新天地を求めて、世界に進出していった日本の金型メーカーは、何を考え、どんな苦労や課題を乗り越えて、取り組みを進めてきたのか。また、さらなる成長に向け、どんな青写真を描いているのか。中国、タイ、メキシコ、アメリカ、欧州そ…
大野 和夫さん 金型作りは好きでないと続かない【ひと】

「金型作りは上手くいかないことがある。そんな時は、トイレの個室で考える。そうすると良いアイデアが浮かぶ瞬間が訪れる」と、アイデアが浮かぶ時や場所を見つけるのも技術者の役目と話す大野和夫さん(68歳)。金型製作歴40年以上の大ベテランだ。その功績が認められ、『現代の名工』と『黄綬褒章』を受賞し、現在は若手の育成に励む。
これまで製作した型数は8000型で、同社の強みである自社開発のロボットプレスライン構築にも関わり、ロボット工程や順送金型など数多くの難問な金型を製作した。「一番難しかったのは自動車部品のOCV(オイルコントロールバルヴ)用ヨーク。板厚0・6㎜で絞りも深く、順送型で絞り、後工程のロボット工程で形状にするなど複雑だった」と振り返る。
難解な金型を依頼された場合は「出来ないとは言えないので当時の久野会長へヒントをもらいに行っていた」と回想する。「金型の成功と失敗の別れ道はやり切れるかどうか。失敗もあるが、どうしたら出来るのかと考え続けること。その繰り返しだ」と説く。
そんな大野さんも若手の育成は難しいと頭を抱える。「金型作りは好きでないと続かないが、その分、難問な金型が出来た時の達成感、仕事の面白さ、やりがいがある。未来を担う若い金型技術者にも体感してもらいたい」と笑顔を見せた。
金型新聞 2023年7月10日
関連記事
プレス金型やウレタン発泡成形金型を手掛ける黒田機型製作所は今年4月、事業再構築補助金を活用し、金属3Dプリンタを導入した。高い冷却効果が求められるバイオ樹脂向けの金型開発に着手する。主力の自動車業界に加え、新たな事業の柱…
順送り金型やプレス加工を手掛ける伊藤製作所は本社近くにテクニカルセンタを設立し、金型部門を集約することで、本社工場などにプレス機械を増設し、需要が高まっているプレス部品の増産体制を整える。さらに、CAEや3D形状測定機、…
Hexagon(東京都千代田、03-6275-0870)は、計測やCAE、CAD/CAM技術を生かして製造プロセスのDX化を推進する「Smart Manufacturing(スマートマニュファクチャリング)ソリューション…
双葉電子工業(千葉県茂原市、0475-24-1111)は昨年、2023年度(24年3月期)までの中期経営計画「Futaba Innovation Plan(フタバ・イノーベーション・プラン)2023」を策定した。金型用…


