夫さん(68歳)。金型製作歴40年以上の大ベテランだ。その功績が認められ、『現代の名工』と『黄綬褒章』を受賞し、現在は若手の育成に励む。

これまで製作した型数は8000型で、同社の強みである自社開発のロボットプレスライン構築にも関わり、ロボット工程や順送金型など数多くの難問な金型を製作した。「一番難しかったのは自動車部品のOCV(オイルコントロールバルヴ)用ヨーク。板厚0・6㎜で絞りも深く、順送型で絞り、後工程のロボット工程で形状にするなど複雑だった」と振り返る。

難解な金型を依頼された場合は「出来ないとは言えないので当時の久野会長へヒントをもらいに行っていた」と回想する。「金型の成功と失敗の別れ道はやり切れるかどうか。失敗もあるが、どうしたら出来るのかと考え続けること。その繰り返しだ」と説く。

そんな大野さんも若手の育成は難しいと頭を抱える。「金型作りは好きでないと続かないが、その分、難問な金型が出来た時の達成感、仕事の面白さ、やりがいがある。未来を担う若い金型技術者にも体感してもらいたい」と笑顔を見せた。

金型新聞 2023年7月10日

関連記事

【この人に聞く】MOLDINO・鶴巻 二三男社長

切削工具メーカーのMOLDINO(東京都墨田区、03-6890-5101)は金型加工に特化した工具の開発に取り組んでいる。昨年4月にはこれまでブランド名だった「MOLDINO」を社名に改め、これまで以上に金型加工の課題を…

この人に聞く2015 <br>製造業コンサルティング <br>O2(オーツー)松本 晋一社長

この人に聞く2015
製造業コンサルティング
O2(オーツー)松本 晋一社長

潜在する魅力引き出す 製造×サービスで価値を創造  プラスチック金型メーカーの安田製作所は今春、社名を「IBUKI」に変更した。昨年9月、同社を傘下に収めた、製造業向けのコンサルティング会社O2(東京都港区)の松本晋一社…

田岡秀樹氏

【プレス型特集】
本田技研工業 田岡 秀樹氏に聞く
プレス型メーカーの目指すべき方向性

自分の強み生かす道を 本田技研工業 完成車新機種推進部 主任技師 田岡 秀樹氏に聞く 高級車か、低価格車か、2極化も 金型なくして新車開発ならず 自動運転、ライドシェア、電気自動車(EV)の進化―。自動車業界では急激な変…

マツダが金型を作る理由【特集:自動車メーカーの金型づくり】

魂動デザインなど独自の哲学で「走る歓び」を追求するクルマづくりに取り組むマツダ。金型はそれを実現するための極めて重要なマザーツールだ。なぜ社内で金型を作り続けるのか。金型づくりを進化させるため取り組むこと、これから目指す…

明星金属工業 上田幸司社長に聞く CO2削減に取り組む理由【特集:カーボンニュートラルに向けたはじめの一歩】

自動車のプレス金型を手掛ける明星金属工業は、工場のエア効率化や照明のLED化などにより16年間でCO2排出量を18・5%削減した。カーボンニュートラルへの取り組みを推進する上田幸司社長は「CO2削減に取り組むことで無駄な…

トピックス

関連サイト