金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

APRIL

02

新聞購読のお申込み

大野 和夫さん 金型作りは好きでないと続かない【ひと】

久野金属工業 工機部 参与 大野和夫さん(68)

「金型作りは上手くいかないことがある。そんな時は、トイレの個室で考える。そうすると良いアイデアが浮かぶ瞬間が訪れる」と、アイデアが浮かぶ時や場所を見つけるのも技術者の役目と話す大野和夫さん(68歳)。金型製作歴40年以上の大ベテランだ。その功績が認められ、『現代の名工』と『黄綬褒章』を受賞し、現在は若手の育成に励む。

これまで製作した型数は8000型で、同社の強みである自社開発のロボットプレスライン構築にも関わり、ロボット工程や順送金型など数多くの難問な金型を製作した。「一番難しかったのは自動車部品のOCV(オイルコントロールバルヴ)用ヨーク。板厚0・6㎜で絞りも深く、順送型で絞り、後工程のロボット工程で形状にするなど複雑だった」と振り返る。

難解な金型を依頼された場合は「出来ないとは言えないので当時の久野会長へヒントをもらいに行っていた」と回想する。「金型の成功と失敗の別れ道はやり切れるかどうか。失敗もあるが、どうしたら出来るのかと考え続けること。その繰り返しだ」と説く。

そんな大野さんも若手の育成は難しいと頭を抱える。「金型作りは好きでないと続かないが、その分、難問な金型が出来た時の達成感、仕事の面白さ、やりがいがある。未来を担う若い金型技術者にも体感してもらいたい」と笑顔を見せた。

金型新聞 2023年7月10日

関連記事

久野功雄氏

【プレス型特集】
久野金属工業 久野 功雄専務に聞く
飽き性を夢中にさせたプレス金型の魅力

自動車を中心に高精度かつ複雑形状な部品の開発、金型製造、量産まで手掛ける久野金属工業。EVなど次世代自動車の部品を生産する一方、ITを活用した改善活動など社内改革も積極的に行っている。その改革を推進してきたのが入社19年…

【金型応援隊】ワンテラス 豊富な人材ネットワークで日本のものづくりに貢献

ベトナム人技術者の採用支援 ワンテラスは、ベトナムを中心にアジア人の機械加工、設計に特化した人材の採用支援を行う。昨年度は、168人のベトナム人らの日本企業への採用をサポートした。 高い実績を誇る理由は豊富な人材のネット…

黒田彰一氏(黒田精工元社長) 死去

日本金型工業会の会長など歴任  日本金型工業会や国際金型協会(ISTMA)、アジア金型工業会協議会(FADMA)の会長などを務め、日本のみならず世界の金型産業の発展に貢献し続けた黒田彰一氏(黒田精工最高顧問)が9月30日…

【金型応援隊】GENIO SOLUTIONS 人材の育成をサポート

「扱い切る」ことが重要 「CAD/CAMを取り扱うのは、あくまで人。だから、CAD/CAMを扱い切れる人材から育てる必要がある」と語るのは、GENIO Solutionsの渡邉康二社長。同社は、海外メーカーのCAD/CA…

新会社設立で「meviy」の開発速度向上 吉田光伸氏(DTダイナミクス会長)【この人に聞く】

ミスミ(東京都文京区、03・5805・7050)は2022年9月、システム開発を手掛けるコアコンセプト・テクノロジー(東京都豊島区、以下CCT)との合弁会社「DTダイナミクス」を設立した。ミスミが提供するオンライン機械部…

トピックス

関連サイト